曲がり角で 迷いながら

自分も家族も人生の曲がり角に。戸惑いの中の日々を迷いうろついています。

愚行権

2018年03月04日 | 高齢者

突然ですが、「愚行権」なるものをご存知ですか?

私=よしこも最近仕事関係の講習会で初めて知りました。

私の持っている医療系の仕事でも以前は幼児中心の仕事から成人、更に高齢者、障碍者などにエリアが広がって、年に20時間の講習会を受けることが必要になっています。また公的な機関からの仕事を受けるときには必ず講習会を受けることが仕事を受ける条件にもなっています。

年度終わりの報告会での学習会の中で、この「愚行権」と言う言葉を知りました。→愚行権

【たとえ他の人から「愚かでつむじ曲りの過ちだ」と評価・判断される行為であっても、自らの責任と個人の領域に関する限り誰にも邪魔されない自由権のことである。】

なんかね、ひどく納得と言うか、気が楽なったと言うか、そうなんだあ。誰にでも愚行権があるって思ったら、例えばBこさんだのYこさんだの、こちらが良かれと思って、唾を飛ばして必死に説得せずともですねえ、愚行権を行使していると思えば、言い訳で、すごく力が抜けました。

まあ、いいじゃないの。これって、Bこさんの為にならないよとこっちが思ってもですね、本人が「いい」と思えばそれでいいわけでね、こっちがきりきりするこなあないって訳ですよ。

Bこさんがデイを休むつえばですね、はいどうぞ~~。と言えばいいわけです。その日、こちらが計画してあることがあっても、こちらはこちらで、愚行権の行使でよろしいんじゃなくって?

ひとりでお風呂に入れるっていえば、はいどうぞ~~。まあ、陰で見守ってれば、いい。危ないからって止めなくったっていいわけですよ。これ、食べられないんじゃないってものをかぶりついてもですね、食べられなければ吐き出すでしょ。

特にBこさんは、公的に「介護」ではなく、「要支援」なんですからね。いいと思うことをやってちょうだいな。

そう思うと、「支援」がとても楽。わからないことを言っても、いいんです!そういう権利を誰ても持っているんですからね~~。

今Bこさんの事で直面しているのは、薬を減らしたいと思っているこちらと、薬を益々増やしたいBこさんとの軋轢。

掛かりつけ医の方もいろいろ減らす方向でいるのに、なんだかんだ増えて行ってしまいます。

掛かりつけ医も匙を投げた状態。じゃあ、飲めば?みたいなね。

しかしですね、掛かりつけ医曰く「一番強い胃薬」と言う薬に変えてもらって、なおかつ、私たちの明らかに倍量を平らげる恐ろしい食欲のBこさんを見ると、複雑ですけどね。

最後に残るは食欲らしいですけど、箸の持ち方も汚く、もちろん、食べ方汚くがっついているBこさんを見ると、2つの事でぞっとします。

ひとつは100までは間違いなく生きそう。もうひとつは自分も未来もこんなかもって思うと、ほんと恐ろしや恐ろしやです。はあ~~、長生きはしたくないなあと言うのが本音ですねえ。

ま!わたいも愚行権を行使して、みんなに迷惑かけ掛け生きていくしかないのかなあ~~。開き直っていきましょうかねえ。