先日のお笑いライブに 厚切りジェイソンが、123の漢字が「一二三」のパターンなら、次は「一が4つ」と思ったら「四」だったと頭を抱えていた。
せっかくなので、その漢字の成り立ちを調べてみた。
『一(イチ)』は、占いに用いる算木(サンぎ)一本を漢字にした指事文字(シジモジ・線で表わす漢字)。
漢字の部首は『一・いち』、漢字の意味は『ひとつ』、『同じ』、『ある』。漢字では、一から四までの数字を、算木を増やして表現する。
音読みは呉音が『イチ』、漢音が『イツ』。訓読みは『一(ひと)』、『一(ひとつ)』。
一日(イチニチ・ついたち)、一番(イチバン)、一致(イッチ)、一見(イッケン)、一人(ひとり)の「一」。
非常に縁起の良い漢字で『おさむ』、『か』、『かず』、『かた』、『かつ』、『くに』、『さね』、『すすむ』、『たか』、『ただ』、『ち』、『のぶ』、『はじむ』、『はじめ』、『ひ』、『ひじ』、『ひで』、『ひと』、『ひとし』、『まこと』、『まさし』、『もと』、『もろ』と名前に使われる。
『二(ニ)』は、占ないに用いる算木(サンぎ)二本の映像を漢字にした指事文字(シジモジ)。
漢字の部首は『二・に』、漢字の意味は『ふたつ』。漢字では、一から四までの数字を、算木を増やす映像で表現している。
音読みは呉音が『ニ』・漢音が『ジ』。訓読みは『ふた』、『ふたつ』。「弐」、「仁」の表示あり。
二軍(ニグン)、二世(サンズ)、二天(みつどもえ)、二日(ふつか)、二十日(はつか)、二十歳(はたち)、二人(ふたり)の「二」。
『三(サン)』という漢字は、占いに用いる算木三本を漢字にした指事文字。
漢字の部首は『一・いち』、漢字の意味は『みっつ』。
音読みは呉音・漢音ともに『サン』。訓読みは『み』、『みっつ』、『みっ』。
三軍(サングン)、三途(サンズ)、三巴(みつどもえ)、三下(サンした)、三河(みかわ)の「三」。
三味線(しゃみせん)は常用漢字の付表にある特別な読み方。三の漢字の仲間には、彡(サン)、杉(サン)がある。
『四(シ)』という漢字は、占いに用いる算木四本を漢字にしたもの。
厚切りジェイソンが予想したように、古くは指事文字で亖と書いていたが、デザインの変更があり四になった。
漢字の足し算では、囗+八=四で、会意文字。漢字の部首は『囗・くにがまえ』、漢字の意味は『よっつ』。
音読みは呉音・漢音ともに『シ』。訓読みは『よ』、『よっつ』、『よっ』、『よん』。
四海(シカイ)、四天王(シテンノウ)、四番(よんばん)、四日(よっか)の「四」。
泗、駟などの『単語家族』(発音・意味上の仲間の漢字)がある。
『五(ゴ)』は、占いに用いる算木を交差させ、容器の蓋(ふた)を漢字にした文字。
漢字の足し算では、二(容器と蓋)+✖(交差)=五(容器と蓋(ふた)の交わり)。算木の交差。五。意味は『交差する』、『五の』、『容器の蓋』。
『説文解字』には天と地とその間で交わるものとしている。
五については、算木を並べるのではなく、交差させて五の数を示した。 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ のローマ数字に似ている。
音読みは呉音・漢音ともに『ゴ』。訓読みは『いつ』、『いつつ』。
三々五々(サンサンゴゴ)、五月(ゴガツ・さつき)、五日(いつか)、五感(ゴカン)、五穀(ゴコク)、五箇山(ゴカヤマ)の「五」。
五の仲間の漢字には伍(ゴ)、吾(ゴ)、悟(ゴ)がある。
『六(ロク)』は、覆(おお)いをした穴、高い土盛りをした場所。神様を呼ぶための幕舎の象形文字。
数字の六を示すようになった。このような漢字の用法を仮借(カシャ)という。六~九の漢字は元々意味の違う漢字を借りて数を表すようになったもの。
漢字の部首は『八』、意味は『六(ロク)』、『高い』。『高い』の意味は『陸(リク)』に引き継がれたといわれる。
音読みは呉音が『ロク』、漢音が『リク』。訓読みは『む』、『むつ』、『むっつ』、『むい』です。
意味としては、『六(ロク)』。六日(むいか)、六衛府(リクエフ)、六法(ロッポウ・リクホウ)、六根(ロッコン)の」「六」。
坴(リク)、陸(リク)、睦(ボク)が同じ漢字の仲間。

「七」の音読みは呉音の『シチ』が普通で漢音だと『シツ』。訓読みは『なな』、『ななつ』、『なの』。
七福神(シチフクジン)、七月(シチガツ)、七宝(シッポウ)、七重(ななえ)、七日(なのか)、七夕(シチセキ・たなばた)の「七」。
七夕(たなばた)は常用漢字の付表にある特別な読み方。切(セツ)、叱(シツ)も七の仲間の漢字。
七夕(たなばた)は棚(たな・天に架かる橋・神の供物を載せる棚)と機織(はたおり)からきていると言われている。
『九(キュウ・ク)』は、手で示すいきどまりの状態、または龍の飛ぶ姿を漢字にした象形文字。
意味は『いきどまり』、『まがる』。いきどまりの数字の『九』を表す。漢字の部首は『乙・おつ』。
音読みは漢音の『キュウ』か、呉音の『ク』と読む。訓読みは『ここのつ』、『ここの』。
九州(キュウシュウ)、九死(キュウシ)、九月(クガツ)、九重(クジュウ、ここのえ)、九日(ここのか)、九十九折(つづらおり)の「九」。
九十九折(つづらおり)は常用漢字の付表にある特別な読み方。究(キュウ)、仇(キュウ)、鳩(キュウ)の漢字の仲間がある。
『十(ジュウ)』は、十を表す指事文字。意味は『十』、『まとまった』、『多くの』。
数を表す算木をまとめ、中央に横の算木を置いた形。漢字の足し算では、一+l=十(算木をまとめた十。ジュウ)。漢字の部首は『十』。
甲骨文字では針(はり)の形を象(かたど)る象形文字ともいわれる。
音読みは呉音の『ジュウ』を使う。漢音の『シュウ』は使わない。慣用音の『ジッ』があり、訓読みは『とお』、『と』。
十二支(ジュウニシ)、十干(ジッカン)、十戒(ジッカイ)、二十日(はつか)、十八番(ジュウハチバン・おはこ)の「十」。
十の慣用音『ジッ』の解説をすると、古代の日本では古代中国語の影響で『十・ジフ』と発音していた。フは日本語の促音便(ソクオンビン)が適用される。カ行、サ行、タ行、ハ行の前で『フ』は、『ッ』と発音する促音便になる。十干(ジフカン→ジッカン)、十戒(ジフカイ→ジッカイ)、十手(ジフテ→ジッテ)、十得(ジフトク→ジットク)、十哲(ジフテツ→ジッテツ)などと読む。
十の『単語家族』には什(ジュウ)、汁(ジュウ)がある。
* 呪術的な「一二三四五六七八九十
」もある。

せっかくなので、その漢字の成り立ちを調べてみた。

漢字の部首は『一・いち』、漢字の意味は『ひとつ』、『同じ』、『ある』。漢字では、一から四までの数字を、算木を増やして表現する。
音読みは呉音が『イチ』、漢音が『イツ』。訓読みは『一(ひと)』、『一(ひとつ)』。
一日(イチニチ・ついたち)、一番(イチバン)、一致(イッチ)、一見(イッケン)、一人(ひとり)の「一」。
非常に縁起の良い漢字で『おさむ』、『か』、『かず』、『かた』、『かつ』、『くに』、『さね』、『すすむ』、『たか』、『ただ』、『ち』、『のぶ』、『はじむ』、『はじめ』、『ひ』、『ひじ』、『ひで』、『ひと』、『ひとし』、『まこと』、『まさし』、『もと』、『もろ』と名前に使われる。

漢字の部首は『二・に』、漢字の意味は『ふたつ』。漢字では、一から四までの数字を、算木を増やす映像で表現している。
音読みは呉音が『ニ』・漢音が『ジ』。訓読みは『ふた』、『ふたつ』。「弐」、「仁」の表示あり。
二軍(ニグン)、二世(サンズ)、二天(みつどもえ)、二日(ふつか)、二十日(はつか)、二十歳(はたち)、二人(ふたり)の「二」。

漢字の部首は『一・いち』、漢字の意味は『みっつ』。
音読みは呉音・漢音ともに『サン』。訓読みは『み』、『みっつ』、『みっ』。
三軍(サングン)、三途(サンズ)、三巴(みつどもえ)、三下(サンした)、三河(みかわ)の「三」。
三味線(しゃみせん)は常用漢字の付表にある特別な読み方。三の漢字の仲間には、彡(サン)、杉(サン)がある。

厚切りジェイソンが予想したように、古くは指事文字で亖と書いていたが、デザインの変更があり四になった。
漢字の足し算では、囗+八=四で、会意文字。漢字の部首は『囗・くにがまえ』、漢字の意味は『よっつ』。
音読みは呉音・漢音ともに『シ』。訓読みは『よ』、『よっつ』、『よっ』、『よん』。
四海(シカイ)、四天王(シテンノウ)、四番(よんばん)、四日(よっか)の「四」。
泗、駟などの『単語家族』(発音・意味上の仲間の漢字)がある。

漢字の足し算では、二(容器と蓋)+✖(交差)=五(容器と蓋(ふた)の交わり)。算木の交差。五。意味は『交差する』、『五の』、『容器の蓋』。
『説文解字』には天と地とその間で交わるものとしている。
五については、算木を並べるのではなく、交差させて五の数を示した。 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ のローマ数字に似ている。
音読みは呉音・漢音ともに『ゴ』。訓読みは『いつ』、『いつつ』。
三々五々(サンサンゴゴ)、五月(ゴガツ・さつき)、五日(いつか)、五感(ゴカン)、五穀(ゴコク)、五箇山(ゴカヤマ)の「五」。
五の仲間の漢字には伍(ゴ)、吾(ゴ)、悟(ゴ)がある。

数字の六を示すようになった。このような漢字の用法を仮借(カシャ)という。六~九の漢字は元々意味の違う漢字を借りて数を表すようになったもの。
漢字の部首は『八』、意味は『六(ロク)』、『高い』。『高い』の意味は『陸(リク)』に引き継がれたといわれる。
音読みは呉音が『ロク』、漢音が『リク』。訓読みは『む』、『むつ』、『むっつ』、『むい』です。
意味としては、『六(ロク)』。六日(むいか)、六衛府(リクエフ)、六法(ロッポウ・リクホウ)、六根(ロッコン)の」「六」。
坴(リク)、陸(リク)、睦(ボク)が同じ漢字の仲間。


七福神(シチフクジン)、七月(シチガツ)、七宝(シッポウ)、七重(ななえ)、七日(なのか)、七夕(シチセキ・たなばた)の「七」。
七夕(たなばた)は常用漢字の付表にある特別な読み方。切(セツ)、叱(シツ)も七の仲間の漢字。
七夕(たなばた)は棚(たな・天に架かる橋・神の供物を載せる棚)と機織(はたおり)からきていると言われている。

意味は『いきどまり』、『まがる』。いきどまりの数字の『九』を表す。漢字の部首は『乙・おつ』。
音読みは漢音の『キュウ』か、呉音の『ク』と読む。訓読みは『ここのつ』、『ここの』。
九州(キュウシュウ)、九死(キュウシ)、九月(クガツ)、九重(クジュウ、ここのえ)、九日(ここのか)、九十九折(つづらおり)の「九」。
九十九折(つづらおり)は常用漢字の付表にある特別な読み方。究(キュウ)、仇(キュウ)、鳩(キュウ)の漢字の仲間がある。

数を表す算木をまとめ、中央に横の算木を置いた形。漢字の足し算では、一+l=十(算木をまとめた十。ジュウ)。漢字の部首は『十』。
甲骨文字では針(はり)の形を象(かたど)る象形文字ともいわれる。
音読みは呉音の『ジュウ』を使う。漢音の『シュウ』は使わない。慣用音の『ジッ』があり、訓読みは『とお』、『と』。
十二支(ジュウニシ)、十干(ジッカン)、十戒(ジッカイ)、二十日(はつか)、十八番(ジュウハチバン・おはこ)の「十」。
十の慣用音『ジッ』の解説をすると、古代の日本では古代中国語の影響で『十・ジフ』と発音していた。フは日本語の促音便(ソクオンビン)が適用される。カ行、サ行、タ行、ハ行の前で『フ』は、『ッ』と発音する促音便になる。十干(ジフカン→ジッカン)、十戒(ジフカイ→ジッカイ)、十手(ジフテ→ジッテ)、十得(ジフトク→ジットク)、十哲(ジフテツ→ジッテツ)などと読む。
十の『単語家族』には什(ジュウ)、汁(ジュウ)がある。
* 呪術的な「一二三四五六七八九十



「一」の読み方がこんなにあるとは知りませんでした。
勉強になります。有り難うございました。
>カツ丼には、忘れずに豚カツをのせてくださいね
カツ丼やトンカツは大好きです。
カツを食べる時には、「カ~ツ」と叫びながら食べないといけませんね。
本当ですね ついそう思ってしまいます
余談ですが
木 → 林 → 森 のパターンに似ています
数の漢字のなりたち 良く解りました
「一二三」と言えば
将棋の天才棋士 ヒフミンさんを思い出します
TV出演が多いので・・前歯を入れて欲しいですが(^o^)
その中には、リング状に太陽の光が見える金環日食も見れ、好奇心旺盛な日本人が幾組か見物に出掛けていました。
日食後に一組のカップルに感想を聞きに行くと、女性が泣くほど感激してました。なんと、金環日食の瞬間にプロポーズしたのでした。
iinaも2009年の皆既日食
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/454015905c499023d59bb258351731e1
『一(イチ)』を『かつ』とも読ますのですね。
いちいち 前の記事にからめて申しわけありません。
マツムシソウに「ツ」を除けるとマムシ草になりますが、
青空に好感です。 関東も、ようやく昨日から空がもどってきました。
> 「一二三」と言えば 将棋の天才棋士 ヒフミンさんを思い出します
前歯の欠けたヒフミンも人柄を感じさせて好ましいです。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/55f77b28199523a3dde0c3c62c40f456
また、「七」の成り立ちも追記します。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/2ec0ce11ef13e4aa406a964d1156b1c8
サボテンなのですね。
> 六が抜けていますが、説明がつかないのでしょうか?
ご要望によって、追記しました。
どうにも最近は、ひとさまのアラを突くコメントが多い気がします。こんな性格の方は、大阪の方あるいはお年寄りに多い気がします。
それも番号が満杯になったのですから、すごい浸透度合いです。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/cfbc24046234b14a6be6d37a00bf2db0
ヒフミンも利用しているのでしょうか・・・。