以前、「桐島、部活やめるってよ」(2012年)という映画があった。青春群像をテーマにした映画だったが、ユニークなタイトルが妙に印象に残っていて、「ひかりTV」で観た内容もなかなか共感できた。
第36回日本アカデミー賞で「最優秀作品賞」「最優秀監督賞」「最優秀編集賞」の3部門を独占したそうで納得。
今回はそのタイトルにあやかって、「おいおい、いまさらCDトラポかよ」(笑)。
とうとうCECのCDトランスポート「TL3 3.0」(以下、「TL3」)を購入してしまった。
何ともはや「ハイレゾ時代」に逆行する所業だが、古典管や古いスピーカーを愛好する前時代的な人間なので「パソコン」や「USBメモリ」などで音楽鑑賞をする気にさらさらならないので仕方がない(笑)。
しかも「お前はすでにdCSのCDトラポ「ラ・スカラ」を持っているじゃないか」と詰め寄られそうだが、このトラポは音はいいのだがトレイの開閉や読み込みにどうしても不安が残ってしまうのでこの際「精神安定剤」も兼ねて同時並行的に使うことにしたというわけ。
いつも利用するオークションではなくて「れっきとした新品」なので念のため(笑)。
このTL3の特徴は静粛さと安定性が売り物のダブルベルト・ドライブ方式で、やたらに故障の多さが目立つトレイの開閉が「手動方式」というところが大いに気に入った。
もちろん肝心の音質にも定評があるようだ。
関西の老舗のオーディオショップの店主がこのトラポの大ファンで、エソテリックのトラポと実際に比較試聴しながら「ほら、CECの方が断然いいでしょう。」と、言ってたよとオーディオ仲間から実際に聞いている。
我が家にはすでに2週間ほど前に到着して、以降ずっと「ラ・スカラ」と比較試聴しているがお値段のわりにはなかなかの善戦中。
この「TL3」はアップサンプリングとして「44.1」以外にも「88.2」「176.4」への切り替えが可能だが、接続しているDAC「エルガープラス」(dCS)は「176.4」は受け付けず「88.2」までだが、さすがに「44.1」とは月とスッポンのように音質に差がある。
さらに期待できるのが「スーパーリンク」方式で「マスタークロック」「ビットクロック」「LRクロック」「データ」を各1本、計4本のBNCコードで接続するというもので、これにはCECの専用DACが必要になる。そのうちぜひ何とかしたい。
その財源ともなると、ビンボー人なので不要になった機器をオークションに出品して補うしかないのがつらい(笑)。
今のところトレードの槍玉に挙がっているのは3つあって次のとおり。
まず、スペアとして保管しているがもはや使う見込みの立たない2ペアの「AXIOM80」、次に、出力管「6A3」(1935年製)の出現ですっかり面目を失った「WE300B」、そして「dCS」との競争に敗れて後塵を拝したままの「ワディアのDAC」といったところ。
期待通りの落札価格なら、きっと「お釣りがくるはず」だけどなあ~(笑)。