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裸の文化

2005年09月10日 | 歴史
『夕涼みよくぞ男に生まれける』
真夏は素っ裸でふんどし一つでうちわを扇いでいる図がうかぶ。
日本は裸のイメージがある。倭寇も裸で出かけて行く。素っ裸であって、はじめて倭である。
逆に中国は、裸を異様に嫌う。つまり、裸になっている奴というのは、中国の儒教の伝統的文化意識からすると野蛮人。
「史記」の中に、晋の文公が流浪時代に裸をのぞかれて怒り、あとで征伐に行くほどに意識している。
裸はいけないという非常に根源的な哲学と関係づけられているのに、日本人は中国からいろいろなことを学んだが、中国の本質は学んでない。

仏像は気候のせいもあるが、仏教発祥の地インドでは衣装はなく中国は豊かな広い服を分厚く着てなるべく肉体が外にでてこないようにする。日本人はインド風を好んだ。

中国で裸をみせるのは、強烈な感動のときで、例えば陳勝呉広(ちんしょうごこう)が引き連れた兵隊に造反を呼びかけ、賛成するかといったら、みんな片肌ぬいだ。これはこの時代の楚人の風で、「肉袒(にくたん)」という上半身裸になる日本人の切腹に似た激しい行為らしい。

このブログを、短パンにランニングシャツの姿でつづる日本人iinaであった。


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