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毎年この時期は2月の催事向けに一文雛を作ってお送りすることになっていて、パニックになっています。先方から頼まれたのは、年の瀬以前だったので、普通なら十分間に合うはずが、昨年中の納品の山を片付けて、これからというときに、女雛の割型が行方不明でいくら捜してもみつからず、男雛は素焼きまで運んだのに、やっとみつかったのが今月20日頃。いそいで抜いて、乾かして素焼きできたのが先週。今彩色を急いでいます。
とはいえ女雛の衣部分には植物の煮出し汁での重ね塗なので、キハダの汁で黄色くさせるのに8回くらい乾かしては重ね、画像のふたつはキハダの上から蘇芳(すおう)の煮出し汁を3回重ねたところです。赤みを出すまでさらに重ねていきます。
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同時に玉台の繧繝(うんげん)模様をつけています。
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