日本国憲法9条の枠組みを超えて、自衛隊のある日本だが、その自衛隊の枠組みを変える法案が今国会に出る。
これらに対しては様々な意見があるが、私の考えでは正しいと思っている。1970年とも状況が違うし、80年とも90年とも00年とも違う。だからそれぞれの年代でこの法案の研究はされてしかるべきだった。だが右翼は現実的なすり合わせをしなかったし、左翼は教条的すぎた。政治家であってもこの議論は年代によっては立場を変えてしかるべきだと思うが、どうしようもない平行線が続いた。
そのせいだろうか、議論が未成熟なところがあり、憲法解釈についてもアバウトに見えてしまう。
そもそも自民党の改憲案があまりにもご都合主義的ロマンティストで、お話にならなかった。主権者を取り違えるほどのものだった。なので正面突破を諦めて、関連法案で防衛問題を解決するのは仕方がない。
逆説的に法案では、曖昧なところはあるが、どうも自民党内でも後もに議論したことがなかったのではないのかと思わせるところがある。
用例が瑣末なのだ。国家が国土を守るための範囲から、国民を守るための軍隊の運用の原則として変えるだけだ。そういった前提なしに用例ばかりを提案しているから、多分これが法令の適用範囲限界になるだろう。
とはいえ、この法案ができて、オッチョコチョイが間違った運用をするのではないのかというのが、多分誰もが思うことだと思う。
「空気」で戦争を始めたオッチョコチョイがね、また現れると困るのですよ。特にネットの意見で起こされた日には。
法を捻じ曲げた冤罪事件から、生活保護拒否で餓死する人がいたりする国です。法というのは、かいくぐるためにあるとすれば、お隣の国と変わらないわけです。
プラグマティストは、今受けないから。小選挙区の政治家には皆無になりつつある。