家のことや自分の体調のことでなかなか窯入れできなかったのをやっと今日動き出しました。抜き出して乾燥中のものもまだありますし、今回の窯入れに入りきれないのもあって残念ですが、型抜きすべきものはまだ山とあるので…。
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家のことや自分の体調のことでなかなか窯入れできなかったのをやっと今日動き出しました。抜き出して乾燥中のものもまだありますし、今回の窯入れに入りきれないのもあって残念ですが、型抜きすべきものはまだ山とあるので…。
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叔父(亡父の弟)の法事で舟形へ強行軍で出かけてきました。
大宮6時38分発の始発の山形新幹線で、新庄に9時55分着。迎えに来てくれた従弟のお兄さんの車で舟形へ。このところ寝不足気味だったせいか行きの車窓はあまり憶えておらず、うとうとしている間に新庄に着いたという印象。それにしても山形、天童を過ぎてから乗っていた車両はひとり貸し切り状態のようでした。時間ぎりぎりに法要に滑り込み、そのあとみんなでお墓参り、そしてお斎。お斎が済んでから亡父の実家へ移動して喪服から普段着に着替えて近所を散策。
亡父の生まれた家。今はトタンで葺いてありますが、もともと茅葺でした。山形によくみられる「兜造り」の家。
普通にわらびが生えています。
辛そう、、、。でもきれいな色。
土地が豊かなので花でも何でもすくすくと育ちますね。
小国川の畔。下流の方向。あと4キロくらい下流で最上川に合流します。
上流の方向。一番奥の方向が瀬見温泉のある方向。更に進めば鳴子温泉。昔はこの時期川遊びや芋煮会をしている人が川原にいたものですが、、、。ちなみにこの辺りの芋煮は里芋ではなくてジャガイモ。牛肉ではなくて川で突いたカジカを入れたり、カジカが獲れないときときはシャケ缶を入れて代用。味付けは味噌でした。クジラの皮を入れたりするのもあったような、、。(50年以上前の記憶です。)
帰りの指定席を取っていなかったのと、日帰り往復の心配から新庄発15時17分発の上り新幹線に合わせて新庄の駅まで送ってもらったものの、指定席が満席で焦って、急いで自由席特急券を買って、自由席の車両を物色。発車10分前くらいでもほぼ満員。空いていますか?と尋ねてぎりぎり空いていた席があってよかった、、、。そんなわけでお土産も何も買う時間のない帰路でした。せっかく子供の頃からのあこがれの土地を踏みながら、、、。まあ仕様がないですね。冷房のため、鼻風邪をひいていて、嗅覚も麻痺していたので、せっかくの田舎の香りも味わっていなかったのがもったいないです。
一昨日、浅草の藤浪小道具の倉庫を日本人形玩具学会の見学会への参加として見学することができました。
浅草6丁目だったか?昔の猿若町です。歌舞伎の大道具なら「長谷川」小道具なら「藤浪」といわれるくらい歌舞伎にとってはなくてはならない老舗の小道具屋さんの内部を素人の分際で見学できるとうことは滅多にないことでした。この昔の猿若町、今でも近くにお神輿や太鼓の「宮本卯之助商店」とか造花の老舗などあり、その昔江戸三座が並び、栄えた時代の名残のようです。とにかく芝居好きにはこの上ない機会。
一枚目の画像の猪こそ「仮名手本忠臣蔵」5段目に登場する「てんてれつく」の鳴り物で登場する猪の実物。舞台だと照明のせいもあり、あっという間の登場退場なのでゆっくり細部まで眺めるということがないので、このように触って観ることができるなんて感激です。江戸の芝居風俗を描いた絵には人ふたりが入った4本足の猪もあったようですが、長く定着しているのはひとりで入る2本足の猪で前足2本はぶらぶらしています。その時々で細部が違ったり役者さんのお好みで変化があったすることは珍しくないでしょう。
耳が垂れていますね。動きにつれてぱらぱら動くのでしょう。
中側。張りぼてです。
右に並んでいる素朴な首はご存じかと思いますが歌舞伎十八番「暫」の後半で鎌倉権五郎の大太刀で切られる首です。猪といいこの他愛のない素朴さが歌舞伎の値打ちです。狂言によっては劇中の首実検で使うリアルは切り首も存在します。それと切り首の左に鈴太鼓が見えますね。「娘道成寺」の「園に色よく、、、、」のところで使う楽器です。「早乙女早乙女田植え歌 裾や袂を濡らした サッサ」(ちょっと古典的なエロさ。)あと「鏡獅子」の胡蝶「世の中に絶えて花香のなかりせば、、、花のおだまき」で二人の胡蝶がシンメトリーな振りで合わせて踊ります。
いろいろな狂言だの踊りで使われる傘のいろいろ。花の傘は「道成寺」の所化の踊りで使います。大学のときの歌舞研で「道成寺」が出て。所化で踊ったことがありますが観るのと演るのとでは大違い。白拍子花子は件ごとに違う人が分けて踊っていましたが、道行の件は「花組芝居」の加納幸和さんでした。もう40年近く前の思い出、、。
本当は倉庫の中の見学をするつもりでいたのが、家族が救急搬送されたから急いで駆けつけてくださいなんて救命士の人から電話が入って泣く泣く途中で帰ったのでした。「アーラ 口惜しや 無念やな@@@@@」
己が姿を人前にさらすことは苦手ではあるのですが、ゴールデンウィークに駒場のべにや民藝店さんでさせていただいた拙作の作品展初日にあった「ギャラリートーク」についてのレポート記事を東京民芸協会さんのブログで取り上げていただいています。自分の姿についてはまともな比喩をされたことがないくらい、自分で見ても「ガマの油」状態なのですが、レポートしてくださった内容の文章力といいますか、すばらしく書いてくださって感謝しています。お時間あったらどうぞ、、、、。