
今日も茨城県産のチンゲン菜と水菜が特売です。98円と48円。アブラナ科の植物なのでもうそろそろ花芽をつけてしまうので、確かにこの時期は値段が暴れやすいのですが、安い。他の野菜も端境期なので全体高めなのですが、やはり関東圏から閉め出されているのだろうか。
柄の部分を出してみたがやっぱり土がついていない。露地物でないのは確かなのだが。
岩手県も沿岸は悲惨なのだが、茨城も大変らしい。以外と水戸が大変と聞いている。被災しているのに、東京電力の計画停電にかかっていたり、農業や漁業が風評被害で大変だったりする。天災はどこかであきらめてがんばる事が出来るが、人災ばっかりというのではやりきれないだろう。
今後の復興計画というのがチラチラ聞こえ始めてきた。当初は評論家筋の話しだから荒唐無稽でも、最近のは政府筋のネタだ。あまり笑えない話しが多い。高台に住宅地や施設を作り、漁業権の範囲と各漁協を統合し、大型の再整備された港湾施設を集中利用し、農地を集約的に改変し、高度利用の農業を目指すとか。
でも地元がどんな事を考えているのか意見を聞かずに、勝手に構想を広げている気がする。確かにこれらの意見は合理的だ。でも地元の考え方がまとめられない段階だし、それを無理矢理まとめるためには地元選出の国会議員が走り回ったりするべきなのに、国会が続いている。短期的には国の構想が優先され、それに伴いお金が出て話しは進むだろうが、住民の将来に遺恨を残すだろう。
少なくとも、一つの構想ではなく様々なモデルケースを用意するべきだろう。
彼らはよくわかっていないのだろう。人間は合理的な存在ではない。それはこの茨城の特売野菜に現れている。そして一つの構想でまとめるという事は、社会実験を通り越したことだということ。これを実際にやったのはスターリンと毛沢東だったのを忘れてはいけない。
とはいえ私も震災初期にもっとひどい事を考えていた。3月12日の段階で福島第一原発から20キロ圏内の住民で岩手県の農業・漁業につきたい人を募集するべきだ、とか。大体現在の政府の構想と変わらない。それ以上に過激だと思う。でも私はそれが意味する事が、いかに社会を破壊するのかは解っていた。
現在の政府は私ごときでも考えつく事しか考えていないのが残念だ。そして浅はかだ。