どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

茨城県産

2011-04-15 21:40:10 | インポート
そう伝えるのを忘れていた。
3日前茨城県産のチンゲン菜が特売であった。とってもおいしかった。根本の直径が15センチあろうというのが4個はいって98円。
写真を撮っておけばよかった。とてもピカピカで、柄の付け根に土がついていない事(チンゲン菜は地面で作った場合徹底的に洗ってもここに土が残る)からこれは水耕栽培なんじゃないかと考えた。完全施設栽培で降下放射線物質の影響もほとんど無いはずなのに、こんな捨て値だった。
バカの壁だろう。ものを見ないでみんな情報を買っているのだろうか。これは悲しい。
おいしかったよ。


ギョウジャニンニク

2011-04-15 20:37:15 | インポート
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春です。山菜の季節です。ウチの庭でもギョウジャニンニクが芽を出しています。ドイツから伝わるクマニラ餃子にしようか悩む所です。ちょっと去年食べ過ぎたらしく、昨年より量が無いような感じもします。

ギョウジャにんにくの葉っぱでひき肉を巻いて食べてみようかと思います。


放射能?

2011-04-14 20:17:28 | インポート
放射能という言葉はイマイチだ。放射線と放射性物質を混同している。これはなぜかと考えると、日本の原子力政策の悪い所だと思う。分けると安全といいにくいからだ。
放射線は、α線・β線・γ線・中性子線に分類される。このうちα線は一番質量があるヘリウム原子核で、エネルギーレベルは高いが紙一枚で止まってしまう。β線は電子が飛んでくるものだ。これもエネルギーは高いがなにぶん電子なので、数ミリのアルミで止まってしまう。内部被爆の主役である。γ線は電磁波でこれが一般に言う放射能だ。エネルギーとしては弱い。揺さぶる力とでも言おうか、あんまり強力に浴びると細胞を殺してしまう。透過力がある。分厚い鉛でおおうと安全というものだ。中性子線は普通の核崩壊で発生しないもので、臨界以上のレベルで現れる。中性子には質量と透過力があり、そのスピードからエネルギーレベルは危険なものだが、中性子線と言った場合原爆にあいましたという話しになる。JOCの事故は小規模ながらとんでもない話しであった。
これらの放射線がどの程度人体に影響するのかといえばよくわからない。ただ解っているのは、放射線のエネルギーは人体の物質に影響を与える、ということだ。これを示す単位がシーベルトだ。放射線のエネルギー対生体の重量、エネルギー単位であるジュールを使い、ジュール/キログラムであるグレイから、障害が起きるかどうかを表した数字だ。
だが単純に1シーベルトというとその強さを出している。これをメチャクチャな言い方をすると回復出来ない火傷をするレベルが1シーベルトだ。人が蒸発するのが、広島から100シーベルトと言われている。
ただこの単位はつかいにくい。力そのものだからだ。このためシーベルト/アワーという単位がある。1時間あたりの被爆値を算出する値だ。基本的にシーベルトと言えばこの単位Sv/hだと考えて欲しい。ここをとっちらかった新聞社がいるのは残念な事だ。
さて人間は遺伝子が損壊された場合、修復もしくは損壊された細胞を壊す機能がある。タンパク質が損壊されても修復出来る。ここが話しを厄介にしている。例えば1ミリシーベルトの放射線を200時間浴びたからガンになる可能性が高くなるかもしれないが、50マイクロシーベルトの放射線を4000時間浴びたらどうなるかと言えば、可能性は普通と同じ程度になるだろう。
問題は放射性物質だ。放射線を出す物質の事だが、これが人体にどの程度蓄積されれば障害があるのかは、よくわかっていない。ただ細胞の近くにあると、高エネルギーのアルファ線やベータ線が直接当たる事になり、遺伝子を損壊出来る。ただこれがどの程度か、時間がどの程度か解っていないのだ。放射性ヨウ素が若年層の甲状腺ガンと因果関係があると解っている限りだ。ストロンチウムと骨肉腫の疑いはある。とはいえ放射性物質が体内に取り込まれない限り、危険性は薄い。例えばアルファ線崩壊するウランやプルトニウムは強力な発がん性物質である。アルファ線の高エネルギーがその原因だが、ありがたい事に水に溶けにくい。人体に取り込まれる可能性は普通は低い。
体内に放射性物質を取り込んだ場合、これを内部被爆と日本では言っている。これを認めていない国は多いし、日本でも最近まで認めていなかった。ただ法廷で認めたことで、報道でも内部被爆に関して注意を呼びかける声があった。これは画期的な事だった。
ただ放射性物質を体に取り込んでいたらガンになる可能性は、短期的には低いのだ。10年以上であるかもしれない。放射性物質を吸収する可能性、人体に残る可能性、細胞をガン化させる可能性、人の免疫機構がガンを止められない可能性、それぞれが高くてもこの4つがそろわないといけないからだ。なので絶対になるとは言い切れない。
今回の放射性物質がどの程度拡散しているのかは、個人でデータがとれるようになっている。これは考える材料として使うべきだと思う。


正しいのは誰?

2011-04-14 18:11:46 | インポート
福島原発。誰が正しいのか。ホントにメルトダウンしていないのか。
ここで大切な事。原発事故は起きてしまえば誰も解らないブラックボックスになってしまう事。つまり本当の所は誰もが解らない事だ。これはスリーマイル島の事故の時もそうだったはずだ。全燃料棒融解で、圧力容器内で再臨界、容器破損までいったのではないかと考えられていた。しかしずっと後になって燃料棒の損壊は少なかった事が解っている。
チェルノブイリもそうだった。もともと水素爆発&再臨界暴走だったので、ほとんどの計器が使えなくなった。もう手探りで事態を収拾させた。スリーマイル事故のとき心配された燃料の熱で建物の底が抜けて、地下プールと燃料が接触して大規模な水素爆発が予想された。このためプールの水を抜くために炭坑夫が横穴を掘ったが、この最悪は免れた。
これらは結果だ。でも誰もがどうなるかを初めっからはっきりと見通せた人はいない、これは確かだ。
現在の福島で起きている事は、ここまでひどい訳では無さそうだ。計器はすべて正常とはいかないようだが、全部が壊れた事態ではない。メルトダウンが起きているといえば起きている。ほぼ全壊と予想している人もいる。しかし本当に圧力隔壁の底にたまっているかどうかは誰も知らない。
ただどこかに亀裂があるのではないか、これは正しい。これにより高濃度に放射線物質が混じった水が漏れだしている。これは問題だ。でも冷却水がジャジャ漏れになるほどではない。とりあえず窒素を入れるようになった事と、冷却水の注入口を複数にし、電源を新たに設置したという事は、域内の放射線が少なくなっている事を示している。基本は沈静化しつつあると見るのが自然だろう。
とはいえ小規模な再臨界が起きている説や、一気にメルトダウンせずにポロポロと燃料棒が崩れて底に砂利のようにたまっている説とか、3号炉の使用済み燃料が再臨界を起こして爆発したのではとか、説はいろいろ出ている。いずれ時間が経たないと解らない。
さて政府の発表するデータは正しいのだろうか。現在ではかなり正しくなっていると思う。初期に東電からの報告はパニック状態で、おまけに原発反対派アルレギーみたいなものから内向きになっていたと思う。水素爆発からようやく重い腰をあげたのかという具合だ。経済産業省は東電からのデータを発表していたが、文科省がモニタリングポストの公表をはじめた。これで嘘はつけなくなったと思う。省庁の対立関係はたまにいい事がある。
ここで、文科省の核物質大気拡散予想の公表がなぜ遅れたのかのだが、多分文科省のいい訳は正しいと思う。メッシュが荒すぎて、パニックを醸成しかねない。対応は正しいと思う。でもこのデータを使って避難地域を指定出来たはずなので残念だ。これは省庁の内にこもる悪い例かもしれない。
なお文科省のデーターは相当正しいと思う。これは利害関係のない立場だからだ。また経済産業省のデータも東電経由だが正しいと思う。嘘をつく暇がないのが実情だ。
問題はこれらのあけっぴろげなデータを解析する人がいない事だと思う。また解析に時間がかかる。例えば原子核種を調べるのに1週間かかる。現在出ている放射線レベルと、空気中のチリ・土壌中からとったサンプルの放射線量を測定し、原子核種を特定し、その定量分析から全体の推定値を出すのにはもっと時間がかかる。
なので初期にアメリカあたりから、6基の原子炉がすべて崩壊した場合のデータが暫定値で出てしまった。オーストラリアからの話しも、フランスからの話しもその程度だろう。
私は、現在発表の数字は意外と正しいと考えている。嘘つきが慌てた言葉は、間違いが無いですから。


不都合な真実

2011-04-13 19:45:48 | インポート
政府の発表を聞いていると、たまにすごい事を言っている。
プルトニウムが福島原発敷地内から発見された時、通常の量だと言った。ちょっとまとめよう。東京電力の発表。
単位はすべて、ベクレル/乾燥土壌1Kg

              福島原発:最大値      国内一般値
プルトニウム238     5.4×10の-1乗  検出限界~1.5×10の-1乗
プルトニウム239・240   1.2         検出限界~4.5

とりあえず国内には存在しているのだ。そして今日ストロンチウムが、原発近郊の村から発見された。ここでも通常の値が発表される。文部科学省の発表。

              福島近郊:最大値      国内一般値
ストロンチウム90      32            1~2
ストロンチウム89      260           データなし。

どうゆう事かと言えば、60年代の大気圏内核実験が世界を汚染してしまった事。中国は80年代までやってたし。これにチェルノブイリやこの前の北朝鮮の不完全な地下核実験などなど。
今回の事故を相対化する気はないが、にしても頭が痛い。