10年早すぎたといわれたグループ
Stephen Stills, Neil Young, Richie Furay・・・などウエストコースサウンドの立役者が
そろったグループ “Buffalo Springfield”。
3枚のアルバムを残しているがこれは名盤といわれたその2枚目の「Again」(日本盤LP)。
曲と曲の間をSEや小曲で繋がれたコンセプトアルバムのような出来になっている。
もう何回聴いただろうか・・・。
ニール・ヤングの「Mr. Soul」から始まり「Broken Arrow」で終わるアルバムで、
ここでのニールの存在は非常に大きい。
ニール、ステファン、リッチーとそれぞれ3~4曲ずつ提供されているのだが、
ニールの曲がリフレイン、コラージュのごとくちりばめられアルバムのイメージを
形作っているようだ。
それにしても曲の配置から何から非常に練られておりいつ聴いても感心してしまう。
よくこの3枚目のラストアルバム「Last Time Around」のジャケットでニールが反対を
向いているので、何かと不仲説を唱えられるがよく彼らの3枚のアルバムを見ると、
3枚とも誰か一人はあらぬ方向を向いているのに気がつく、それも一番右か右下の
メンバーだけがである。
これは不仲どうのという意味合いではなく何か意図的なものを感じてしまうのです。
それは別として、この3枚目のアルバムが私は最近よく聴いております。
よく「散漫」とかイメージ的に語られることが多いのです。
確かにもう解散というときに発表されているのでしょうがないのかも。
アルバムもリッチーが頑張っていて、さわやかな曲が多い。
ここでは後にポコを結成するキーパースン、ジム・メッシーナがベースとプロデュースに
関わっていることが大きな原因だろう(ポコの匂いもプンプン)。
ステファンもニールもすでにソロやCSN,マナサス的な曲を提供している。
そうした状況を「散漫」と見るかどうかである。
私はこのバラエティ豊かなアルバムが大好きである、まさにウエストコーストサウンドの
転換期の象徴のようなアルバムではないですか。
このグループから私はCSNそしてPOCOへとのめり込んでいくのでした(笑)。