先日たまたまネットサーフィンの流れで目についたNikonの「ピクチャー・コントロール」の設定でJpeg撮って出しの画作りを良くしようみたいな記事が面白くちょっと設定をいじってみました...。
その記事の主旨はとかくメリハリがきつくなりがちなピクチャー・コントロールのコントラストを下げるだけでもだいぶ落ち着いた絵になるというようなものでした。
私はRAW現像前提で撮影していますので、シャドウは黒つぶれしにくくけっこう情報は残っているので白トビだけは避けるように若干アンダー目に露出補正をその都度気にしながら調整しております。またRAW現像しやすいようにピクチャー・コントロールはD700ではスタンダードでそしてD7200では(新たにできた)フラットにしています。
今回D7200で試すべくピクチャー・コントロールのスタンダードでコントラストの微調整から思いっきりマイナス方向へスライダーを振ってやりました。
Cobbyの散歩にて100枚程度シャッターを切ってきたものを現像してみたんですが、確かに今までよりはRAW画像をぱっと見た限り仕上がりに近いかなというか何枚かは手をつける必要がないものもありました...がしかし、どれを見てもあまりしっくりこないというか、どうも度合いを下げ過ぎたようでplanar T*1.4/50を使った割に立体感の乏しい画ばかりになってしまいました。
まずは久しぶりに見えた光芒ですが...
f11くらいに絞りかつ中央の一番明るいところでAEロックしてます、設定のせいか現像時ほとんど白トビが見られませんでした。ただやはり出来はいま一つで、薄いベールがかかっている感じ・・・ここからLightroomにて「霞の除去」などかけてしまうと今度は雲が黒くなりだしてイメージが狂い始めます・・・ん~なんともです。
そしてCobbyのカット...
なんとなく優しい感じにはなるんですが、f2.8で撮っていてこれこそ立体感に乏しい写真になってしまいます。
次に田んぼの土が地割れしているのがジグソーパズルのようでとても面白かったので撮ってみたものですが...
半逆光で撮っているせいもあり陰影のおかげで多少は立体感は出ますが、planar T*1.4/50らしくないですよね・・・ここなんですよねえ。
ただしご近所の白いユリの花がたくさんきれいに咲いているのを撮ったものがそこそこ雰囲気が出ているんです、
f2.8にて...
開放f1.4にて...
日が伸びたとはいえ夕方6時過ぎの撮影なので薄明かりの中になります、ベース感度のISO100で撮れるギリギリといったところでしょうか。
透ける花びらの様子がしっかりとした質感とともに再現されているんですよね、開放でも後ろがうるさくないし・・・これはやはり被写体と撮影状況でうまく使い分けると思い通りの結果が得られるかもしれませんね。
しばらく3通りくらいのピクチャー・コントロールを使って撮り分けてみようかと思います、ユリの花の質感は今回とても良い収穫のような気がします・・・花びらの質感などしっかりと描写できそうですよね。
※ カメラ:Nikon D7200
レンズ:Zeiss planar T*1.4/50