東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

お知らせ(淡之須神社骨董市)

2017-07-29 12:43:45 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

今日の明日のことでうっかりしておりましたが、明日開催予定の京成線、青砥駅近くの淡之須神社境内での骨董市に僅かですが拙作の人形を出店させていただくことになりました。随分前からお話をいただいていたのですが、目の前が納めの製作で山のようになっていたのでうっかりしていました。骨董市なのに何で?と思われる人もおいでかと思いますが、問わず語りをさせていただくと、この骨董市の実行委員のおひとりとして、お煎餅の「神田淡平」さんのご主人がいらっしゃいまして、お住まいと工場がこの町内であり、神社の氏子だと伺っています。また、「神田淡平」さんではお煎餅を焼くときのこてを同じ青戸の今戸焼屋さんだった故・内山さんに製作を依頼して使用されていたという経緯で、今戸焼つながりとして拙作の人形を取り上げてくださるというありがたいご配慮に感謝しております。会場内は骨董品のブースは当然露天なのですが、人形の性質上、神社の建物の内部で人形を広げさせていただくようになるそうです。あくまで骨董市で古いもの好きの方の集いではありますが、明日私もお邪魔させていただこうと思います。

 そんなにたくさんではありませんが、暮れの羽子板市に並べてもらっている丸〆猫(まるしめのねこ)の昭和戦前風型の朱色と青、尾張屋風型なども並べます。お時間あったらお寄りください。


ひねり鳩の組み立て

2017-07-11 01:27:12 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 きびしい暑さですね。今日は冷房のよく効く自宅の台所で作業しています。例によってひねり鳩の組み立てをしています。本来のひねり鳩は生土を丸めて直接竹ひごなどで尻尾や脚やくちばしを差し込んで乾かし、焼かずに彩色しているのでひどく脆く、落としたり、擦れたりですぐにこなごなになり、また、濡れれば形ごと溶けるので、残るものが少ないように思われます。丈夫さということを考え、我が家では孔だけあけて素焼きしてから竹ひごを刺して組み立てています。

 少しだけだったら楽しいですが、急いでたくさんは案外としんどいです。ぴいぴいの鞴(ふいご)作りはもっと面倒ですが、、。ひねり鳩を作っているところですが、中に鳩ではないものも混ざっています。くちばしだけで尾っぽも脚もついていないやつです。何だと思いますか?

 くちばしや脚や尾っぽの長さを調節したら地塗りに進みます。この暑さでの膠遣いは冷房しっかり効いていないと困ります。


素焼きと余熱

2017-07-01 15:00:46 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

昨日まで天日干ししていた人形でほぼ乾燥したものは、先ほど窯詰めして素焼き稼働させています。スタートからさして時間も経っていないので炉内の温度も高くなっていません。炉内が500℃に達するまで人形に残っている水分をしっかり逃がすため蓋を半開きにしています。物干しで乾燥させていた2籠分の鉄砲狐ですが、この天気ではなかなか乾きません。7割くらいは乾いていますが完全ではないので、窯の傍らに移動させて窯からの余熱に曝しています。明日の夜には取り出して隣の町内の仕事場へ運びます。

梅雨ですし、空気の乾燥の厳しい冬に比べれば火の心配は少なくかもしれませんが、例によって荒神様に無事を見守ってもらいます。