不条理

「ああ無常－レ・ミゼラブル」 (1862年)をヴィクトル・ユゴー(仏)がロマン大河小説で表したかと思うと、深刻な不条理を扱った『変身』(1915年)をカフカ(チェコ)が放った。
欧州は、文学の世界で"不条理"を世に出したが、こんどは、経済の世界でも"不条理"な世界を現出させたかのようだ。


日本は、欧州に市場進出していないのに、"欧州メーカーと談合"していると、巨額な制裁金を受けた。日本メーカーにとっては、寝耳に水な訴え。
[詳細は、「"談合"」2007年08月13日]

2007年1月に、談合と訴えられていたその動向が昨日発表された。
日本５社(三菱電機、東芝、日立、富士電機ホールディングス、日本ＡＥパワーシステムズ)と欧州６社(シーメンスなど)が１９９８年以降、日本企業は欧州の、欧州企業は日本の市場にそれぞれ参入しないなどの市場分割に合意したと認定。2007年１月に日本５社に約４００億円の制裁金を命じた。


新しい手前勝手なルールを創り出し、他者にごり押ししている。
日本にとっても、今までの常識が通じない不合理が通りそうな勢いだ。
欧州が狙う「ＣＯ２を世界通貨」にという野望と同様な動きは、スポーツ界でのルール改定にも波及している。

こんな理不尽は、文学の世界だけにしておいてもらいたいものだ。




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