鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.353 (田川学校保健会)

2014-06-24 10:21:31 | 日記
先週、19日、14:00~、田川学校保健会が行われましたので、報告しておきます。

本会は、田川地区の児童生徒の健康保持増進のため、行政、学会、医療関係機関
の連携による学校保健の推進を図ることを目的としたおり、鶴岡市教育委員会に
事務局が設置されています。市町村の負担で運営されており、予算規模は16900
円(25年度)。功労者への表彰、研修会、学校医・学校歯科医等と養護教諭との
懇談会が主な事業内容です。

医師会長が、本会会長を務めることが慣例となっているようです。
先の会議は、田川学校保健会、理事・評議員合同会議で、昨年度の事業、収支報
告報告、26年度の事業計画および収支予算が諮られ、承認されました。

最後に、その他として、小野先生から子ども肥満対策、食物アレルギーについて
の提言がありました。

1)肥満児の対策について
 ①今回の県下の統一基準での問題は肥満度30-49%を学校での管理としている
  こと。鶴岡地域は乳幼児健診を通じて肥満対策は先進地域であり、基準値を
  下げるべきではないか。田川地域では基準をどこに置くか、検討が必要。
 ②基準を決めて統一的対応をするためには、校医をはじめ医療機関へ
  周知する必要がある。そうした機会を是非作っていただきたい。

2)食物アレルギー児の対応
 ①正確な診断は最終的には食物負荷試験が必要。
  庄内には小児アレルギー専門医や正確な負荷試験ができる機関がない。
  都市部と同じ対応はできない。
  そのため、管理指導票の記入は保護者からの聞き取りから
  「ひょっとしたら、念のため」のものになり、あまり意味のないものになる。
 ②管理指導票の提出を求める場合に、
  最初の症状のあった年齢、症状、状況、経過、その後の摂食状況、症状経過、
  受療経過などこれまでの経緯の解る調査票を同時に配布、記入し、医療機関
  受診時に持たせていただきたい。
  日常診療の中で管理指導票を求められると、保護者ともども対応に大きな時
  間と労力を割かれ、不正確なものになりやすい。
 ③就学以前の対応がより重要
  食物アレルギーの頻度が高く誤食など危険度のもっと高いのが保育園や幼稚園。
  行政はもっとこちらへ目配りすべき。

次第

1、開会
2、議長選出
3、協議
 1) 平成26年度役員について
 2) 平成25年事業報告および収支決算報告
 3)平成26年度事業計画および収支予算

事業
1、表彰 学校保健功労者、学校保健・安全・給食 優良校
2、研修会
3、学校医・学校歯科医等と養護教諭との懇談会

会費
鶴岡市:137000、庄内町:23000、三川町:169000 計 169000

4)平成26年度表彰

学校保健功労者表彰
・渡辺 清 先生 鶴岡四中 平成7年4月1日~現職 (19年)
・石黒 豊 先生 栄小 平成58年4月1日~現職(31年)
・小笠原 克昌 先生 西郷小、中、幼稚園

4、その他

山形県学校保健連合会表彰
・中村 美津喜先生
・滝沢 元先生
・寺尾 萬里子先生
・石原 融先生
・渡邊 洋井先生

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