このところとてもありがたい意味で忙しくなっています。急いでたくさんの型抜きをしたり乾燥させたりで朝から夜まで忙しいです。ちょっと息抜きを兼ねて荒川の川原にいい粘土でもみつからないかと出かけてみました。
生憎粘土のよさそうなのはみつけられませんでしたが、今の時期、桑の木に実がついているんですね。これらの木はもともと上流から流されてきたものが根付いたものだと思います。天気がよいので、ジョギングとかサイクリングとかで川原を往来する人は少なくはないのですが、こういうものをみつけて喜んでいるのは私くらいのようです。
早速熟れた黒い実を食べてみましたが、そこそこ甘味があります。熟していない赤い実はまだ酸っぱいです。もったいないので、近くのコンビニから袋を買ってきて、摘んで帰りました。
うちの母は戦中学童疎開で群馬にいたそうで、桑畑から桑の実をもいでつまんで叱られたという思い出話をよく聞かされます。当時としては甘いものもなかったでしょうから、こうした実ひとつでも口福だったことでしょう。持ち帰った実を洗って早速母に味見させてみましたが、あんまり喜ばれないのでつまらないです。残りはひとりで食べてしまいましたが、お菓子を食べるよりはいくらかマシなのでは、と思いました。