Evergreenでちょっとsilverなdiary

人生100年時代といえども後半戦。好きなものはアレコレ・・・本、映画、観劇、ガーデニングに食べること。

ヴィスコンテイと美しき男たち

2016-09-14 | カルチャー

広島ブログ

イタリアのカリスマ映画監督ルキノ・ヴィスコンティ監督の生誕110周年、没後40年記念ということで、八丁座で、こんな企画を開催してました。その名も「ヴィスコンティと美しき男たち」                      
なんて心そそられるタイトルだこと。女心にキュンと来るじゃないか。
美しき男たちとは、ハンサムの代名詞だったアラン・ドロンとヘルムート・バーガーです。たしかに、う・う・美しい。
狂人王と言われたバイエルン国王ルードヴッヒを描いた「ルードヴッヒ」と、貴族の落日を描いた「山猫」を2週続けて見に行きました。
「ルードヴィッヒ」はなんと4時間の超大作で、途中休憩もあり。「山猫」も3時間の長丁場。

とっーても長いけど、退屈はしません。どころか、ため息の出るような美しさに目を奪われ、悲劇に向かう緊張感に胸がキュッ。
貴族出身のヴィスコンティ監督の、金に糸目をつけず、細部にまで美意識にこだわった完璧主義。悲劇的な作風は「絢爛豪華」「重厚」「壮厳」。

娯楽作品でもないし、心温まる佳作でもない、社会派作品でも無い。こんな大掛かりな映画は、
 もう作れないだろうなぁ。
いまはCGでなんでも再現できるけど、CGでは作ることのできない世界観がここに。
美しくて、重くて、長くて、こんな映画は再々見返すことはできないから、たぶん、この映画を見るのは、人生最後かと・・・・。会社を休んで時間をやりくりして、見に行った甲斐がありました。

映画の神様、この映画を見る機会を作ってくれてありがとう。
あっ、お礼をいう相手は神様じゃないか。この映画を広島に持ってきてくれた八丁座ですね。


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