「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

口径30センチのフルレンジ + ツィーター

2017年08月24日 | オーディオ談義

つい最近、オークションで手に入れたパイオニアのローパスフィルター。

          

クロスオーバー8000ヘルツ(12db/oct)を境にハイパス(ローカット)にもローパス(ハイカット)にも出来る優れもので大変便利がいい。

我が家では既に「D123(8Ω)+075ツィーター」に使っている。

D123の1号機(口径30センチ)で8000ヘルツまで受け持たせ、それ以上は075ツィーターでカバーし、コンデンサーを使って適当にローカットしているがそのシンプルさが音にも反映しており、
とても気に入っているので2台目を狙っていたところ運よくゲットできた。

さっそく今度はD123の2号機(16Ω、初期タイプ)に使用したが、ツィーターには久しぶりに同じ16Ωということでワーフェデールのコーン型ツィーター(赤色マグネット)を乗っけてみた。

これで我が家では「口径30センチのフルレンジ + ツィーター」の3タイプの揃い踏み。

          

左からグッドマンの「AXIOM150マークⅡ + デッカのリボン型ツィーター」、真ん中はJBLの「D123(16Ω) + ワーフェデールのツィーター」、
そして右が「D123(8Ω) + 075ツィーター」

まったく「いずれアヤメかカキツバタ」で、自分ではとても優劣がつけ難いほどそれぞれに素晴らしい(笑)。

折しも、この22日(火)に「SPレコード愛好家」の方がお二人、我が家に試聴にお見えになったので「雨夜の品定め」ならぬ「猛暑日の品定め」という機会と相成った。

とはいえ「SPレコード愛好家」ということは、周波数レンジを相手にしない筋金入りのレコード愛好家と言いかえることが出来る。つまり通常のオーディオ愛好家とは目の付け所が違うのである。

幕末の英傑「西郷隆盛」は「山岡鉄舟」を評して「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ人は始末に困る。」と言ったが、オーディオの場合「周波数レンジはいらぬ」という人ほど始末に困る人はいない(笑)。

はたしてCD主体の我が家の音を気に入ってもらえるんだろうか。そして、どのシステムに軍配を上げられるのだろうかと興味津々。

この際とばかりすべてのアンプとスピーカーをいろんな組み合わせで聴いていただいた。

試聴用のソースはモーツァルトの「K.136 ディヴェルトメント第二楽章」(トン・コープマン指揮)。

この曲目はモーツァルトが16歳のときの作品だが、素直で無邪気で天真爛漫さが満ち溢れているにもかかわらず、そこはかとなく漂ってくる哀愁に何にもまして引きつけられる。

晩年の作品には感じられない初々しさが何とも瑞々しく、「K165 踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」と並んで最もお気に入りの曲目である。いずれにしてもコープマン(オランダ)のモーツァルトにはハズレが無い。

さて2時間あまりの試聴の結果「とても澄んだ音ですね~。」という評価とともに一番星の栄誉に輝いたのはグッドマン「AXIOM150マークⅡ + デッカのリボン型ツィーター」だった。

やっぱり!(笑)

そういえば駆動したアンプは「PX25シングル」だし、CDトラポもDACも「dCS」だったので「オール イギリス勢」という偶然の一致だった。

真空管アンプの場合、前段管や出力管、整流管は同じ時代に製造されたものに統一するというのが原則だが、システムの場合には音にもお国柄があるので機器の
国籍はなるべく統一した方がいいのかもしれない。

とはいえ自分はハチャメチャの方が好きだが(笑)。

それにしても、このところJBLの攻勢にタジタジ気味の様子だったが、クラシックに絶対の強みを発揮するグッドマンはやっぱり我が家のキング的な存在であることを再認識できたのは良かった。お二人様、どうもありがとうございました。






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