昨日3月1日は父の一周忌のため山形へ日帰りで行ってきました。法事などについてこれまで経験がなく教えてもらうことばかりなのですが、一周忌の法要の日取りというものは、命日の後になってはいけないというのも知らず、昨年秋頃、教えてもらってすぐにお寺さんに法事の予約をお願いしていたのですが、山形市内の3月1日の天気というものは、具体的には想定できないので正直気を揉んでいました。というのも先月から九州から北近畿、北陸から北海道まで大雪のニュースを聞いていたのと同じ山形県内の肘折温泉の積雪4メートルというニュースもあり、法要後の墓参りの足場はどうなっているのか、歩いて入れるのかどうか、必要によっては頼んで雪かきサービスを注文すべきかどうか、、などなど。
山形の市内は最上や置賜に比べれば積雪はきつくない、とは聞いていたものの、喪服にゴム長を履いて家を出発すべきかどうか。前日電話で普通の革靴でも大丈夫そうだということで安心したものの、夜半から激しい雨音で明け方もっと激しくなるという天気予報。朝4時に起床して外の様子を気にしながら着替え、天気さえ問題なければ配りものの荷物もあるので駅前の自転車パーキングまで運んでいけるところ、土砂降りなので無線タクシーを頼んで乗るにしても、夜間料金を加算されるのが嫌なので5時をまわるのを待って電話してきてもらい、何とか駅まで辿り着き、下りの高崎線で大宮まで着いたところ駅構内の新幹線の改札が6時にならないとシャッターが開かないなど、普段着ならば平気なところ、着慣れない喪服姿で汚れては困る、破けては大変(生まれてからこのかた、やむなく背広とかを着て、破いてしまったということが何度かあったため)、まるで歌舞伎の「紙衣ごと」のような気分でいっぱいでした。
新幹線で山形に着いたのが法事開始の一時間前。本家に寄らせてもらい、お仏壇に線香をあげさせていただいて後、お寺のある村木沢(渡辺エリさんのふるさととして最近知られていて、お寺さんの話によれば、新しい家をここに建てて、時々、家でパフォーマンスを公開されているとのこと)へ。雪は案外路上には残っておらず、かき寄せられている嵩はかなりある。法要を終えて、須川のほとりにある富の中へ移動して墓参り。幸い足場は雪は解けていて安心してお参りすることができました。
お斎のため頼んでいた市内松原の料理屋さんへ移動、平日仕事で忙しい中集まってくださった親類のみなさんと献杯から食事、先日工場で頼んできた「歌舞伎揚げ」の箱詰めやお茶の箱詰めを無事お配りして一安心。皆さん、幼い頃の自分をよく知っている人ばかりなので、のんびりいろいろな話ができました。
山形の駅まで送っていただき、せっかく来たのだから、仙台の知り合いに電話して寄らせてもらい、ついでに仙台にあるお気に入りの中華屋さんでちょっと食べ呑みして帰るつもりでいたら、仙山線が強風のため遅延になっていていつ復旧するかわからないという連絡。仕方なく素直に山形発の新幹線で帰宅しました。これが後になって正解だったということになりました。その後、山形新幹線は赤湯~山形間の強風のためかなりの時間列車が止まり、大変なことになっていたという話。
あとあと綱渡りのようなぎりぎりの一日だったと思いつつ、泥のように寝入りました。とりあえず無事終えることができて何よりでした。ずーっと緊張していたので景色をカメラに撮る余裕もなく、帰りの新幹線の車窓から撮っただけでした。