「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

満足している現状から一歩踏み出す勇気

2025年02月16日 | オーディオ談義

古来、人間は保守的な生き物だと思っています。つまり、なるべくなら現状を変えたくない・・、その根源的な理由を「チャットGPT」に訊いてみました。

①  生物学的観点

人間は生物として安定を好む傾向があります。急激な環境変化は生存のリスクを高めるため、脳は既存の習慣やパターンを維持しようとします。例えば、恐怖や不安を感じると変化を避けるのは本能的な反応です。

②  心理学的観点

心理学では、「現状維持バイアス」という概念があります。これは、人が今の状態を変えることを避ける傾向を指します。たとえば、新しい技術や考え方が登場しても、それを受け入れるのに時間がかかるのは、このバイアスの影響が大きいです。

③  社会学的観点

社会は伝統や規範によって成り立っています。文化や価値観は世代を超えて受け継がれるため、多くの人は「これまでのやり方」を尊重し、急激な変化を警戒します。例えば、政治や宗教では特に保守的な傾向が強く見られます。

④  歴史的観点

歴史を振り返ると、人類は時に急激な変化(革命や技術革新)を受け入れてきましたが、それは一般的に段階的な適応の結果です。例えば、産業革命やインターネットの普及も、一部の先駆者が推進し、多くの人々がゆっくりと順応していきました。

⑤  個人差と環境要因

ただし、すべての人が同じように保守的とは限りません。性格、教育、経験によって変化を受け入れる度合いは異なります。また、**不安定な状況(戦争、経済危機など)**では、安定を求める傾向がより強まることが多いです。

結論:人間は基本的に保守的だが、変化を受け入れる柔軟性も持つ

人間には安定を求める保守的な本能がある一方で、適応力や革新性も備えています。変化が段階的であれば、受け入れやすくなり、逆に急激な変化は拒否されやすいのです。そのため、人間は「基本的には保守的だが、状況によって変化を受け入れる存在」と言えるでしょう。

なぜこういう話を冒頭に持ってきたかというと・・、やはり「オーディオ絡みの話です(笑)。

一言でいえば、オーディオには「保守的な体質」と「革新的な体質」の二つの要素があり、どうしても前者が強い傾向にあるのは否めない・・、しかし、あえてそこから脱却する勇気もときには必要だという趣旨で、ブログ主の強い反省から成り立った話です。

以下、抽象論ではわかりにくいので実例を挙げて述べてみましょう。

先日のブログで、スピーカー「PL100」で十分満足しているのに、あまり気が進まないながらも「TRIAXIOM」(グッドマン)に代えたところ、優るとも劣らない効果を得ることができたことを紹介しました。

そのときに、オーディオは現状の満足に安住することなく、あえて「一歩踏み出す勇気」が必要なんだと痛切に思いましたね。もちろん失敗することもあるでしょうが、その経験も糧になる・・。

おっと・・、しがない田舎のオーディオ愛好家に偉そうに言える資格は無いですね
、上から目線の物言いだと思われたとしたらゴメンナサイね(笑)。

あっ、そうそう、重ねて書きます。このブログを読んで少しでも不快に思われる方はそもそも最初から読まないようにしてください! 別に読んでくれと頼んだ覚えはないのに勝手に読んで勝手に立腹して騒ぎ立てる・・、こちらこそいい迷惑ですよ~。「GET OUT!」


それはさておき、実は「一歩踏み出す勇気」について実際に「柳の下に二匹目のどじょう」が居たんですよねえ(笑)。

まあ、聞いてみてください!

現在、英国の真空管の名門で、アメリカの「ウェスタン」に優るとも劣らない技術力を持つ「STC」の出力管を使ったパワーアンプで、「我が世の春」を謳歌していますが、ふと、そのパワーアンプを駆動している「プリアンプ」に目が留まりました。

使っている真空管はミニチュア管の「12AU7×2本」(アメリカ:RCA)です。管の上部にゲッターが無く透明なところから「クリアトップ」と呼ばれ、音もいいと評判が高いし、実際にその通りなので愛用しています。

これを変えようなんてサラサラ思わず、むしろ寿命の方を心配していたくらいで、オークションで見つけたら「スペアを買っておこうかな」というほどの惚れ込みようです。

しかし、今回の「TRIAXIOM」の事例に強力に後押しされて「一歩踏み出す勇気」が出てきました。

パワーアンプの出力管が「STC」なら、プリアンプの真空管も「STC」に代えたら、もっと相性がいいんじゃないかなあ~。つまり英国籍と銘柄のダブル合わせですね!

ジャズ主体のアメリカとクラシック主体のイギリスとでは、真空管の個性にも微妙な肌合いの違いがあってもちっとも不思議ではないですよね。

結局、現状と変革の凌ぎあいになり後ろ髪を引かれる思いですが、後者がわずかに優りました。

そこで、さっそくプリアンプの製作者「N」さん(大分市)にお伺いを立てました。「あなたに作っていただいたプリアンプを愛用していますが、現在RCAの12AU7を挿しています。これをSTCのCV4068に代えても差し支えないでしょうかね?」

「ああ、同じプレート電圧12Vですからいいと思いますよ。STCの方が少しゲインが高くなってむしろいい効果が出るんじゃないかな・・、興味があるのでぜひ結果を教えてね~」



左側がこれまで使ってきたRCAのクリアトップ、そして右側はSTC(BRIMAR)のCV4068(13D3)です。CV記号が付いてますので軍用ですね。人の命ひいては国の運命がかかっていますので厳密な性能検査が行われているはずです。

そして、無事に交換を終えて恐る恐る耳を澄ましたところ・・、まさに驚天動地とはこのことですぞ!

まずは、音が屈託なく元気溌溂だし、楽器の音色がくっきり浮かび上がってくるし、そして心がウキウキしてくるような鳴りっぷりに椅子から転げ落ちそうになりました。慌ててプリアンプのボリュームを絞りに行きました!

そして、エンヤの「カリヴィアン・ブルー」の冒頭の強力な一撃が、これまでになく自然な雰囲気で再生されていることに小躍りしました。ああ・・、従来のやや歪みっぽい音はプリアンプの責任だったのか!

急いで「N」さんにご注進・・、「とても元気が良くてクリアな再生です。CV4068はやはり期待通りでした。プリアンプの真空管って、オーディオ全体を支配しますね。改めて驚きました!」

「ああ、そうだろうね~、そのうち聴かせてもらうからね。とにかく良かった、良かった!」

「ぜひお越しくださいね~」

とまあ、以上のような顛末でした。全体的に、少し「竜頭蛇尾」だったかな・・?

えっ、「いつも手前味噌の話ばかりで面白くない、たまには失敗談を書け!」ですって・・、考えておきま~す(笑)。



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