5月30日(火)晴れ
最近少し天気がよくなりましたが、春が雨が多すぎて田舎ではお茶の出来高が去年の半分ぐらいと言っています。みんなにいっぱいあげたいところですがなかなかうまく行かないものです。
このブログも何とか半年は持ちそうなところまできたのですが、続けることのむずかしさを痛感しています。僕はごく平凡な人生を歩んできたのであまりおもしろい話がないのに、なんとか自分の失敗を中心に書いてきました。そしてビジネスライフの後半の18年を書こうと思っていたのですが、まだ書くのは早すぎるかなと思っているのでなかなか後半を始めないでいます。1月、2月頃に僕が経験により学んだことはかなり書いてきたので、なまなましいところしか残っていないかもしょれません。そんなわけで、もう少し違う話を続けることにしました。
現在僕は江戸時代末期から明治時代にかけて活躍した人達の伝記を読み漁っています。吉田松陰、高杉晋作、大隈重信、岩崎弥太郎などです。そして今高橋是清について読んでいるところです。伝記と言うとどうしても戦国時代の武将の話が多く過去には織田信長、豊臣秀吉、徳川家康から始まって蒲生氏郷、藤堂高虎、伊達政宗、武田信玄、上杉謙信などを読んできました。戦国時代は現実離れした部分と近代日本の原型を形作ったおもしろさの中に、生き方の教訓が詰まっていました。要するに混沌の中から這い出る時代ですからいろいろな人物像があって、生き方も様々、生死も様々。それと同じことが江戸末期から明治初期にも起こっていたと考えて読んで見ると、おもしろいと思います。さすがにすぐに刀を振り回す時代とは違いますが、かなり混乱の時代だったと言うことがよくわかります。歴史は簡単に明治を賛美したがりますが、そんなに簡単にことが運んだとは言えないようです。大隈重信と言うと早稲田大学の創始者と言うことはみんな知っているけど、どうしてそうしたのかには彼の思いを実現するために若者の教育が必要だった事情も知ってみると今の時代にも参考になることが多いです。三菱創業の岩崎弥太郎も単純に三菱を作ったわけでもなく彼の苦悩と坂本竜馬から学んだヒントがあったからこそなのです。現在読んでいる高橋是清にしても単純に日銀総裁や大蔵大臣になったわけではないことがよくわかります。今の日本は丁度次の歴史への転換期かもしれませんが、ほんとうの転換期はもう少し先のような気がします。少なくとも転換期としての評論はあっても、具体的な行動を共にする同志のようなものがあるわけでもなく、若い人達が激論を戦わせるに至っていないのが理由です。僕達年寄りが国を憂えても何も起こりません。歴史が動く時は熱心に議論する若者達が目に見えるようになってから、新しい時代のコンセプトが生まれてくるような気がします。そう言う意味で「国家の品格」のような本から若い人達が真剣に考え、勉強する空気が出て来るまではこの国はゆで蛙状態が続くのかもしれません。そのままゆで上がらないように願うばかりです。もっと国語と歴史を勉強することから始まるのかもしれませんね。
今日はこの辺で。明日は飲んでくる予定なのでひょっとするとお休みかもしれません。
それではまた。