D700やα7IIでお気に入りのレンズを使い、Cobbyの散歩時に前回の「イヌホウズキ」同様に撮影してきた「韮(ニラ)」の花。PCにてレンズごとに確認してみたらここ1年くらい撮影していることがわかった。そんなニラの花を咲き始めから時系列で記録しておきたい衝動に駆られここに記してみました。
同じようなシチュエーションでもレンズによって微妙に違う描写が見れてとても面白いです...。
【ツボミの頃】
1.)α7II+Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S
2.)α7II+planar T*1.4/50 ZF
同じくらいの被写界深度で撮影したつもりなんですが、さすがに中望遠(上)は背景がこれだけボケてます。ただし画像のヌケの良さはさすがのZeiss、この立体感はさすがの一言ですね。
3.)D700+Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S
α7IIで同じレンズを使い撮ったものもあるんですが、蝶に関してはバッチリなんですが全体的な雰囲気ではこちらに軍配が上がりました。ヤマトシジミのクリっとした目と足元やインフォーカスのツボミの質感がなんとも柔らかで素敵です。
【咲き始め】
1.)D700+Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S
2.)α7II+Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S
これはカメラの違いというよりも花選びの違いですね。D700の方のきれいな花とまとまり具合がぜんぜん良いので、良し悪しはカメラのせいではありませんね(笑)。
3.)D700+Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S
うまく咲いている花とイチモンジセセリの口吻から尻の先まで被写界深度に収められた一枚です。もう10センチほど寄れたんですが、よっていくうちにセセリチョウが逃げてしまいました^^;)。ツボミの3.)くらいに大きく撮れるとまた違った世界が描けた感じですよね・・・残念。
【開花時~最盛期】
1.)α7II+Pentax M42 Super-Takumar 55mm F1.8
意外や意外・・・スーパータクマー55mmです。ほとんどの写真が同じくらいの時間帯(午後3時~5時)での撮影なのですが、このレンズの色の出方は少し違いますね。ある程度絞って左のミツバチにフォーカスしたのですが、同じ距離だった下の花にもジャストピントになっており、そのクリアな描写と後ボケになっている花たちのフワッとした雰囲気がうまく調和してとても柔らかいムードを醸した一枚になってますね。今どきのレンズではちょっとでない雰囲気ではないでしょうかね。
2.)α7II+Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S
珍しくマイクロの55mmを持ち出しました。相変わらずクリアな画像だったので少しコントラストを弱め加えて明瞭度をマイナスにしてふんわりした雰囲気を「作り」ました^^。あまりこういうことはしないほうなのですが、たまには良いですね。ソフトフィルターをかけたようですがちゃんと芯はある画になってます。
3.)D700+Tamron SP 90mm(272ENII)
前のものと似ていますがさすがタムキューですね、ボケの柔らかさはかないません。ちょっとコントラスト落としただけでこれですから。白と緑のツートーンのみなのにこんな世界が現れるんですね、Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8Sが悔しがる世界観です。
【結実期】
1.)α7II+Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S
リアルな雰囲気がとてもいいです、α7IIとこのレンズとても相性が良いですね。
2.)α7II+Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S
飴玉のように艶のある「実」がとても愛おしく感じる画です、可愛いくらいですよね。Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8Sが作られた狙いであるところの臨場感・立体感がα7IIのセンサーでいきいきと具現されているようです。
【種子排出そして枯死】
1.)D700+Tamron SP 90mm(272ENII)
この組み合わせはなんといってもトーン(階調・色のグラデーション)ですね。ピントピークのシャープな結像からアウトフォーカスへ向けてのとてもなだらかなボケ加減が絶妙です。でもこれはf/8.0の画ですね・・・。
2.)D700+Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S
こちらはちょっと寒色系の雰囲気を出すためホワイトバランスをいじってます、こんな雰囲気もありですよね。この距離だと一段絞ってf/4.0でもかなりピント面は薄いです、背景が煩雑だったのでここまで絞り開けました。
本来のトーンはというと...
こんな感じです、これも悪くないですね^^。いかんせん背景が・・・光の方角もあるのでいかんともしがたいですが・・・一工夫必要ですかねえ、頑張ろう。
3.)α7II+Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S
これなんかD700で撮ったのかと思っちゃいます(笑)。でもよ~く見ると気持ち「硬さ」があるんです。画素数が倍あるということとセンサーの違いがこうして微妙な差に出てくるんですね。
4.)α7II+Ai AF Micro-Nikkor 60mm F2.8D
ここに来てようやくAi AF Micro-Nikkor 60mm F2.8Dが出てきました。
あくまで私見なのですが質感描写に関してはとても信頼しているレンズなんですが、立体感に関してはAi Micro-Nikkor 105mm F2.8Sが一枚上手という気がして出番が少ないんです。でも花を撮ると素敵な画が出ることには変わりないんですが・・・105mmにいまはぞっこんという状態なので(笑)。
番外編)α7II+Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S
これもニラです、好きなんですこの一枚。
かなりの薄明の下での撮影でした、最後まで見届けたかったんですが...後日見に行ったら自動車に踏まれたのか子供に引っこ抜かれたのか跡形もなくなっていました。開放での一枚ですが、この一株の雑草のような力強さが浮き立つようで気にいてます。
さてこうして見てくるとAi Micro-Nikkor 105mm F2.8Sはかなり手に馴染んできた感じです。そしてα7IIにはとてもジャストフィットしていると思います。あの「臨場感」としか言えないくらいの空気感・リアリティはさすがのD700には出ないですね・・・それが先程の「少しの硬さ」に通ずるのかと思います。
それ故にSony純正の1本に迷ってます^^。
癖の強い「FE 100mm F2.8 STF GM OSS 」か評判良く若干安いマクロの「FE 90mm F2.8 Macro G OSS 」かで気持ちがフラフラと彷徨ってます・・・今年中には決断しよう!・・・(笑)。
※ カメラ : D700 & α7II
レンズ : Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S, Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S
: Ai AF Micro-Nikkor 60mm F2.8D, SP 90mm Macro(272ENII)
...etc
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