東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

春吉翁のご命日

2021-02-28 20:46:56 | 今戸人形(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 昭和19年2月29日。江戸時代から続いた今戸人形の生粋の最後の作者であった尾張屋・金澤春吉翁がお亡くなりになられた日です。この日は4年に一度の閏年にしかやってこないので、他の年には28日に尾張屋さんにお許しいただいてお参りさせていただいています。我が家から今戸まで自転車でゆっくり漕いで一時間くらい。往来の景色を楽しみながらの道中、天気が良くて何よりでした。
 お墓所を掃除してからお花とシキミをお供えして、お線香に点火してもらってお供え完了。てを合わせて失礼しました。

 いつも挨拶していたハスキーくん、亡くなられたそうです。天気がよいと、日向でまどろんでいた姿…。

 隅田川の畔には白いコブシの花が開きつつありました。白鬚橋、北千住から尾竹橋、町屋、熊野前経由で帰途につきました。

新年初水簸(すいひ)ほか

2021-02-22 22:35:29 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)
 
 この数日藤でも咲いているような暖かい天気で久しぶりの水簸(すいひ)の作業をしました。昨夜タッパーに収納しておいた昨年末に水簸と吸水まで済ました粘土を練り直して更に寝かせていたので、吸水鉢も空になってもいて、戸外の水簸済の泥しょうを寝かせるバケツもほとんど空に近くなっているので、早速泥を撹拌(かくはん)して篩(ふるい)にかけ、バケツ一杯にして寝かせました。

 今日バケツ満タンにした泥しょうは明日、あさってと時間を置くと、沈殿してバケツな半分→3分の1となるので、上澄みの水を除いてできたスペースに再度新しい泥しょうを注ぎ足すことを繰り返していきます。
 予報では明日も比較的寒くはないと助かります。ゴム手袋でかき回す泥は冷たく感じないので痺れることもなく、助かります。

 確定申告で作業できなかったので、型抜きも再開しました。

丸〆猫(まるしめのねこ) ミニチュア フィギュア

2021-02-19 12:48:18 | 今戸焼招き猫(浅草 隅田川)

 去年の春前に制作会社から連絡があって、昔の拙作の丸〆猫(まるしめのねこ)をミニチュア化したいとのこと。その手本となる猫は、おそらくはじめて作った頃のもので、今の自分から見ると固くてたどたどしい感じで、恥ずかしいというのが正直なところなのですが、この拙作の昔のを所蔵している人の希望なんだそうで、持ち主がそうしたいのだから既に自分の持ち物ではないから、お好きなように…って感じでした。
 ひとつ憂慮してしまうこと。今の自分の感覚からすると至って稚拙というか下手くそだと思うものが大量生産されることで、これを基準としたイメージが独り歩きして、今自分で作っているものがあたかも邪道のように見られるようなことになりはしないか…。
 まあ、希望としては、今戸にあった丸〆猫の姿が、こんなものであったという認識が世間様にひろがってくれたなら…と思います。



火の用心狐

2021-02-05 23:03:49 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 今日、王子のヤマワさんに、大晦日に間に合わなかった分を少しだけ納めに行ったところ女将さんから、火の用心の狐が売り切れちゃったので、またお願いします、と言われ、たまたまやりかけがあるからそんなに時間かからないとお答えして帰宅しました。
 ちょうどパニックがおさまったところなので、ご要望に「すぐやる課」風に動いているのがなにだか楽しい。「売り切れちゃった」というのがうれしいです。ちょいちょいでできたので明日持って行こうと思います。

 手前の2体の狐は土鈴の愛好家の方から土鈴仕立てに、と頼まれていた分。底に鈴口を切ってひも通しの孔も開けてある。提灯には宝珠と「王子」のふた文字の御希望。
 今、ピッタリのタイミングでできること。確定申告の支度に入るとその後の予定に動くので、こんなに「一丁あがり」風には動くのはできないかも。お呼びがあるのはありがたいことです。

楽しい荷造り

2021-02-04 21:31:17 | 街角
 
 数の多い発送の荷造りは配送中に壊れたりしないか、という心配と、これで開放されるといううれしさのまざった感覚。
 そして、大口や催事の急ぎによっていつも通過待ちみたいになって申しわけなく思っている個人の愛好家の方への荷造りは、やっとお送りできる、お待たせしました!みたいな気分と、人形ひとつひとつ気に入ってもらえるか?とかの思いも湧いてきます。無事届いてほしいと祈りながら。

のんびりモード

2021-02-04 05:52:54 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)
 
 昨日の朝、仙台宛ての荷物を発送できたのでひと安心。郵便局から戻って布団に入り目覚めたのが「花子とアン」の再放送の直前でラッキー♥
 疲れが溜まっているので晩は早めに床に入ったのが、夜中1時過ぎに目が覚めてしまったので、雑貨屋さんや個人の方々から頼まれているものの彩色をしました。のんびりといったら怒られるかもしれませんが、秋口からノンストップだった作業から開放されて、同じ作業でもパニック感がないのがありがたい、というか…。
 忙しくてやりかけの原型などストップしていたので再開しようと思います。今日

ぴいぴい ほか

2021-02-03 00:35:37 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 ぴいぴいの組み立てや板の色塗りが終わりました。そして座猫の御殿風も。
仙台光原社の「雛の会」の初日か5日なので、明日夕方までに発送すればぎりぎりです。今回は一文雛や狐拳など第1便は既に送ってあるので、第2便は招き猫類やひねり鳩。
 
 明日発送したら、雑貨屋さんや個人から頼まれているものに取り組むことができます。とかく個人の方や雑貨屋さんからのものはいつも遅くなってしまい申しわけないです。例えば、夏あたりからお待たせしている皆さんには予め催事や特にお世話になっている店(自分として大切に感じている)は優先させて欲しい、とお願いして進めているからです。昨年は入退院を繰り返していた中、うちでは大型のものなど頼まれたのですが、体調が不安なのでその由お伝えしたところ、「いつでもよい」と言われたので気にはしていたのですが、11月にいきなり12月上旬の会期を示されて、なおかつ大きなものはまだか?と来たのは焦りましたし、予定していたものが滞って日の目に出せなくなりました。「いつでもよい」ものは言質のとおりにさせてもらえばよかった。  

 ♫さりとは ツライね てなこっと おっしゃいましたね〜 スットトン スットトン♫

 反対に神宮前での「郷土玩具展」は新年明けの会期で見通し持てたので呼んでもらえてうれしかったです。また呼んでくれたらうれしいです。

鞴(ふいご)づくり

2021-02-02 02:10:40 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 ぴいぴいの鞴を作っているところです。これはこれで面倒な作業。昔だったらぴいぴいも分業体制で作られたでしょうから、これ専門の内職をうけおっていた長屋のおばさんがいて、熟練していたのではないか、と空想します。今戸で焼かれた人形の素焼き部分の彩色を手掛けるおばさんたちもいただろうし、浅草近辺で人形玩具に携わっていた人々は、このふいご作りなども含めてかなりの数いたのだろうと思いを馳せます。
 ところで今夜は早めに床に入りたいです。昼食摂りながらこっくりして湯呑みを倒してしまいました。

明日初午

2021-02-01 21:09:24 | 日々
 
 初午前日。王子装束稲荷さまへ招き狐の残る分をお納めしてきました。
こういう時節なんでどうなりますか。王子稲荷さまのほうは?凧市どうなるのか?装束稲成のほうではとりあえず御朱印の仕度はしていました。