「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ談義~「電源対策あれこれ」~

2008年11月06日 | オーディオ談義

現在、自分のオーディオシステムの核となっているのはワディアのDAコンバーター「27ixVer3.0」(以下「27」)。

「DAコンバーターって何?」と訊かれる方がいるかもしれない。文字どおりデジタル(Digital)信号をアナログ(Analogue)信号へ変換(コンバート)する機器である。

通常ではCDプレーヤーの一体型を使っている方が多いと思うが、その場合はトランスポートの部分とDAコンバーターとが一緒に内蔵されていて背面の入力端子や出力端子で分離できるものが多い。

とにかく「CDトランスポート」を使うにしろ、「iPod→170iトランスポート」を使うにしろ、そこから出されるデジタル信号は全て必ず「DAコンバーター」を経由してアナログ信号へと変換されているので、ことデジタルで音楽を聴く場合にその性能次第で音質が微妙に変化するので結構無視できないところ。

ただし残念なことに、自分の「27」は電源スイッチが付いていない。ということは常に電源「オン」の状態にしておけということで、この機器を購入して10年以上(途中ヴァージョンアップあり)になるが毎日、毎日24時間ずっと電源を入れっぱなしである。

この「省エネの時代」に何ということを。電気代もバカにはならないぞ!

なぜかと言えば、メーカーに言わせると電源を落とすと内部が冷え切ってしまって、オンにして再び温まるのに時間がかかり音質に悪影響を及ぼすというのが一番の理由。また、電源のオン・オフの繰り返しに伴い”突入電流”による精密素材へのダメージ、さらにはいろんな部品が冷えたり温まったりすると劣化が早くなるという懸念もあるところ。

とにかく、モノが豊富で消費を厭わないまことにアメリカらしい生産品だが、これまで10年以上使ってみたが故障は1回きり。電源トランスが2年ほど前にイカレタくらいでそれ以外の部品の修理は一切ない。

ところがつい先日、この「27」に電源を供給しているCSEという会社の電源アイソレーション「FP-500]が電源スイッチのオンが不可能となりあえなくダウン。そこで試しに普通の家庭用電源に「27」を接続したところ「音の鮮度」がガラリと一変。とにかくメチャクチャに悪くなってしまった。

「電源→オーディオ機器→音質」という流れの中で今更ながらオーディオ機器へ電気を供給する大元の「電源対策」の重要性に改めて刮目(かつもく)。

これまでオーディオ談義を「73回」に亘って記載してきたが振り返ってみると一度も「電源対策」に触れてこなかったのは少なくともオーディオ愛好家として迂闊の謗りを免れない。

下手にオーディオ機器の入れ替えをするよりも、家庭用電気の容量を変更する、たとえば60アンペアを大幅にアップして電力会社に近くの電信柱のトランスを変えさせるほうがはるかに音質が良くなるというのはオーディオ仲間から聞いた実話。

さて、自分の場合現在の電源対策は次のとおりで、それぞれの機器の接続を3つの別々の系統に分けている。

 低域用アンプ → 200V電源を引き込み「オヤイデ」の降圧トランスで100Vへ変換して供給

 中・高域用アンプ → 電源アイソレーションCSE「F-400」から供給

 デジタル機器の「DAコンバーター」「CDトランスポート」「170iトランスポート」については、これまで電源アイソレーション「FP-500」から供給。

考え方としては、1の低域については一番エネルギーを必要とする部分なので200V電源を利用して他のシステムから完全に独立させ独自に電源を供給する。

はエネルギーをあまり必要としない代わりに澄み切ったデリケートな音質の再現が必要なので、家庭用電源をもとにクリーンな電源を創造する「アイソレーション」機器を使用する。

と同様だがデジタル機器はひときわデリケートな微小電流を扱うのでよりも上級機種のクリーン電源を使用する。

以上、「電気」の勉強を専門的にしたわけでもないので理屈はサッパリ分からないが接続箇所によって音質が如実に変わってくるので現象面のみで判断して勝手に選択しているという極めて個人的な”独りよがり”の世界ではある。

とにかく「FP-500」が故障したのでこれを修繕するか、新規に買い求めるかが思案のしどころだったが、思い切って買い替えることにした。

新たに購入したのが、CSEの「TX-200」というこじんまりとした電源機器。2005年に「オーディオ銘器賞」をもらった製品だそうで、自分の場合電源を入れっぱなしにするのであまり電力を喰わない製品をということで取り寄せた。

もちろん、「ヒュ-ズ」はありきたりのガラス管ヒューズ(3A)が使ってあったので早速「速断ヒューズ」(5A)に交換。それにスイッチや端子類のある前面と背面のパネルを除いて側面は鉄を使っていた。せめて木かアルミを使って欲しかったのに残念!まあ、値段が値段だからしようがないか。

来てから1週間ほど経ち今のところ「27」と「170iトランスポート」を接続しているが快調のようで音質的には文句なし。

                       

                TX-200                  F-400


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