今回は今までなかなかいい玉が見つからずに諦めていたオールドレンズのお話になります。
ここに来てようやく良さげなものが見つかり即ゲットしました^^。
「XR RIKENON 50mm F1.4(左)」というレンズです。
このレンズの弟分である「XR RIKENON 50mm F2」が和製ズミクロンとしてもてはやされたため、本来上位機種に当たるこの「F1.4」なのだが「F2」の影に隠れてしまい流通本数も少なくてなかなか出会えない状況でした。
私の持っている「XR RIKENON 50mm F2」は使う度に『なにかしでかす』レンズとして大変面白く楽しいレンズなんです。
ちょっと絞ると「精細感のありそうな」キリッとした写りを見せるし、開放では背景次第ですが、距離感も臨場感もない混沌とした背景の中にシャープなフォーカス面が浮き上がりこのレンズでなければ撮れない一枚をいただける大変面白いレンズなんですねえ^^。
一説ではその和製ズミクロン「F2」よりも高いポテンシャルを持っているという話と作例などを見て欲しくてしょうがなかったんですが、ようやく手に入れました。
「F2」のダブルガウス型(5群6枚)に対しこの「F1.4」はウルトロン型(6群7枚)とレンズ構成も違いますから写りも違ってきますよね...さてどう違うのかこのレンズの醍醐味はどこに見いだせるのか、とても楽しみなんです。
まだ使い始めですが、ここ3回ほどの愛犬との散歩撮で見る限りでは「開放での空気感」に素敵なポイントを見いだせました。そしてその同様の空気感が絞っても共通したものが漂っているのが感じられて面白くなってきそうです。
二線ボケとちょっと違うボケなどコマ収差含め多彩のようで「収差LOVE」なオールドファンにはマストなレンズかもしれません(笑)。
そんなレンズのファーストインプレッションとしての画像をいくつか見ていただきます。
開放から絞ったものまでの画像ですが、先述したこのレンズ傾向が少しわかっていただけるかと思います。
このレンズの開放は面白そうです、そんな開放で撮った特徴的な画像を少し見ていただきます...
なんかこれからワクワクしそうな画像が手に入りそうですよね(笑)。
ツユクサのシャープに捉えた小さなシベにさえ独特な空気を感じます。ノウゼンカズラの赤に見るこのレンズがビビッドな「赤」に強い個性を見せるのも納得で、更にはノウゼンカズラ同様にフォーカスされた白のサルスベリを包み込む独特な空気感などなんともいえません。
今回は久しぶりに写欲を刺激するようなレンズが手に入りました...そんな話題でした。
2022年8月 文化の杜公園ほかにて
(α7S + XR RIKENON 50mm F1.4)
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