”しんさん”のよもやま話

僕のビジネス感や社会現象に対する意見とかを趣味のヨットやゴルフ等の話を織り交ぜながらよもやま話的に発信します。

しんさんのよもやま話・・・ビジネス編(75)

2006年05月22日 22時53分19秒 | ビジネス
5月22日(月)晴
昨日横浜でFRPの講習を受講して、講師の会長さんの話を聞きながら彼のビジネスに対する姿勢に心地よい感動を受けました。81才と言う年齢から考えると会社の経営は社長にまかせて、道楽として僕らのような趣味が高じて自分で修理をする人達を相手に教えているだけだけど、結果として僕らからの注文によるビジネスになっている点で、これからのリタイア世代にも参考になる生き方だと思った次第です。
僕に教えるものがあるのかと言われるとはなはだ心もとないですが、少なくとも我々世代には後世にに伝えたい日本の文化や技術を持っているように思っています。ただそれらを教わりたいと思う人がいるかが問題かもしれません。今の日本から消えつつある伝統的なものはいっぱいあります。農業、煮物料理(スローフード)、哲学(心の持ち方)、サバイバルの衣食住などもっと基礎教養として持っていてもいいような気がします。現代はあまりにも専門家に委ねられすぎて何でもお金で解決する傾向が強いけど、日本の将来を考えるともう少しオールラウンドに生活していくための知恵をみんなが持っていることが重要だと思います。確かに効率的な社会とはちょっと違うけど、元々それぞれが持っていた無駄な知識が新しい変革に対応していくポテンシャルを築いているのだと考えるのが素直だと思います。アメリカが推し進めるグローバル化は理屈の上では極めて論理的だけど、それぞれの国がアメリカを中心としたシステムの部品化となるだけで、時代と共に不要な部品は捨てられるだけのことでしょう。ただ捨てられた時に自給自足で国を立て直すだけのポテンシャルを持っているかどうかが、日本と言う国の将来を決定付けてしまいます。だから僕らは少々効率無視で無駄な生活知識を持ちながら生きていくスローライフが必要な時期にきたのだと思います。世の中に加速しっぱなしで走り続けるものは何一つありません。今まで効率重視で突っ走ってきた日本なのだから、少しスピードを緩めながら次へのポテンシャルを蓄える教育も必要だなと痛切に感じています。
自分もサラリーマンとしてあくせくやってきた一員で、偉そうなことを言える立場ではありませんが我々は子供の頃に田舎で自給自足に近い生活をしてきた経験を持っています。それに引き替え、うちの娘のように都会で生まれて都会で育ち、お金の流通だけで生活している世代は僕らが都会で効率重視のシステムで働いた産物であり、責任は僕らにあるのだから、これからのリタイア世代が罪滅ぼしに田舎の感性を養うブレーキ役も引き受けるべきでしょう。多分僕らの年代の方には共感していただけると思うけど、若い世代の人がどれほどそんなことの必要性を認めてくれるのかさっぱりわからない。でも田舎の感性を教える年寄り世代とその必要性を感じる若い世代のコラボレーションがこの日本の中で湧きあがってくることができたらいいなと考えています。
ビジネスそのものではありませんが、そんな中で結果として新しいビジネスが発展するような気がします。昔に比べて自営業がどんどん少なくなって、資本力のある企業の傘下でしか成立たない時代ですが、効率重視の結果だと思えばスローライフは自営業復活のシナリオなのかもしれません。地に足の着いた日本になるために、アメリカのグローバル化戦略から少し距離をおいた生き方を、一方で始めておきたいものです。
とりとめのない話になりましたがたまにはいいでしょう。今日はこの辺で。
コメント
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