「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オークション情報~赤帯マグネットほか~

2021年04月25日 | オーディオ談義

このほどオークションに出品されていた英国グッドマンのSPユニット。
Goodmans AXIETTEアキシエッテ 8インチ アルニコマグネット






SPユニットは極端に言えば「マグネット」と「コーン紙の軽さ」で音の良し悪しが決まると思っているが、その点、グッドマンはいろんな製品があるけれども、(特に後期の製品は感心しないけど)「赤帯マグネット」を選んでおけば間違いなし。あの「AXIOM80」も赤帯マグネットだ!

オークションの質疑応答には次のようなコメントがあった。

「インピーダンスについてご質問頂きましたので、こちらにも記載させて頂きます。 
DCRにて、10.6Ω、10.9Ωですので、15Ω仕様です。(手持ちの市販のテスターですので精度はご勘弁ください) 
インピーダンスが高いのは、細い線を回数巻いているということですので、 小出力の真空管アンプに合わせた設計と思われます。 
このことで、低域はもちろん、中域の豊かさ、高域までの伸び、表現力が得られていると思います。 
当然、Max5Wで大入力に弱いという点だけは避けられません。
ただし、能率が高いので普通のお部屋で聞かれる分には十分かと思います。 むしろ表現力の高い良いアンプでドライブされることをお勧めします。」

以上のとおりだが、定評のある赤帯マグネットで口径20cmという使い勝手の良さも含めて好みの音が出ることはまず間違いないので「ぜひ欲しいなあ!」。
あとはお値段次第だが、開始価格が「3万円」だったので5万円前後なら「買い」だと決めた。

もし、「ワーフェデール」の赤帯マグネット(口径25センチ)を持っていなければ、10万円を越えても絶対に「買い」に走るんだけど・・。



興味津々で入札状況を見守る中、早々に5万円を越える状況になり結局落札価格は「8万9千円」に落ち着いた。予想外の高値でちょっと見通しが甘かったなあ(笑)。
口径20センチのユニットなら通常ではせいぜい2~3万円が相場なのにさすがに「赤帯」の価値をよく知っている方が多い。

まさか「グッドマンの赤帯マグネットを日頃から褒めそやしたのはどこのどいつだ」なんて責任追及する方はいないと思うが(笑)。

いずれにしても、喜ぶ方が一人でも増えれば本望です~。

次は「dCS」(英国)のDAコンバーターが出品されていた。



潜水艦のソナー探知を出発点とする「dCS」は世界のデジタル機器に君臨している存在だが、今回の出品物はDAコンバーターの「スカルラッティ」で、周知のとおり「dCS」はすべての商品に作曲家の名前を冠している。

我が家のCDトラポは「ヴェルディ」だし、DAコンバーターは「エルガー プラス」といった具合。



「エルガー プラス」を手に入れてから数年経つが、性能にまったく不満を感じないものの、より新しい「スカルラッティ」はどのくらいのお値段がするのか注意深く見守った。

何しろ定価が「307万円」の代物だから、中古とはいえおいそれと手が出る価格帯ではないと“はな”から諦めていたところ、結局「落札価格」は「682千円」だった。これはたいへんなお買い得ですね。

もっと人生の残り時間が多ければ確実に入札に参加したんだけどなあ。

なぜなら、15年ほど前の製品「エルガー プラス」の実力をいまだに身に沁みて感じているので「スカルラッティ」が悪かろうはずがない。

(エルガー プラスは)古いとはいえ「腐っても鯛」で、もう1台所有のアップサンプリング「192KHz」のDAコンバータよりも確実に聴感上はレンジが広くて情報量が圧倒的に多いのだから仕方がない。

デジタル機器の「アップサンプリングなんて信頼できるの?」というのが現在の正直な感想で「あまり当てに出来ないですね」と仲間と話し合っている。どうも音の印象が感覚的な表現で申し訳ないが「不自然」なんですよね~。

仲間によると他の文献でもアップサンプリングに対する疑問が近年多くなっているという。

我が家でもテレビの音を「192KHz」で聴くときはそれほどでもないが、CDトラポで「192KHz」で聴いた場合、「エルガー プラス」の「44.1KHz」で聴いた方が明らかに自然で聴きやすいのもその裏付けとなる。

このところ中国製の新作の「DAコンバーター」などがアップサンプリングをまるで競争するみたいに異常なほど伸ばして「768KHz」などと謳っているが、まるっきり否定するわけではないが「アップサンプリングが単純に“音質”に直結すると思うのはちょっと危険かな~」と個人的に思っている。

とはいえ、価格はdCSなんかに比べると月とスッポンみたいに安価だし、実際に聴いてみたわけでもないので断定はできないし、コスパは抜群という魅力があるし、個人個人によってどこまでが許容範囲なのかということもある。

いずれにしろ選択肢が増えるのは歓迎ですけどね。



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