認知症のe-learning受講中です。
今回は
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地域で支える認知症ケア
~地域全体でライフサポートの架け橋をかけよう~
大牟田市認知症ライフサポート研究会
大谷るみ子
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大谷さんは、NHK プロフェッショナル でも紹介されたカリスマで、
http://www.nhk.or.jp/professional/2008/1118/
http://www.shakyo.or.jp/fukushi-start/interview/worker06.htm
さすがに話上手、感動します。
彼女が牽引する大牟田市は、認知症まちづくりの先進地としても大変有名なとこ
ろのようです。
一方で、12年間、いろんなことをむしゃらにやってきた。
やってきたことは先進地かもしれないが・・
実は、市民はそうは思っていない。
徹底的にやってきても、市民の点数は40点だそうです。
認知症まちづくりは、とても一朝一夕で、できることではないのですね。
大牟田市:12万、高齢化率:32%、要介護認定者7728人(認定率:19%)
、
まずは、彼女はデンマークで福祉を学んでいますが、勤務する特養(グループホー
ム併設)にデンマークからコーディネータを招聘し、3か月間、認知症ケアの実
践的な指導をお願いしたそうです。正に目から鱗の経験だったそうです。
認知症の理解ではなく人の理解、それが認知症ケア研究会が出発点といいます。
レクチャーによると、大谷さんの戦略は、「認知症コーディネータ」養成研修
(2年間におよぶ)を継続して行うことで、地域にスキルの高い認知症コディネー
ターを育てるとともに(修了生:85名)、それらの人を地域包括支援センター、
老健、特養、グループホーム、小規模多機能などあらゆる施設に配置し、お互い
の顔がみえ、理念を共有ができるネットワークを構築し、質の高い認知症ケアを
地域全体で提供することができるようしたことにあるようです。
以下、講義メモ
■認知症をかかえ、生きること
今の時代、認知症に無関係な人はいない
いずれは、自分も通る道と考えることが重要
・生活のしずらさ・・・自立の危機
・健康の維持が困難・・・生命の危機
・危険が多くなる・・・安全の危機
・関係性が壊れる・・・絆の危機
・尊厳が保てない・・・アイデンティティの危機
5つの危機を上手く開扉できるか、乗り越えられるように
「私」にとって最良の生活がおくれるように架け橋をかける
=多職種協働によるライフサポート
■新しい認知症ケアの潮流
オールドカルチャー から ニューカルチャーへ
問題対処型ケア から 利用者本位のケア(パーソンセンタードケア)へ
「認知症」の人 から 認知症の「人」へ
1、認知症だから仕方がない
→認知症でも治療やケアの効果が期待できる。
2、認知症になると何も分からなくなる
→認知症でも感情や心身の力が豊かに残っている
3、認知症は本人より周囲が大変だ!
→本人中心、本人理解が基本
4、病気や症状ばかりに着目し、問題行動のみ対処
→病気や症状ではなく認知症の「人」に着目
5、家族や一部が抱え込み、負担が増大
→専門職と地域でチームで関わる
6、行政や病院、施設にお任せ!
→地域全体で見守る
と言われているが、本当に変わったの?
オールドカルチャーは、まだまだ根強い(深い)!
(連携がうまくいったおかげで精神病院に入院できました、なんていう事例発表
を聞くと、オールドカルチャーが根強く残っていること実感する!)
ご本人がより良く暮らし続けられるための架け橋
地域の一員として生き生きと暮らす姿
■認知症と共に生きる社会
認知症ケアとは、まさに絆を失い、
絆のズレに苦しむ人を支えるために
ぬくもりのある豊かな絆を
再構築することである
(長谷川和夫先生「認知症ケアの心」より)
■大牟田市認知症ケア研究会(平成13年11月~)
構成メンバー:市内の介護事業所に勤務する職員(専門職)9名の運営委員からスタート
コアメンバ:運営委員24名、会員 約200名
事務局は、大牟田市の保健福祉部 長寿社会推進課
H14年度より地域認知症ケアコミュニティ推進事業へ
地域全体で認知症の理解が深まり、認知症になっても、
誰もが安心して暮らせるまちづくり
10年間モデル事業を行ってきた。
■「認知症コーディネータ」養成研修
履修期間2年間 / 計406時間 (講義と実践学習、課題実習等)
到達目標
1、パーソンセンダードケアの理解と理念の醸成
2、権利擁護の徹底理解と日々のアドボケート
3、課題分析と適切な医療とケア・生活支援
4、協働のまちづくりの推進
履修が終了条件ではなく、共通理念と協働できる人材が条件
修了生:85名 (うち24名 認知症ケア研究会運営委員)
市が認める認知症コーディネーター 6名(うち2名修了生)
■認知症ケア とは
認知症をかかえ生きる「人」が
より良く暮らし、より良く生きることができるように
その人を取り巻くすべての関係者が
本人を主体として、
連携、協働し、サポートすること
=> ライフサポート
■認知症には医療(かかりつけ医、もの忘れ相談医、専門医、認知症疾患医療センター、急性期病院、精神科病院)、介護・福祉(訪問看護・介護、特養、老健、グループホーム、小規模多機能型居宅介護・複合型事業所など)、家族、地域、さまざまな人が関わる。そのあらゆる場所に、専門性の高いスキルをもち、理念を共有した認知症コーディネータを配置することで、質の高い認知症ケアパスを実現。
■はやめ南人情ネットワーク(徘徊SOSネットワーク)
徘徊ネットワークは、全国どこにでもあるが、ほとんどは機能していない。
徘徊させないまちではなく、安心して徘徊できる町にしよう!
5つのスローガン
1、わがまち、わが校区を安心して徘徊できる町にしよう!
2、まちがって声をかけても、笑いあえる町がいい!
3、認知症、知っててあたりまえのまちをつくろう!
4、日頃から声かえ合える地域力を高めよう!
5、実行力の高いネットワークに育てよう
今回は
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地域で支える認知症ケア
~地域全体でライフサポートの架け橋をかけよう~
大牟田市認知症ライフサポート研究会
大谷るみ子
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大谷さんは、NHK プロフェッショナル でも紹介されたカリスマで、
http://www.nhk.or.jp/professional/2008/1118/
http://www.shakyo.or.jp/fukushi-start/interview/worker06.htm
さすがに話上手、感動します。
彼女が牽引する大牟田市は、認知症まちづくりの先進地としても大変有名なとこ
ろのようです。
一方で、12年間、いろんなことをむしゃらにやってきた。
やってきたことは先進地かもしれないが・・
実は、市民はそうは思っていない。
徹底的にやってきても、市民の点数は40点だそうです。
認知症まちづくりは、とても一朝一夕で、できることではないのですね。
大牟田市:12万、高齢化率:32%、要介護認定者7728人(認定率:19%)
、
まずは、彼女はデンマークで福祉を学んでいますが、勤務する特養(グループホー
ム併設)にデンマークからコーディネータを招聘し、3か月間、認知症ケアの実
践的な指導をお願いしたそうです。正に目から鱗の経験だったそうです。
認知症の理解ではなく人の理解、それが認知症ケア研究会が出発点といいます。
レクチャーによると、大谷さんの戦略は、「認知症コーディネータ」養成研修
(2年間におよぶ)を継続して行うことで、地域にスキルの高い認知症コディネー
ターを育てるとともに(修了生:85名)、それらの人を地域包括支援センター、
老健、特養、グループホーム、小規模多機能などあらゆる施設に配置し、お互い
の顔がみえ、理念を共有ができるネットワークを構築し、質の高い認知症ケアを
地域全体で提供することができるようしたことにあるようです。
以下、講義メモ
■認知症をかかえ、生きること
今の時代、認知症に無関係な人はいない
いずれは、自分も通る道と考えることが重要
・生活のしずらさ・・・自立の危機
・健康の維持が困難・・・生命の危機
・危険が多くなる・・・安全の危機
・関係性が壊れる・・・絆の危機
・尊厳が保てない・・・アイデンティティの危機
5つの危機を上手く開扉できるか、乗り越えられるように
「私」にとって最良の生活がおくれるように架け橋をかける
=多職種協働によるライフサポート
■新しい認知症ケアの潮流
オールドカルチャー から ニューカルチャーへ
問題対処型ケア から 利用者本位のケア(パーソンセンタードケア)へ
「認知症」の人 から 認知症の「人」へ
1、認知症だから仕方がない
→認知症でも治療やケアの効果が期待できる。
2、認知症になると何も分からなくなる
→認知症でも感情や心身の力が豊かに残っている
3、認知症は本人より周囲が大変だ!
→本人中心、本人理解が基本
4、病気や症状ばかりに着目し、問題行動のみ対処
→病気や症状ではなく認知症の「人」に着目
5、家族や一部が抱え込み、負担が増大
→専門職と地域でチームで関わる
6、行政や病院、施設にお任せ!
→地域全体で見守る
と言われているが、本当に変わったの?
オールドカルチャーは、まだまだ根強い(深い)!
(連携がうまくいったおかげで精神病院に入院できました、なんていう事例発表
を聞くと、オールドカルチャーが根強く残っていること実感する!)
ご本人がより良く暮らし続けられるための架け橋
地域の一員として生き生きと暮らす姿
■認知症と共に生きる社会
認知症ケアとは、まさに絆を失い、
絆のズレに苦しむ人を支えるために
ぬくもりのある豊かな絆を
再構築することである
(長谷川和夫先生「認知症ケアの心」より)
■大牟田市認知症ケア研究会(平成13年11月~)
構成メンバー:市内の介護事業所に勤務する職員(専門職)9名の運営委員からスタート
コアメンバ:運営委員24名、会員 約200名
事務局は、大牟田市の保健福祉部 長寿社会推進課
H14年度より地域認知症ケアコミュニティ推進事業へ
地域全体で認知症の理解が深まり、認知症になっても、
誰もが安心して暮らせるまちづくり
10年間モデル事業を行ってきた。
■「認知症コーディネータ」養成研修
履修期間2年間 / 計406時間 (講義と実践学習、課題実習等)
到達目標
1、パーソンセンダードケアの理解と理念の醸成
2、権利擁護の徹底理解と日々のアドボケート
3、課題分析と適切な医療とケア・生活支援
4、協働のまちづくりの推進
履修が終了条件ではなく、共通理念と協働できる人材が条件
修了生:85名 (うち24名 認知症ケア研究会運営委員)
市が認める認知症コーディネーター 6名(うち2名修了生)
■認知症ケア とは
認知症をかかえ生きる「人」が
より良く暮らし、より良く生きることができるように
その人を取り巻くすべての関係者が
本人を主体として、
連携、協働し、サポートすること
=> ライフサポート
■認知症には医療(かかりつけ医、もの忘れ相談医、専門医、認知症疾患医療センター、急性期病院、精神科病院)、介護・福祉(訪問看護・介護、特養、老健、グループホーム、小規模多機能型居宅介護・複合型事業所など)、家族、地域、さまざまな人が関わる。そのあらゆる場所に、専門性の高いスキルをもち、理念を共有した認知症コーディネータを配置することで、質の高い認知症ケアパスを実現。
■はやめ南人情ネットワーク(徘徊SOSネットワーク)
徘徊ネットワークは、全国どこにでもあるが、ほとんどは機能していない。
徘徊させないまちではなく、安心して徘徊できる町にしよう!
5つのスローガン
1、わがまち、わが校区を安心して徘徊できる町にしよう!
2、まちがって声をかけても、笑いあえる町がいい!
3、認知症、知っててあたりまえのまちをつくろう!
4、日頃から声かえ合える地域力を高めよう!
5、実行力の高いネットワークに育てよう