6月18日、庄内プロジェクト主催の「緩和ケアスキルアップ研修会」が行われま
した。
まずは、鈴木聡先生から8月より運用開始予定のがん患者の口腔機能管理を目的
とした医科歯科連携についての説明がありました。この事業は、がん患者の周術
期あるいは化学療法時に、歯科医が介入し口腔ケアを含む歯科診療を徹底するこ
とで、術後肺炎などの感染症や放射線~化学療法による有害事業をなるべく軽減
させることを目的としたものです。
流れは以下のようです。
1、荘内病院で該当患者に歯科介入の重要性を説明し、がん連携歯科診療所(一
定の講習を受けた歯科医:40施設)の受診を促します。
2、患者は、希望の歯科診療所を予約後、荘内病院からの情報提供書を持参し歯
科を受診します。
3、診察した歯科診療所は、所定の書式で、診療内容などを荘内病院へ情報提供
します。
4、治療退院後は、必要に応じて、歯科診療を継続します。
周術期に歯科が関わる意義として、以下の説明がありました。
・挿管などによる歯の脱落予防
・術後の肺炎などの感染症予防
・傷口などの感染予防
・術後に食事をとりやすくする
・口腔粘膜炎の予防
・口腔乾燥の予防
次いで、鶴岡協立病院福村直毅先生から以下の講演がありました。
庄内が発信する嚥下障害治療
~安心して食べ続けられる地域を目指して~
講演要旨
・なぜ庄内から
従来、中等度から重症の嚥下障害(食べられそうで食べられない人)の安全な検
査や治療は困難であり、従って、胃ろうに頼らざるを得ない状況があった。
協立リハビリテーション病院では、STの「真横を向けば自立摂取ができそう」の
一言がきっかけで、完全側臥位法を考按、より安全な経口摂取が可能となった。
完全側臥位法は、咽頭機能代償能力が高く、一方、介護量はそれ程必要とせず、
優れた経口摂取法である。
・安全に食べる意義
日本は、肺炎死、窒息死が、先進国中ダントツに多い
協立リハビリテーション病院の肺炎発生率、抗生剤使用量、全国平均に比し、
極めて低い。また、特養への往診介入で、肺炎数が激減した
嚥下治療の効果
本人にとって
死(肺炎、窒息)のリスクが低下
生活力低下の低減、
安心して口から食べる生活が可能
家族・介護者にとって
安心して食事を提供
安心して一緒に食べられる
生活の実感
・生活と同居した治療
嚥下にまつわる文化の再生
食べる姿勢や食形態にとらわれない、食べ続けられる文化へ
高齢者でも必要栄養量は低下しない、むしろ肥満気味長生きする
これからは「強化運動療法」と「強化栄養療法」
配布資料
https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeVE1vUTVVQUlKbVE/edit?usp=sharing
した。
まずは、鈴木聡先生から8月より運用開始予定のがん患者の口腔機能管理を目的
とした医科歯科連携についての説明がありました。この事業は、がん患者の周術
期あるいは化学療法時に、歯科医が介入し口腔ケアを含む歯科診療を徹底するこ
とで、術後肺炎などの感染症や放射線~化学療法による有害事業をなるべく軽減
させることを目的としたものです。
流れは以下のようです。
1、荘内病院で該当患者に歯科介入の重要性を説明し、がん連携歯科診療所(一
定の講習を受けた歯科医:40施設)の受診を促します。
2、患者は、希望の歯科診療所を予約後、荘内病院からの情報提供書を持参し歯
科を受診します。
3、診察した歯科診療所は、所定の書式で、診療内容などを荘内病院へ情報提供
します。
4、治療退院後は、必要に応じて、歯科診療を継続します。
周術期に歯科が関わる意義として、以下の説明がありました。
・挿管などによる歯の脱落予防
・術後の肺炎などの感染症予防
・傷口などの感染予防
・術後に食事をとりやすくする
・口腔粘膜炎の予防
・口腔乾燥の予防
次いで、鶴岡協立病院福村直毅先生から以下の講演がありました。
庄内が発信する嚥下障害治療
~安心して食べ続けられる地域を目指して~
講演要旨
・なぜ庄内から
従来、中等度から重症の嚥下障害(食べられそうで食べられない人)の安全な検
査や治療は困難であり、従って、胃ろうに頼らざるを得ない状況があった。
協立リハビリテーション病院では、STの「真横を向けば自立摂取ができそう」の
一言がきっかけで、完全側臥位法を考按、より安全な経口摂取が可能となった。
完全側臥位法は、咽頭機能代償能力が高く、一方、介護量はそれ程必要とせず、
優れた経口摂取法である。
・安全に食べる意義
日本は、肺炎死、窒息死が、先進国中ダントツに多い
協立リハビリテーション病院の肺炎発生率、抗生剤使用量、全国平均に比し、
極めて低い。また、特養への往診介入で、肺炎数が激減した
嚥下治療の効果
本人にとって
死(肺炎、窒息)のリスクが低下
生活力低下の低減、
安心して口から食べる生活が可能
家族・介護者にとって
安心して食事を提供
安心して一緒に食べられる
生活の実感
・生活と同居した治療
嚥下にまつわる文化の再生
食べる姿勢や食形態にとらわれない、食べ続けられる文化へ
高齢者でも必要栄養量は低下しない、むしろ肥満気味長生きする
これからは「強化運動療法」と「強化栄養療法」
配布資料
https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeVE1vUTVVQUlKbVE/edit?usp=sharing