べにや民芸店さんでの作品展が終わり、次の準備で人形の型抜きを再開し始めています。
べにやさんでお越しいただいたお客様との会話のなかで、教えていただいた話。もう22年も前のことですが、丸〆猫の型を起こして2年くらい後だったでしょうか、「東京生活99 」というケーブル放送の番組で丸〆猫をはじめ、人形を作っているところを取材してくださったことがあり、その動画がYou tubeに流れていました。番組の長さ二十数分を①と②に分けて流れていたのが、いつの頃からか②の部分が再生できないようになっていて、そのまま自分でも忘れたままになっていたのですが、お客様が後半の部分も流れている、というご指摘をいただいて覗いてみると、確かに前半後半ともに再生できるようになっています。ひさしぶりに観る動画。
番組のはじめで出て来る雷門前の丸〆猫。
はじめに出て来る自分の姿。昔借りていたアトリエ用のアパートの中。
川の畔で天然の粘土を拾い集めている場面。
家の前で粘土を水簸(すいひ)にかけている場面。
当時作っていた人形の数々。(今より大ぶりなのが多かった。)
作った丸〆猫を三社様(当然のことながら、丸〆猫ゆかりのふるさとであり、招き猫の発祥の土地)に奉納するところ。
当時36歳だった自分の姿。若いし肌がつやつや。まだ元気でよく動いた。
ただ、中身については全然変わっていないというか成長していない。(変なひと。不思議なひと。)
いろいろお世話になった人々。
丸〆猫を取り巻く状況も当時から随分と変わって…。自由とはいえ、昔の姿を意識しないでうちの伝統ですみたいに作るひと、拙作のを勝手にパクってあたかも自家製という口上で商売しているA草NみせのS6の旦那。
ある意味、A草って凄いところ。
何はともあれ、動画の中の自分や当時の景色に、時の流れを感じずにはいられません。
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「東京生活99 丸〆猫を探して ①」→
「東京生活99 丸〆猫を探して ②」→