鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.533 (南庄内在宅医療を考える会)

2015-06-25 17:18:46 | 日記
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南庄内在宅医療を考える会
日時:平成27年6月23日 19:00~
会場:医師会講堂
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今年度の在宅医療を考える会は、在宅医のサポート体制づくり一本に絞って、計4回の議論を予定しています。第一回目は、お隣の酒田地区から岡田恒弘先生をお招きして、酒田の在宅医療当番医制度についてのお話を伺いました。岡田先生と在宅を担う医師たちで意見交換を行いました。

酒田はバックアップ医を当番制にしているとのことですが、2年間の運用で当番医の出動は一度もなかったとのことです。一方、旅行や学会などで留守にする医師にとっては安心感につながっており、それなりの意義はあり、今後も続けていくとのことでした。

岡田先生の発表スライド

https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeWGR4YWpuNFFvUmM/view?usp=sharing

ディスカッションでは、

全く患者を診ていないバックアップ医が看取りを行った場合でも診断書を書いてもいいのか、死亡診断書に記載した死亡時間以降の(医療)行為に対して保険請求できるのかなどについて活発な意見交換が行われました。

岡田先生からは、主治医からある程度の情報提供を受けていれば、診断書を書いても構わないのではないか、医師の確認があって法的には死亡なのであり、医師が確認認するまでの行為は保険請求ができると考えるのが自然ではないか(例えば、心配停止している人(実際は死んでいる)の蘇生行為を保険請求できないということはあり得ない!)とのコメントを頂きました。

次回は7月16日19:00~から、医師会講堂です。
在宅医療を安心して行うためのしくみづくりです。
在宅医療を行っている皆様の参加をお願いします。


会の後は、岡田先生を囲んで懇親会を行い、更なるディスカッションで相互理解を深めました。





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平成27年度 第1回 南庄内在宅医療を考える会開催のご案内

南庄内在宅医療を考える会
  世話人:石橋学、土田兼史、中村秀幸、三原一郎

 主治医不在時の在宅患者の死亡に対応する「ゆきちネット」が発足して2年余りがたちました。細々とした利用状況ではあるものの、それなりの成果はあげているようです。

 しかしながらこの「ゆきちネット」は、あくまでも在宅患者の予見可能な死亡に対応する仕組みであり、主治医不在時の在宅患者の容態変化全般に対応可能なバックアップ体制は、未だ構築の端緒すらつかめないでいるというのが当地区の現状です。

 一方酒田地区では、すでにそのような仕組みが動き始めたと聞いています。そこでその内容と実際の運用状況について、酒田地区の在宅医療の中心人物のお一人でいらっしゃる、岡田内科循環器科クリニックの岡田恒弘先生をお招きしてお話を伺い、当地区の在宅医療相互支援体制構築の可能性について考え、話し合う機会を設けることにしました。

 実は今年度の「在宅医療を考える会」はこのテーマ一本に絞り、しかも短期間の集中的な議論を通して、新たな体制の構築を目指したいと考えています。
(※第2回:7月16日(木)、第3回:8月21日(金)、第4回:9月17日(木)を予定)





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