一月ぐらい前に我が家のコナラを伐採。それを見ていた2軒先の近所から、自宅の山桜が伸びすぎて家の屋根と隣家まで被さり気になっていたので伐採して貰えないかと頼まれた。一度芯止めはしてあるが、かなり上の方なので枝が成長し続けている。普段から仲良くしているので、時間かけてゆっくりやることで引き受けた。
まずは梯子掛け、2段スライドを一杯に延ばし慎重に登り先端をロープで幹に固定。実はこの作業がはっきり言って一番怖い。スライド梯子は一杯伸ばすと8mぐらい高くなり登るとゆらゆら揺れる。一旦固定すると安心感はいきなり確保。
上の枝にロープを掛け(高枝ハサミをカギ棒に改良して)、伸縮柄付き電気チェーンソーで切り落とす。電線延長コードを木の上まで引きずり上げ、モーターチェーンソーを駆動させるが結構重い。下に何もないところはどんどん落とせるが、ほとんどの枝が屋根の上に被さったり隣の敷地(屋根)の上に伸びている。枝を慎重にロープで吊って足元に降ろし、下で家内にロープを解いて貰う。屋根の上に伸びた大きな枝が雨トユに引っ掛かり、家の2階に上がらせて貰い窓からカギ棒で外して落とす。
命綱は当然付けているが、足場が悪いところ(全部)はもう一本自分で作成したロープで身体を斜めに支えて作業(電柱作業員要領)。ヘルメットも着用するが、上の枝を切り落とす時に頭に小枝が当たり大正解。
枝を全部落としたら次は幹(2本)だ。直径30cm以上を80cm長の丸太に輪切りにしてロープで吊って降ろす。重いので切り落とす時、他の幹に当たる衝撃はすごい。この作業は何度もやっているので要領は会得してしっかり計算(重量や落下方向)しているが、皮一枚残して最後に手で押し倒す時は緊張する。切断毎に梯子を縮めて固定し直すのが面倒だが一人作業ではこれしかない。しかし、その度に1mづつ低くなるので安心感は増す。
下の方になると幹の直径が35cmを超え、あまりの重さに二度ロープが切れた。下の方なので危険はないが、落ちたのを輪切りにするため動かすのが大変。バールをテコにして回しながらハスクバーナーで切断。
最初は自動研磨オレゴン刃を使っていたが幹にワイヤーが食い込んでいたのに気付かずそこに刃を入れ、その後研磨しても全く切れなくなってしまった。普通の新品替刃を付けてサクサク切断するが大きな節など何本も切るとやはり切れは悪くなるので数度研ぎ直す。木の上では軽量の日立を使ったが、エンジンもすぐ掛かりとても助かる(木の上ではリコイルスターターを力一杯引けない)。 切り落とした大きな幹の切断に刃渡り40cm中国製も使ってみたが、重くて大騒音だが切れは悪い。殆どハスクで切断。
上の左の写真を見てお分かりのように、たった一本(幹は2本)の木からこれだけの丸太ができるなんて驚きだ。
あまりにも重く丸太のままでの移動は不可能なので、この場所で斧で割ることにした。これくらい大きいと丸太の長さは30cm以下でないと斧では割れない。それも端から斧を叩き込み少しづつ割ったいく。
後は軽トラに積み込み作業だが、これが一番疲れた。
家までたった100mの搬送で、庭で降ろして一輪車で薪置き棚まで移動。
無事伐採作業終了。これで依頼主も将来の倒木等の心配はないだろう。