正直初回はどうなることかと思いました。
開始2分前になっても誰も来ない。「あれ??」と思っていると時間ぎりぎりに全員が一列に並んで入室してきました。
しかも
「挨拶なし!」「表情なし!!」「やる気なし!!!」
今になって思うと、必ずしもやる気がなかったのではなく、シャイな人柄や地域性からどのように自己表現していいかわからなかったのも理解できますが・・・。それにしても、あからさまにウエルカムではない姿勢でのスタート。
滅入りそうになる気持ちをなんとか駆り立てて、「なぜ、誰のためにこの取り組みをするのか?(=自分のため、自分たちの職場のためやでぇ~)」とか、活動をしていく上での約束事①有言実行の基本原則(『やる』と宣言してやる。やれそうにないことは軽々しくやると言わない)②「みる」「感じる」「話す」「聞く・訊く」「やってみる」の実践 ③何より「活動を楽しもう!」を熱く伝えたつもり!
外部の人間である私にとっては、社内のしくみや機械がどうのこうのということはよくわからないこと。私の役割は、メンバーを「やってやろうやないか!」という気にさせること!!これしかない!!!
まず「顔を上げて話し聞かへん?」から始めました。みなさんもないですか?気ののらない会議や集まりで、目をあわさないように下を向いて時間が過ぎるのをただひたすら待つ経験が・・・。 これをやめさせる!まずはここからです!!
こんな感じてスタートして「だまされたと思って半年一緒に活動しようや!」「顔上げて周り見よう」「言い訳やめよう」「感じたことを言い合おう」「仲間として協力し合おう!」と言い続けて半年間。
先日の土曜日に成果報告会が行われました。
報告会では、4チームがそれぞれの取り組みを30分にまとめてプレゼンテーションしたのですが、そこには初回とは別人のメンバーがいました。初回の状態から考えると、顔をあげて人に聞こえる声で話しをする。自主的に集まって職場の問題を話し合う場を持つ。だけでも充分なのに、プレゼンテーション資料の質、活動によってもたらされた具体的な成果(成果物レベル、行動レベル)、そして何よりも自分たちの取り組みを堂々と社長にプレゼンしている姿は私の予測をはるかに超えていました。
最後の講評で社長が「この取り組みをやって本当に良かった!」と初めて(ごめんなさい、社長)社員を心から褒めているのを聞いて「やった~!」と思ったのと同時に感無量になりました。
もちろん、これがゴールではなくスタート!でも「やってみよう!」と気になって「やってみたら、何かがつかめる(変わる)!」という体験が、今まで「どうせ、何やっても無駄(変わらない)から言われたことしかしない」という重苦しい雰囲気にちょっとした風穴をあけたのは事実。すべてはここから始まる!!この瞬間に立会うことが私にとっての仕事の成果であり、これが私のとっての最高のご褒美なのです。
感謝
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます