この拙ブログに無くてはならない存在になっている「ウマさん便り」(南スコットランド在住)。
お便りをいただきだしてから早2年近くになるが、今ではオーディオ関係記事を軽く凌ぐ勢い(アクセス)になっているので、「庇(ひさし)を貸して母屋(おもや)を取られる」状態といっても過言ではない(笑)。
とはいえ、ブログ主にとっては「労少なくして功多し」なので、とてもありがたい存在である。
1週間ほど前に、「メリークリスマス」のコラム(万人向け)をいただいたものの、少し登載のタイミングが遅れましたがお許しください。
「メリークリスマス !」
このコラム「日々是好日 (ひびこれこうじつ)」では、こちらと日本の違い、つまり、彼我(ひが)の違いなどもお伝えしてるけど、キリスト教の祝祭日にも、日本と大きな違いがあります。
先々月末やったか、YouTubeで日本のニュースを見てびっくり!
渋谷はかつて僕も親しんだ街だけど、その渋谷区の区長さんが、ハロウィンのために街に集まらないようにと強い口調で述べていた。
さらに、渋谷駅周辺のあちこちに「ノー・ハロウィン」のポスターが貼ってある。毎年、大騒ぎしてケガ人まで出るんやね。これね、こっちの人が知ったらビックリ仰天するよ。
さらに、渋谷駅周辺のあちこちに「ノー・ハロウィン」のポスターが貼ってある。毎年、大騒ぎしてケガ人まで出るんやね。これね、こっちの人が知ったらビックリ仰天するよ。
ハロウィンはキリスト教の祝祭日の一つだけど、街に繰り出す習慣はまったくない。幼い子供達がよそのうちを訪ねてプレゼントを貰うという微笑ましい習慣や、魔女のコスチュームなど着てパーティーをすることはあるけど、街におおぜい集まって大騒ぎ…これはあり得ない。
そもそも、渋谷に集まるそんな烏合の衆 (と敢えて言う) は、ハロウィンの意味を知ってるのだろうか?
「キリスト教の諸聖人を祝する日の前日」…ちょいとオタクらね、これを分かってて渋谷に集合して大騒ぎしてんの?
こっちのハロウィン…スーパーのレジの婆さんが派手な化粧をして魔女の格好をしてるのは笑えます。いつやったか、そんな婆さんが背中にほうきを担いではった。もう、笑いをこらえるのに苦労しましたね。スーパーでみんなニコニコ…
今も見られるキリスト教の影響…
通常、こちらの普通のお店は午後5時か5時半には閉店する。これね、キリスト教が言う「安息」の影響なんです。仕事をそこそこ終えたら安息の時間を持ちなさい。じゃあ、お勤めしてる人の勤務後の買い物時間はどうなるの? つまり、商売 (金儲け) よりキリスト教の教えが優先なんやね。
世界中のゴルファーの憧れ、ゴルフ発祥の聖地セントアンドリュース…そのオールドコースは世界一の憧れのコースと言える。しかし、このオールドコース、日曜日はキリスト教の安息日で、なんと!お休み。ゴルフ場の日曜日って、かきいれ時じゃないの? やっぱり金儲けよりキリストの教え優先なんですね。
さて、クリスマス…
これはキリストの降誕を祝う、こちらでは、年間を通して文句なしの最大の「宗教行事」です。が、日本とは大きな違いがあります…
この日、街から人通りが消える。目抜き通りに人影はない。ほぼすべてのお店がこの日は閉店する。開いてるのは一部のパブぐらいやね。つまり、クリスマスは家で祝うもので、街に繰り出すものではないんです。
自分の子供の頃を想い出してみる…
あの、ワクワクする、サンタクロースからのプレゼント…夢があったよねえクリスマスには…ウキウキ・ルンルン♫やった…(当時、ルンルンという言葉はなかったけど…)
で、結論…
だから、ハロウィンも、クリスマスがそうなったように、いずれは「子供達がワクワクするような催し」になればいいと僕は思ってます。ま、宗教はちょいと置いといて…さ。
玄関ホールのクリスマス・ツリーは、うちの裏の森に群生してるモミの木の枝を切って作ります。以前は3メートルぐらいの枝をカットしてたけど、もう、担ぐのがしんどいので、今は自分の背丈ぐらいの枝ですね。
東京にいる次女のらうざ (ローザ) が三年ぶりにスコットランドに帰ってくる。歓迎せんといかんので、LEDのイルミネーションで 「ROZA」をこさえた。びっくりするやろなあ。
ちなみに、おとーちゃんが音楽を聴く部屋では、年がら年中、輝いてまっせ、イルミネーションが! …もう、毎日がクリスマスでございます。ルンルン気分でミュージックでっせぇ〜♫〜
ところで、あのLEDの光やけど、長いこと「青」だけは存在しなかったの知ってる? 世界中の専門家が試行錯誤したけど「青」だけは出来なかったんです。そんな「青」のLEDを日本人が発明して久しい。四国の中村さん、ありがとう!
ハイ、ありがとうございました。
ちなみに、ウマさんが最後に触れられていた四国の中村さんの青色LED開発の件です。
先年のこと、ノーベル賞受賞者となった彼のサクセス・ストーリーを読んだところ、次のようなこと(要約)が強く記憶に残っています。
「在籍していた徳島大学は地方大学のため非常に予算が少なかったので、開発の手順をコツコツと一からこまめに手掛けざるを得なかった。ところが、何とその初期的な段階に鍵を握る大きな発見があったのには驚いた。その点、予算が潤沢にあった他の大学や企業はお金に任せてその手順を省いていたのがネックとなって青色LEDの端緒を発見できなかった。まったく何が幸いするか分からない」
つい、我が家の「ビンボー・オーディオ」を連想しましたねえ~(笑)。