広島よりはちょっとカントリーちっくな都市で、本屋さんに入ったら、書棚が、「女性作家」と「男性作家」とに区分されていました。いまどき???いつの時代の分類だよ、と、思ったけれど、そういう私自身、最近は、女性作家の本ばかり読んでます。
小川 洋子さんの胸を打つ文章は、ほんとうに美しい。
姫野 カオルコや、金井 美恵子のように、ものごとをシニカルに見て、自分を笑い飛ばす感じも好きです。
西 加奈子や、平 安寿子なんかも、同じ匂いがします。
御年90歳になろうかという、大御所 佐藤愛子の本を立て続けに読みましたが、この人もまた、自分の不運を愚痴るでもなく、淡々とつづっていくたくましさに敬服します。
本はいつでも手元にありますが、片道1時間、往復2時間の通勤時間が、私の読書タイム。
大学卒業から、かれこれ数十年、サラリーマンを続けて来て、どれだけの量の本を読んだことでしょう。
この読書タイムが、わたしという人間を形づくった時間なのかもしれません。
この数カ月に読んだ中でのスマッシュヒットは、以下の3作品でした。
(漁港の肉子ちゃん:西 加奈子)
(院長の恋:佐藤 愛子)
(小さいおうち:中島 京子)