「何で多くの人から認められたいなんて思うんだろうな。他人の評価が欲しくて作品に向き合っているうちは、多くの人どころか自分自身ですら心底満足できるものが作れないってことにどうして気が付かないんだろう」
「ユートピア~27頁~」(第29回山本周五郎賞:湊かなえ著)
なかなか含蓄のある言葉だと思うが、やはり読者あってのブログなのでアクセスが気にならないと言えば嘘になりますなあ(笑)。
あっ、そうそう、オーディオだって同じことが言えますね!
しかるに今回の内容はといえば完全に自分のための「データ用のストック」なので読者不在になるが、ま、いっか。
さて、このほどオークションに出品されているワーフェデールの「スーパー12」(口径30センチ)。
このユニットは我が家の「ウェストミンスター」の低音域用(~800ヘルツ)として使っているが、今のところすこぶる満足の状態にある。
自分のような浮気性には珍しく代える気がさらさら起こらないが、その理由として口径38センチのユニットに比べて音声信号への応答性がはるかにいいし、低音域の量感や分解能にもいっさい不満がない点にある。
赤色マグネットに駄作無し!
このユニットのオークション解説を引用させてもらうと次のとおり。
英国ワーフェデール社の12インチ・ウーハー Super12 をペアで出品します。
茜色に塗装された大きなアルニコマグネットが如何にも良い音を出しそうなワーフデールSuper12です。インピーダンスは15オーム、口径30cm、奥行き15cm、重量3.5kgです。
コーン紙、エッジともに良い状態で目立つほどの傷や変形はありません。エッジはクロスのロールエッジで、ダンピング材が少量塗られていてベタつきます。
フレーム側はアルミダイキャストのようで、大きなキズ や汚れも無く奇麗です。大きなアルニコマグネットの茜色と緑色のフェルト・ガスケットの色合いが英国製という雰囲気を醸しています。
マ グネットが強力でオーバーダンピング特性なので800Hzくらいから下はだら下がりになっていますが、適正な空気負荷が加わるエンクロージャーに入れれば 最低域まで強力にドライブします。
一応、3~4kHzまでは周波数特性が延びていますが、性能をフルに発揮するのは800Hzあたりから上を Mid/Tweeterに任せる使い方でしょう。反応が速く切れの良い中低音 で、同じワーフェデールのツィーターと組み合わせると理想的な2wayが組めます。」
それにも増して貴重な周波数特性が添付されていたのだからたまらない。
この表によると明らかに800ヘルツあたりから「だら下がり」になっているのがわかる。したがってクロスオーバーのベストポジションは「800ヘルツ」であることがよく分かった。これは大収穫である。
実はこれまでこのユニットのクロスオーバーを800ヘルツにするか1200ヘルツにするか散々悩んできたのである。
というのも我が家には二つのネットワークがあって、
画像の上部がJBLの「LX80」(クロスオーバー:800ヘルツ)、下部がテクニクスの「20N100」(クロスオーバー:1200ヘルツ)で、それぞれバナナプラグが挿せるように改造している。
それが今回のデータによってクロスオーバーのベストポジションが分かったので今後は「LX80」でずっと押し通そうと決心した。
なお、このユニットのオークション出品価格は「59,400円」だが、凄いお買い得品なのにいまだに入札者なし。
スペア(1ペア)を持ってなければすぐに落札するんだけどねえ(笑)。
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