鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.362 (佐久で講演)

2014-07-10 15:23:50 | 日記




7月8日、佐久医師会館で、ストロハット社の鈴木社長共々、Net4Uの講演をしてきました。
佐久地区では、秋頃を目途に、Net4Uの運用を開始予定とのことで、そのキックオフ会的な講演会でした。

佐久医師会、金沢会長の冒頭のあいさつでは、これからは在宅医療が不可欠、そのためには多職種間の情報共有のツールが必要と思いシステムを探していたときに、Net4Uが目に留まったと、述べておられました。

佐久からは、昨年11月に大挙して視察に来ており(医師会長だよりで紹介しています)、その流れのなかでの今回の講演でした。今回の事業に、中心的に関わっている、佐久総合病院の北澤先生のFACE BOOKへの書き込みを以下に引用します。鶴岡以外でのNet4Uの本格的な導入の最初の事例になります。佐久地区の在宅医療に大きく貢献できることを心から期待しています。

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今夜は山形県鶴岡地区医師会の三原一郎会長に長野県佐久までお越しいただき、佐久医師会館で御講演をしていただきました。
タイトルは「鶴岡地区での医療と介護の連携ーITツール・Net4Uー」でした。鶴岡地区医師会では13年前よりNet4Uの運用を開始されドンドン改善を重ね今では在宅分野の医療と介護の連携の為にはなくてはならないツールになっておりました。
NHKのニュース9をはじめマスコミでもよく取り上げられております。
三原先生わかりやすい御講演を有り難う御座いました。
奥様の美雪さんも有り難う御座いました。Net4U開発の(株)ストローハットの鈴木社長さんも有り難う御座いました。
懇親会もいつもの如く大変盛り上がり楽しかったです。m(_ _)m

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なお、講演会の前に、4月に新築移転した佐久医療センターを訪問してきました。すばらしい施設でびっくりです。
入退院支援室の写真を載せておきましたが、総勢30人ほど。地域とのつながりを重視した病院の姿勢が感じ取れました。

http://www.sakuhp.or.jp/ja/related/2205/002199.html



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No.361 (地域医療からコミュニティーヘルスへ)

2014-07-10 12:11:45 | 日記
秋山美紀さんが、東京都病院協会の会報に「『地域医療』から『コミュニティー
ヘルス』へ 山形県鶴岡地区の活動事例から学ぶ」という寄稿文を書いておられ
ます。紹介します。

https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeYVJyZHBRd0RtaWM/edit?usp=sharing

鶴岡地区が、緩和普及のための地域プロジェクト(庄内プロジェクト)の活動を
きっかけに変わったのは、地域の多様な職種の連携と当事者の参加意識が芽生え
たことによるものである。これからのさらに進む超少子高齢社会では、従来の制
度では対応は難しく、非専門家を含むコミュニティーのちからを総動員して解決
する必要がある。一方で、どの地域においても問題解決力をもった人材や知恵が
眠っていることが見えてきた。また、解決力の芽は、当事者、当事者周囲にも潜
んでいると感じている。医療を含め、幅広いひとたちのつながりがコミュニティー
ヘルスの輪を広げることを願っている。といった内容です。

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No.360 (情報システム委員会)

2014-07-04 12:06:08 | 日記
7月2日、19:00~、情報システム委員会を開催しました。今回は、本年度受託し
た厚生労働省補助事業「ICTを活用した地域医療ネットワーク事業」についての
説明と意見交換がおもな内容でした。

「ICTを活用した地域医療ネットワーク事業」の詳細は資料にありますが、防災
上の安全な地域にサーバーを設置し、そこに診療システム(Net4U)の主要なデー
タを標準的な形式でバックアップするための基盤整備を行うことが条件となって
います。

当地区医師会提案の事業計画は、以下の2点です。

1、日医標準レセプトソフト(ORCA)とNet4Uとのデータ連携機能を追加開発す
ることで、Net4Uへの入力の負担軽減をはかるとともに、より精度が高く、充実
したデータを保持する地域電子カルテへと発展させる。

2、遠隔地(具体的には沖縄)のデータセンターに、Net4Uのデータを標準的な
形式でバックアップし、緊急時にも利用可能な体制を整備する。

なお、整備費の総額は4,887,750円、医師会が半額負担(予算化済み)します。

ORCAとNet4Uの連携機能について説明しておきます。
資料の9ページをご覧ください。

ORCA(レセコン)端末とNet4Uのルータ間に、エージェント端末(ORCAからNet4U
へデータを転送する小型PC)を設置することで、ORCAに保存されている患者基本
情報、病名、処方、処置などのデータが、自動的にNet4Uに登録されます。

具体的には診療所側で事務員がORCAにデータを入力する(通常の業務)と、それ
が自動的(選択も可能)にNet4Uに登録されていくというイメージです。したがっ
て、自院に通院中の患者をすべてNet4Uに登録し、必要なときに紹介状の作成や
多職種との連携などに活用することも容易になります。

今回の事業は、レセコンにORCAを導入している医療機関に限られますが、利便性
が高いということであれば、多少の開発費が必要ですが、他メーカーのレセコン
でも応用は可能です。

本事業への参加施設については、今後公募予定ですが、Net4U導入の有無を問わ
ず、ORCA導入医療機関ついては、是非、ご検討を頂きたいと思います。

次第

1、厚生労働省補助事業「ICTを活用した地域医療ネットワーク事業」

 ★事業概要(遠藤)
 ★システム構築およびスケジュールについて(ストローハット)

2、新たな財政支援制度にかかる事業について(遠藤)

 当地区医師会からは、3600万予算請求している

3、Net4Uについて(遠藤)

 北庄内からの参加希望(介護系施設)が増えている
 折角介護系職種が参加したいと思っても、主治医がNet4U使っていないという
 ことが課題となっている

4、その他

以上

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No.359 (鶴岡市会議保険事業者連絡協議会)

2014-07-03 17:09:06 | 日記
6月30日、18:30~、にこふるで鶴岡市介護保険事業者連絡協議会総会が行われ
ました。医師会長が本協議会の会長を務めることが慣例となっているようで、あ
いさつ、司会進行役を務めてきました。

今回は総会ですので、各部会の活動状況、26年度の各部会の活動計画につき
報告があり、

https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeM2t3V3lUSFhqVUE/edit?usp=sharing

次いで、「在宅医療と地域包括ケアシステム~鶴岡地区医師会の取り組み~」
と題して、1時間半の講演をしてきました。

前半は、地域包括ケアが必要な社会的背景、地域包括ケアシステム、地域ケア会
議、というような総論的な話をし、後半は、鶴岡地区医師会の沿革・概要、在宅
医療とくに在宅緩和ケアにおけるNet4Uの活用、在宅医療連携拠点事業など、鶴
岡地区医師会の地域包括ケアシステムへ向けてのさまざまな取り組みを紹介しま
した。介護系の職種にとっては、新鮮な話だったのではないかと思います。

以下、講演スライドです。

https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeZjRWVmFVYl9aSWs/edit?usp=sharing

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No.358 (地域医療介護福祉情報連携協議会)

2014-07-01 18:18:17 | 日記
6月26日、東京医科歯科大学で行われた、地域医療介護福祉情報連携協議会のシ
ンポジウム・総会に出席してきました。

https://www.rhw.jp/event/event025.php

厚労省からの招待講演と基調講演、日本医師会医師会からの基調講演、各地区か
らの先進事例報告5題と盛りだくさんの内容でした。一方で、シンポジウムと銘
打っているのであれば、フロアーとのディスカッションも必要なのではとも感じ
ました。

先進事例:

群馬県:
医療介護を繋ぐキーワードはコミュニケーション!、ツールとしてSNSを採用し、
携帯端末(スマホ、タブレット)で、患者(利用者)に関わるチームでの情報共有
を始めた。

新潟県佐渡市:
病院、診療所のレセコンデータをサーバに集約し、情報共有・医療連携に利用す
るシステムを立ち上げた。

岡山県:晴れやかネット
ID-LINK、Human Bridgeを利用して、全県的に病院電子カルテの参照可能とした
システム。県、県医師会、病院協会が参加することで、病院の参加が多いのが特
徴。まだ、運用例は少ない。

熊本県:われもこう
空き家を利用した、3-4人で暮らすホームホスピス。
本当の自宅ではないけれど、「ケア付き」のもうひとつの居場所、
施設にはない、普通の家にある生活の「音」と「におい」がある。



以下、配布資料と講演メモです。参考まで。

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招待講演
「平成26年度診療報酬改定が目指すもの」
厚生労働省 保険局 医療課長 / 宇都宮啓
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今後の医療政策についての解説

https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeeUtQZzhNZ2xqWUU/edit?usp=sharing

第2部 基調講演
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「地域包括ケアと医療・介護情報連携」
厚生労働省政策統括官(社会保障炭糖) 唐澤 剛
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeaEgyeThHazNkams/edit?usp=sharing

75歳以上が人口 1.5倍を超える市町村 11.3%、減少する16.9%
地域包括ケアシステム = 法律で定義された用語
地域包括ケアシステム、概念図の変遷

地域包括ケアはこんな点が大事
1、地域と各人の物語に根差したケア
  利用者の視点から医療介護サービスが一体的に利用できる
2、急性期医療は地域包括ケアの重要な一部
  循環的な構造の医療介護サービス提供体制つくる
3、顔のみえる関係を築く
  顔のみえる関係における医師のリーダーシップと責任
  信頼の基盤より、安心して次のサービスステージに移行
4、地域の実情に合った地域医療介護ビジョンをつくる
  各地域の個性的な方法で作っていく

どのようなケアが求められているのか
・形式的な公平を超えて一人一人に寄り添う社会保障が重要
・その人らしい生活を支える。人生の物語を尊重する。
・顔の見える関係をつくる
・バラバラでない循環的で包括的なサービスを提供
・地域に根差したサービスの提供

外来や入院はどうなっているのか
・外来患者数は減少している。入院患者数は急増する。(80歳を超えると通院できな人が増える)
・装備の手厚い我が国の診療所の力を活用する。
・在宅医療・介護を推進
・外来にかかりにく人たちに対応する (どう対応するかは今後の課題)
・交通手段の問題、ICTや遠隔医療・介護の活用
・ケアマネジャーの役割が重要

顔の見える関係の例
三方よし研究会
 元は、脳卒中連携パス
 売り手、買い手、世間よしをもじって 
  患者よし、提供者(医療者)よし、地域よし

実情を反映した地域医療介護ビジョンをつくる
・医療・介護サービスは地域ネットワークの中に存在する
・病院完結型から地域完結型(連携型)医療介護
・病院の機能分化は必然。同時に連携が不可欠
・複雑系は競争よりも協力と連携
・各地域の実情を反映した地域医療介護ビジョンを策定
・各病院のポジションを決め、経営戦略を策定

コンパクトシティー・タウンをつくる
・21世紀は「近いこと・近接」が再び価値をもつ
・高齢者住宅とサービス機関が近接したコンパクトシティー・タウンをつくる
・健康+福祉+生活支援+買い物+集い(カフェ)がある
・2か所居住なども検討課題

医療・介護の提供体制の見直し

これからのキーワード
・介護
・医療連携
・認知症
・地域ケア会議
・生活支援
・介護予防

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日本医師会が目指す地域医療・介護連携の課題
高齢社会における地域医療連携
 日本医師会常任理事 石川 広己
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeNzJHLWZPOVdqTmM/edit?usp=sharing

2025年問題
平均寿命、健康寿命の間 9年~12年
病床機能報告制度と地域医療ビジョンの策定
レセプトデータを利用した分析が行われる
「医療はまちづくり」

今回の医療法改正
・病床機能報告制度
・地域医療ビジョン
・知事の権限強化
・あらたな財政支援制度

医療情報ネットワーク
 システム構築費は、この数年で8倍
 2/3 は、死に絶えている。
 医療情報のIT化の負担は、保健者、患者、医療提供、すべてが担うべき

当面はアナログでも進めることが重要
連携手帳「かかりつけ連携」の創設
お薬手帳の成功からヒント

第3部 先進事例

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「医療と介護をつなぐ多職種連携のすすめ方について」
群馬県医師会理事、長坂資夫
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zed1lkVDRzMmZ0LTA/edit?usp=sharing

県からの群馬県全体で進めて欲しいとの要望で始まった取り組み。
地域ごと、職種ごとのシステムづくりが通常だが・・

群馬県、全県的な情報収集
県外との交流が多い、医療資源がわからない、
連携: 書類が多い、会議が多い、 敬遠される
ケアマネジャーと、医療とが話し合える、場の設定
患者ID、セキュリティーなど課題が多くあった
医療と介護の本質へ戻りましょう!
人と人とのふれあいのなかで、価値を見出している、
「コミュニケーション」に着目!
人的ネットワークの構築
医療介護SNS 
「一人残さず、いつでも参加、壁をなくす」を目指す
数値目標
SNSで繋がろう!

見守り
対診支援
認知症支援
医療介護専用SNSで多職種がつながる、簡単・安全な「IT連絡帳」
Medical CareNet

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
佐渡地域医療連携ネットワーク「さどひまわりネット」
新潟県厚生連佐渡総合病院外科 佐藤賢治
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeVWJmZFhlMlRaSVE/edit?usp=sharing

レセコンデータを収集し、情報共有
タブレット機能、介護者が入力
検診データの取り込み、
参加施設から利用料 当事者意識
10年間限定
参加施設 69/105
医療は、非常に保守的、
ターゲットはコメディカル

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「晴れやかネット」の整備と運用の方向性
  医療ネットワーク岡山協議会 大前 進
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeSXVfV2RSdEZkRHc/edit?usp=sharing

岡山県、県医師会、県病院協会、3者で協議会を設立、運用
病院の電子カルテを診療所が閲覧できる
Human Bridge と ID-Link
地域医療連携サーバを置き、
参加:病院:52%、診療所:16%
同意書取得件数、2429件と少ない、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
住まいとしての”ホームホスピス”
~暮らしの中で死に逝くことを支える活動~
 NPO法人 老いと病いの文化研究所われもこう
 熊本保健科学大学看護学科 竹熊 千晶
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeU3VWeVp0VHl3WkU/edit?usp=sharing

宮崎 「かあさんの家」を参考に
われもこう (花の名前)

支える、見守る、看取る、 
社会が豊かになる取り組み
命のしまいかた
その人が、生きたことに納得できること
家族が満足できること。
看取りの場所2030年、47万人が、その他

ホーム : その人が安らぎを感じる居場所
ホスピス : もてなす
もうひとつの家、もうひとつの居場所
介護の必要な人にとって、

望めば最期までいることができる
本当の自宅ではないけれど、「ケア付き」のもうひとつの居場所
2.5人称の関係、家族だけでない、ボランティアだけでない、プロだけでない
普通の家にある生活の「音」と「におい」
その人らしい、生活を整える

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
地域(医療、介護)ビジョンに基づく医療・福祉(介護)統合ネットワークのあり方
 名古屋大学医学部付属病院 教授 水野 正明
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeaUV5N3JxOGVqUTA/edit?usp=sharing


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No.357 (鶴岡地区医療情報ネットワーク協議会)

2014-07-01 09:03:55 | 日記
先週は、東京で行われた地域医療介護福祉情報連携協議会への日帰り出張、9月
に予定されている日本医療・病院管理学会学会のシンポジウム抄録、医療情報ネッ
トワーク関連の県医師会会報誌への投稿記事、本日夜行われる鶴岡市介護保険事
業者協議会での講演(1時間半)の準備など忙しくしており、医師会長だよりを
書く余裕がありませんでした。

まずは、先週は25日(水)に行われた鶴岡地区医療情報ネットワーク協議会につ
いて報告しておきます。本協議会は、おもに「ちょうかいネット」の運用につい
て検討する場で、委員構成は、山形県、庄内保健所、鶴岡市、荘内病院、医師会
などとなっています。今回は、昨年度の収支を含む事業報告、本年度の事業計画
案について審議し、承認されました。

ちょうかいネットの医師会登録分は、横ばいからやや減少傾向、一方、日本海病
院との病病連携数、地域連携パス関連での登録が増加しています。

本年度事業の目玉は、庄内地区医療情報ネットワーク研究大会を12月7日14:00~
鶴岡で開催することでしょうか。近づきましたらアナウンスさせて頂きますが、
今回は一般住民も対象として、医療情報ネットワークの意義やその有用性・利便
性などについて理解を深めて頂きたいと考えております。

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