「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

釣り紀行♯41~「ウーン、悔し~い」~

2008年12月28日 | 釣り紀行

と   き       2008.12.27、快晴、海上風やや少なし

と こ ろ       S市O島

釣り時間       10時20分~15時30分

           大潮(満潮12時前後)

釣   果       チダイ、小あじ20匹前後

前回(12/19)の釣行でわずかクロ1匹と惨敗を喫したので、以後その理由を考える毎日が続いた。仕掛けとかエサの選択にミスはないと思うので結局、原因は海水温が急激に冷え込み、魚が暖かいところを求めて海底へと奥深く引き篭もったせいだと結論。

よし、それでは釣り場所を変えて水深の深いところをウキ下を深くした仕掛けで狙ってみようと27日に再度釣行してみた。娘が正月休みで大阪から帰省するので新鮮な魚を食べさせてやりたいとの親心を兼ねての雪辱戦。

当日は朝から快晴で風もそれほど強くなく冬場の釣りにはもってこいの天候。出発は7時30分とやや遅め。太陽でしばらく海水温があったまる方がいいとの皮算用。

馴染みの釣具店によってマキエを調達しフェリーが発着する港近くの「活き魚店」にまず寄ってみた。丁度開店時刻が9時30分ピタリだったが入り口にはすでにかなりのお客の人だかり。安くて取立ての地元魚の販売ということで評判がいいのだろう。


開店と同時にお目当てのモイカの売り場に一目散で駆けつけた。「あった、あった、しかし高い!」正月前ということで足元を見透かされたのだろう。ちょっとひるんだが、わずか数匹しか販売されておらずやっぱり貴重品、「まあ仕方がないか」ということで1杯2000円なり。普通のイカが300円なので7倍弱の値段。

しかし、釣りをする前から釣果に自信が持てなくて「モイカ」を買い求める自分の弱気さかげんに思わず苦笑い。(しかし、結果的にはこれが正解となった!帰る頃にはすでに品切れ間違いなし。)

10時発のフェリーにクルマごと駆け込んで、いつもの釣り場に着いたのが10時15分。平日のいつもは人っ子一人いない釣り場なのに今日は既にクルマが3台も駐車していた。福岡ナンバーが2台、北九州ナンバーが1台といずれも県外から。

今日は土曜日で大概の会社が冬休みということ、そして遠くからなので「泊り込みだな」と思った。釣れそうにない穴場の自分の釣り場にも1人が竿を振っていた。「釣れますかあ~」「いやあ、アジのちっこいのばかり」「どちらからですか」「北九州から泊り込みでやってきました」。「なーるほど」。そのほか、3人の若者たちが波止の内側で釣っていた。「チヌ釣りですか」と声を掛けたところ、あまり返事がよろしくない。

「フン、そんなところで釣っても釣れるもんかい」と鼻でせせら笑って防波堤の一番奥の突端までてくてく歩いて釣り座を構えてみた。ここが水深が一番深いと思う場所。太陽が照って、風も無く波も穏やかでああ気持ちがいいなあと心に余裕があるのもひとときのことだった。とにかく釣れない。

前回の反省にもとづいてウキ下を5m近くとって深場を狙うも、チダイと小あじが食いつくばかりでどうしようもない。やっぱり計算どおりにはいかないなあと慨嘆。

時間にして4時間ほどが経過しただろうか、時刻の方も14時30分頃となっていい加減だれてきたところに内側で釣っていた3人の連中から”がやがや”と声が聞こえてきた。チラッと厳しい(?)視線を投げかけてみると竿が弓なりになっている。何とチヌが喰いついたらしい!

タモ網で掬うのを見届けたが45cmクラスとの声がちらほら。

「ウーン、悔し~い」、この波止場では「人後に落ちないベテランだ」との自負心がガタガタと音をたてて崩れてしまった。

「え~、こんな内側の潮がまるっきり動かないところでチヌが釣れるの~」。これだから冬場の釣りは分からない。暖かいところを求めてチヌが波の穏やかな内湾の海底にじっと身を潜めていたらしい。

「もう恥も外聞もなし」、さっそく、3人の若者たちとずっと離れたところでひっそりと自分も内側に移動して釣り糸をたらしてみる。マキエを撒きに撒いたが1時間ほど粘ってみてもダメだった。

しかし、よく考えてみると3人の若者たちが少なくとも10時~14時30分頃まで粘ってやっと1匹あたるくらいだからそう簡単に釣れるはずはないのでこれはちと虫がよすぎるだろう。

納竿は15時30分。「このお返しは絶対してやる」と心に誓いあれこれと次回に向けて作戦を練りながらも、すごすごと尻尾を巻いて退散した今回の釣行だった。


                                              モイカ




 


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