鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

第5回 鶴岡地区緩和ケア学術講演会

2018-12-14 11:42:26 | 日記
青森県立中央病院の的場先生をお呼びしての緩和ケア学術講演会を聴講した。
的場先生には、OPTIで大変お世話になった。
当時、的場先生、秋山さんと一緒に、在宅緩和ケアに協力してもらえるよう、内科系診療所をくまなく訪問したことを思い出した。
内容は、がん患者の痛みへの対応、とくにオピオイドの使い方が中心で、豊富な経験をもとに実践的な内容だった。

第5回 鶴岡地区緩和ケア学術講演会

日時:2018年12月13日 18:30

一般講演
 在宅の視点で考える病院のケア ~訪問看護研修を経験して~

  演者:鶴岡市立荘内病院 外科入院棟看護師 叶野 明子

山形県訪問看護担い手事業
同行訪問、1か月、単独訪問、2か月 計3か月 延べ156件

ケース
 在宅看取り
  70歳男性、悪性腫瘍術後
 多職種連携や情報共有が重要
 病院からの看護サマリや退院指導は役立っているのだろうか?
 
不足していた情報
 同居家族以外のキーパーソン
 具体的な諸地方
 内服の管理ができるか
 退院指導を受けた内容など
 吸引機の違い
 
在宅を知るよい機会となった
 地域のサービス
 情報ツールのか活用 見える記録
 
特別講演
「がん疼痛治療の薬剤選択のための基礎知識」
 演者:青森県立中央病院 的場元弘

 現在の仕事、医療連携が8割

 どの患者さんに痛みがあるかわかりますか?
 痛みのスクリーニング
 5人に一人は中くらい以上の痛み
 痛みのあるがん患者:43% うち半分は生活に支障がある。20%程度。
 内 1/3が適切な治療を受けていない
 痛みを訴えない人が少なくない
 なぜ?
  聞かれなかったから
  話すタイミングがなかった
  話しにくかった
  わかってくれていると思った
  痛みのスケール
  10の痛みをどう表現するか?
  点数ではなく、スケールを減らすことが重要
  強い痛みにとりあえずNSAIDはダメ
  医療用麻薬についての説明のポイント
  タスだけではだめ、
  オピオイド増量・予防投与、→鎮痛剤補助薬、→放射線・コルセット・体位の工夫
  薬だけではなく、
オピオイド開始量のめやす
最小開始量
腎障害、肝障害、におけるオピオイド
オピオイドと他剤との相互作用
便秘の有病率:40%
 投与経路を変更することも有効 モルヒネからフェンタニルへ
神経障害性疼痛
CYP3A4を阻害する可能性 フラノクマリンなりなしで分類

介護施設など自宅以外での麻薬取扱いについて(医療用麻薬適正使用ガイダンス) 
1、保管・管理にあたり金庫を用いる必要はない
2、他の一般薬と同じ場所で保管・管理して差支えない
3、患者の居室で管理する場合も金庫を設ける必要はない

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