活字中毒気味なもので、本はたまっていくばかりなので、手元に残すかどうかは、「自分の棺桶に入れるか、いれないか??」で判断しています。ちょっと面白かった程度の本は、どんどん手放します。それでも、どんどん増える(汗)
自分の棺桶に自分で本を入れようと思っても、さすがに自分では出来ないので、オットに「この本を、私の棺桶に入れてくれ」と頼んでいるのですが・・・・・オットの返事は「ことわる!!」
私の方がゼツタイに長生きするから、だそうです。わかる気がする・・・・・
誰が私の棺桶に本を入れるかは、さておき・・・・少々の冊数なら、棺桶に入るでしょうが、あまりにたくさんだと、肝心の私が入るスペースが無いわ、ってことになっるので、それじゃあいくらなんでも、うちの家族が困るでしょうし。
どうしても、これだけは棺桶に入れてほしい、という3冊を選びました。(1冊じゃないんかい???)
宮本 輝「錦繍」
小川 洋子「人質の朗読会」
姫野 カオルコ「ツ、イ、ラ、ク」
「錦繍」は、わけあって離婚した元夫婦が、偶然の再会後に、送り合う往復書簡だけで進行するお話し。
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「人質の朗読会」は、政情不安の国で、ゲリラに誘拐され人質になった観光客達(全員死亡する)が、お互いの身の上を、夜な夜な語り合う話し。
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心がささくれだった時に読むと、胸が清冽で高潔な空気に満たされます。どちらもパッピーエンドではありませんが、これを読んだ後は、ズルしたり、卑怯なマネをするのは、恥ずべきことだ、まっとうに生きていこう、という気持ちになります。
「ツ、イ、ラ、ク」は、14歳の女子中学生と、新任男性教師のプラトニックじゃない恋愛小説です。
この色っぽい装丁を見ただけで、ニュアンスがわかる、というもの。青春のリリシズムに溢れてて、ビターなチョコのような小説です。ラストが大甘なんだけど。
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