「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「玉突き異動」 → 「一寸先は闇」 

2018年07月24日 | オーディオ談義

「玉突き異動」とは聞き慣れない言葉だが、組織で働いた経験のある人ならお馴染の言葉で、良かれあしかれ身につまされることが多いが、我が家のオーディオにおいても例外ではない。

「あんなに満足していたのに、また変えたのか!」とウンザリする向きもあろうが、たまたま起きた好奇心が「玉突き異動」に至るのだから(我が家のオーディオは)まったく「一寸先は闇」である(笑)。

経緯を記してみよう。

       

7月13日に続いて、17日にお見えになった
オーディオ仲間たち「2名」からも好評を博した「ワーフェデールの2ウェイ」だが、ツィーター「スーパー3」の素性の良さもさることながら、やはり自作のエンクロージャーが大きな役割を果たしているようにも思う。

何しろ板厚がたったの1.5センチンなのでユニットの背圧による振動の響き具合がドツボにはまったようでまさにグッド・リプロダクション。やはりイギリス系のSPユニットは板厚を薄くして箱鳴りをさせた方が向いていそうだ。

というわけで「AXIOM80」をこのエンクロージャーに収めたらもっと良くなるかもしれないなあ・・。たしか以前もトライしたことがあったような気もするが、あの頃とはアンプも含めて周辺機器が様変わりしているので試してみる価値はありそうだ。

思い立ったが吉日でさっそく行動に移った。なにしろ実験用の時間はたっぷりあるんだから~(笑)。

昨年(2017年)の2月、このエンクロージャーを作ったときに、こういうこともあろうかと入れ替え用のバッフルを2ペア分作っていたのであっという間にAXIOM80を取り付けた。

        

鬼目ナット付きなのでネジ(片チャン6個)の脱着による入れ替えは実に簡単、さっそく取り付けて試聴実験となったがまったくの予想だにしない「劇的な展開」
が待っていた!

この余白ではとうてい書き尽くせないほどのボリュームなので別途、稿を改めることにしよう。

その翌日のこと、今度は「AXIOM80」を取り除いたエンクロージャーにどのSPユニットを納めようかに関心が移った。つまりスピーカーの「玉突き異動」である。

候補は2つでJBLの「D123」とグッドマンの「AXIOM150マークⅡ」でいずれも口径30センチのユニットである。とりあえず今回はJBLでいくことにした。

          

初期型タイプの「D123」(16Ω仕様:102db)である。やはりグレイタイプはブラックタイプに比べると品がいい。難なくバッフルにナット付きのネジで取り付けた。

それはさておき使用可能のネットワークが二つあってどちらを使用するか迷ってしまった。

一つはパイオニアの「クロス4000ヘルツ」用、もう一つはテクニクスの「クロス1200ヘルツ」用である。クロス1200ヘルツから使えるホーンツィーターとなると限られてくるのでテクニクスのホーン型ドライバー「EAS-25HH22」を引っ張り出してみた。

これで両方のネットワークを試してみた結果、「クロス1200ヘルツ」用のネットワークの方が歌手の口元や楽器が肥大化しない点で明らかに優れていた。

それにつけてもJBLのユニットをグッドマンの「ARU」(背圧調整器)入りの箱で聴くなんて、我が家だけかもしれないなあ(笑)。
                               

オーディオをやってて何が一番楽しいかというと、機器を入れ替えた時の最初の音出しにあると言っても過言ではないが、相性テストだとばかり真空管アンプ4台を動員してじっくりベストアンプを模索してみた。

するとSP側の能率が100db以上もあって非常に高いせいかいずれも甲乙つけ難しであまりアンプを選り好みしないのも大いに助かるが、強いて言えば「6A3シングル」がJBLの音とよくマッチしていた。

両者とも国籍はアメリカだがやっぱりお国柄を反映してかとても明るくてすっきり爽やかな音である。

結局、「玉突き異動」の結果、「一寸先は闇」からトンネルの出口に「明るい光」が待っていたことになる。これで丸1日ほど潰れたが、熱中のあまり猛暑をまったく感じなかったのはうれしい限り。

「心頭滅却すれば火もまた涼し!」かな?(笑)    


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