超高齢化が進み、さらに老々、独居世帯が増え続ける中、老人施設の役割りは益
々重要になっています。一方で、老人施設には、多くの種類があり、その機能、
実態が分かり難いのが現状と思われます。
そこで、地域医療連携室「ほたる」の渡邊さんが中心となり、当地区の高齢者向
け施設102件へ直接出向いて聞き取り調査を行いました。以下がその報告書です。
https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeY2xKdXl5MGdfQUE/edit?usp=sharing
以下、渡邊さんからのメッセージ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昨年度実施しました「介護事業所への訪問調査」についてご報告させていただき
ます。
調査した事業所は102箇所で、そのほとんどが訪問を受け
入れてくれました。調査を企画したときは、正直4割ほど
門前払いかと思っておりましたが、これまでの地域に対する
医師会の働きかけが、このように結果に繋がったと思います。
調査内容は透析、看取り、認知症、喀痰吸引など複数の項目を
準備し、担当者(施設長、看護師、相談員など)に受入れの
状況を聞き取りました。
事業所で悩んでいることや対応に苦慮しているケース等、調査
項目にはない話を伺うこともでき、また、訪問をきっかけに
顔見知りとなり、相談や研修会への参加に繋がったことは、訪問
したからこそ得られる成果だと思います。
資料が膨大なため、項目を掻い摘んでではありますが、報告書に
まとめました。お時間のある時にでも、お目通しいただければ幸いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以下、今回のレポートを読んでの私の感想です。
・医療依存度の高い方の受け入れ
医療依存度の高い人を受け入れられない要因は、看護師が24時間体制で配置さ
れてないことにつきます。一方で、人材、コストなどさまざまな要因で看護師の
配置・増員は容易ではありません。このような現状を理解してもらった上で、
医療機関との連携(役割り分担)を模索することになるのでしょう。
また、喀痰吸引可能な人材確保は喫緊の課題だと思いましたが、より簡単に技
術を取得できる制度の緩和策も必要かと感じました。
・認知症の受け入れ
多くの施設が受け入れているようですが(1/4が認知症という時代に受け入れ
なければ施設として成り立たなので当たり前だとも思いますが)、課題は暴力、
徘徊などの行動・心理症状だと思いますが、この部分は、認知症の理解と接
し方を学ぶことでかなり改善する可能性があります。ユマニチュードを含む
研修が必要な部分だと思いました。
・看取り
施設スタッフの看取りに対する未経験、知識・技術不足という面がもあります
が、それ以前に主治医の問題が大きいことが浮き彫りになりました。
これからの在宅医療の主戦場は、自宅ではなく、特養、老健以外の施設になる
と思います。看取りに関する医師への啓発、研修、医師会や病院のバックアッ
プ体制も必要と思いました。在宅医療を考える会の大きなテーマとなると思い
ます。
いずれにしろ、すばらいレポートだと思います。行政、施設を含む、各所に周知
し、今後の対策に役立てたいと思います。
々重要になっています。一方で、老人施設には、多くの種類があり、その機能、
実態が分かり難いのが現状と思われます。
そこで、地域医療連携室「ほたる」の渡邊さんが中心となり、当地区の高齢者向
け施設102件へ直接出向いて聞き取り調査を行いました。以下がその報告書です。
https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeY2xKdXl5MGdfQUE/edit?usp=sharing
以下、渡邊さんからのメッセージ
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昨年度実施しました「介護事業所への訪問調査」についてご報告させていただき
ます。
調査した事業所は102箇所で、そのほとんどが訪問を受け
入れてくれました。調査を企画したときは、正直4割ほど
門前払いかと思っておりましたが、これまでの地域に対する
医師会の働きかけが、このように結果に繋がったと思います。
調査内容は透析、看取り、認知症、喀痰吸引など複数の項目を
準備し、担当者(施設長、看護師、相談員など)に受入れの
状況を聞き取りました。
事業所で悩んでいることや対応に苦慮しているケース等、調査
項目にはない話を伺うこともでき、また、訪問をきっかけに
顔見知りとなり、相談や研修会への参加に繋がったことは、訪問
したからこそ得られる成果だと思います。
資料が膨大なため、項目を掻い摘んでではありますが、報告書に
まとめました。お時間のある時にでも、お目通しいただければ幸いです。
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以下、今回のレポートを読んでの私の感想です。
・医療依存度の高い方の受け入れ
医療依存度の高い人を受け入れられない要因は、看護師が24時間体制で配置さ
れてないことにつきます。一方で、人材、コストなどさまざまな要因で看護師の
配置・増員は容易ではありません。このような現状を理解してもらった上で、
医療機関との連携(役割り分担)を模索することになるのでしょう。
また、喀痰吸引可能な人材確保は喫緊の課題だと思いましたが、より簡単に技
術を取得できる制度の緩和策も必要かと感じました。
・認知症の受け入れ
多くの施設が受け入れているようですが(1/4が認知症という時代に受け入れ
なければ施設として成り立たなので当たり前だとも思いますが)、課題は暴力、
徘徊などの行動・心理症状だと思いますが、この部分は、認知症の理解と接
し方を学ぶことでかなり改善する可能性があります。ユマニチュードを含む
研修が必要な部分だと思いました。
・看取り
施設スタッフの看取りに対する未経験、知識・技術不足という面がもあります
が、それ以前に主治医の問題が大きいことが浮き彫りになりました。
これからの在宅医療の主戦場は、自宅ではなく、特養、老健以外の施設になる
と思います。看取りに関する医師への啓発、研修、医師会や病院のバックアッ
プ体制も必要と思いました。在宅医療を考える会の大きなテーマとなると思い
ます。
いずれにしろ、すばらいレポートだと思います。行政、施設を含む、各所に周知
し、今後の対策に役立てたいと思います。