どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

過ぎたるは

2011-04-20 19:56:25 | インポート
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震災当日、ろうそくは暗いと思い飲んでいたビールの空き缶でカンテラを作った。こりゃいいやと言って、飲んでは作り飲んでは作り、で結果こうなった。

さて飲み過ぎもそうだが、震災後に日経のメルマガだったと思うが、面白い記事があった。東電は原発反対派と対立しすぎたことが原因で、自家中毒に陥っていたというものだ。
これは面白いと思った。記事はそこまで書いてはいなかったと思うが、安全だと言い続けた事で、自分でそれを信じてしまった。このため重大な事故も軽微に見えるし、設備も見直す事が無くなった。
現場の人間は解っていたと思う。でも安全神話でラリっている上層部にはその危機意識が伝わらない。
これはどの組織にも当てはまりそうだ。




アズマイチゲ

2011-04-17 17:53:55 | インポート
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キクザキイチゲは、関東圏では比較的高い山の植物となっている。盛岡は東北なので、市街地に平気で生えている。ウチの庭にも生えている。そして近所には比較的大きな群落がある。
とはいえこの群落には大きな変遷があった。この場所はずっと長らく放置されてきた。夏場は薮になり、地面に日が当たらない状態だった。これが草刈りをするようになり徐々に復活。しかし今度は草刈りを豆にやるようになった。すると今度は徐々に衰退しつつある。
実はキクザキイチゲは薄紫の花なのだが、草刈りをはじめてからほとんど見かけなくなった。またニリンソウも、周囲の樹が寿命で倒れたりするうち見かけなくなった。ここはアズマイチゲもかなりあるのでややこしい。
この群落は保全されるべきものではないが、いろいろと考えさせられるものだと思う。


今日の特売

2011-04-17 16:56:55 | インポート
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今日も茨城県産のチンゲン菜と水菜が特売です。98円と48円。アブラナ科の植物なのでもうそろそろ花芽をつけてしまうので、確かにこの時期は値段が暴れやすいのですが、安い。他の野菜も端境期なので全体高めなのですが、やはり関東圏から閉め出されているのだろうか。
柄の部分を出してみたがやっぱり土がついていない。露地物でないのは確かなのだが。
岩手県も沿岸は悲惨なのだが、茨城も大変らしい。以外と水戸が大変と聞いている。被災しているのに、東京電力の計画停電にかかっていたり、農業や漁業が風評被害で大変だったりする。天災はどこかであきらめてがんばる事が出来るが、人災ばっかりというのではやりきれないだろう。
今後の復興計画というのがチラチラ聞こえ始めてきた。当初は評論家筋の話しだから荒唐無稽でも、最近のは政府筋のネタだ。あまり笑えない話しが多い。高台に住宅地や施設を作り、漁業権の範囲と各漁協を統合し、大型の再整備された港湾施設を集中利用し、農地を集約的に改変し、高度利用の農業を目指すとか。
でも地元がどんな事を考えているのか意見を聞かずに、勝手に構想を広げている気がする。確かにこれらの意見は合理的だ。でも地元の考え方がまとめられない段階だし、それを無理矢理まとめるためには地元選出の国会議員が走り回ったりするべきなのに、国会が続いている。短期的には国の構想が優先され、それに伴いお金が出て話しは進むだろうが、住民の将来に遺恨を残すだろう。
少なくとも、一つの構想ではなく様々なモデルケースを用意するべきだろう。
彼らはよくわかっていないのだろう。人間は合理的な存在ではない。それはこの茨城の特売野菜に現れている。そして一つの構想でまとめるという事は、社会実験を通り越したことだということ。これを実際にやったのはスターリンと毛沢東だったのを忘れてはいけない。
とはいえ私も震災初期にもっとひどい事を考えていた。3月12日の段階で福島第一原発から20キロ圏内の住民で岩手県の農業・漁業につきたい人を募集するべきだ、とか。大体現在の政府の構想と変わらない。それ以上に過激だと思う。でも私はそれが意味する事が、いかに社会を破壊するのかは解っていた。
現在の政府は私ごときでも考えつく事しか考えていないのが残念だ。そして浅はかだ。


野の花

2011-04-17 13:02:42 | インポート
春です。野の花が咲き誇っています。
春の花は群落を作るので、地味な花でも結構きれいです。問題はちょっとアップ目で撮影しないと何を撮ったのかよくわからないこと。左からタンポポ、中がタネツケバナ、左はオオイヌノフグリ。
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禁断の計算

2011-04-16 22:06:27 | インポート
さてベクレルからどの程度の放射線があるのか解るが、放射性物質がどの程度あるのかも計算出来る。
いつも思うが、こんなめんどくさい計算をするときにはここを使っている。
http://keisan.casio.jp/
関数電卓を使った事が無い人には使いにくいが、かといってその日のために関数電卓を買うよりはいい。
さて放射性物質が何gで、何ベクレルかを計算するテンプレートがこのサイトにあった。これが禁断の計算だ。
盛岡市内にでは現在積算値で790.75メガベクレル/平方キロメートルのセシウム137が、降下物(ダストですね)で計測されています。
ここでなぜセシウム137の積算値(事故から今まで降った日ごとの量を足し合わせたもの)を使うかと言えば、半減期が30年である事からそう簡単には無くならない物質であり、今後の土壌汚染を判断するのに使えます。
さて計算で求められた、盛岡近辺での平方キロメートルあたりのセシウム137は何グラムか?
0.0157086g
微量ですね。オトーサン漬け物そんなに食べないで!長生きしてもらわなきゃいけないのよ、愛しているんだからという奥様が問題にしている塩分より圧倒的に低い。しかも平方キロの面積だ。
これが禁断の計算です。それではこれを別な視点に置き換えましょう。
単位を原子で数えましょう。
セシウム137は、原子が6.02214×10の23乗個で、136.907gになります。つまり0.0157086gのセシウム137の原子は平方キロメートルに、6.90976×10の19乗個存在するようです。
これも禁断の数字です。
二つの数字、0.0157086gと6.90976×10の19乗個は同じ事を言っています。でも捉え方が変わる数字です。
さてセシウムと交換出来ると言われているカリウム(放射性ではないものですよ)が一般土壌に含まれるのは、乾燥土壌1キログラムに対して0.2グラム以上のようです。乱暴ですが立体であるキログラム単位を100平方センチにしてしまいます。おおざっぱでてきとーな計算です。土壌のカリウムは平方キロメートルで20×10の6乗グラムになります。
植物が吸収するカリウム/セシウムの比率は解りませんが、圧倒的にカリウムが多いので、植物の残留放射性物質は、この盛岡近辺では心配しなくてよいと思います。
ただ、単位を変えただけで安心出来るかどうか、それが本質かどうか計算してみました。私としてもこんな極端な値になるとは考えていたけど、目の当たりにしたら悩みます。
とりあえず、野菜は湯がいたりおひたしにする。不安だったらビタミンCを採る。
それって震災前と変わらないよ!