最近目にした記事にマウントアダプター使用時のゴースト・フレアの原因が内面反射によるものがあるということだ。これには少し私もピンとくるものがありけっこう真剣に見てしまいました。
Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8Sの写真です...
| |
どうでしょうか、この盛大なゴーストはこの時付け忘れたフードのせいだとばかり思っておりました。もしかすると先述のようにマウントアダプターの内面反射に因るものかもんしれませんねえ。なんといってもこのゴーストの出方がどう見てもおかしいですよね、ずっと長く気になっていたんですがその後すぐにフードを付けておりこうしたゴーストも見ることはなくなったのでついついフードのせいだと決めつけておりました。
初代α7に使っていたK&F Conceptのマウントアダプターもいつの頃か2代目が発売になり<KF-NFE2>この内面反射に対応したかのようになったようです。現在α7IIにはその2代目を使用しております。
そこで1代目と2代目ではどこか変化があるのか、内面反射により画質が変わるのであればその対応はどうするかなど調べてみようと思いました。
そんな目で調べてみるともうびっくり、たかだか2千円台で手に入る中華製マウントアダプターもしっかり対策しているのがわかりました。
一見すると違いは左の2代目のカメラへのマウント部分がすべてレンズマウント部分と同じメタル製になっているくらいです、ちゃんと2代目からはパッケージも差別化されているようですがまさに写真ではわからないですね。ところがじっくり内部を比較してみると・・・
まずは下からLEDを当ててみました。
<1代目>
<2代目>
1代目は内部が心持ち明るくなっており大事なカメラマウントに近い箇所は幾分暗くなってますが細い溝がはっきりと見て取れます。それに対し2代目は一様に暗くなっておりあまり溝のようなものを意識させません。
これ近接撮影するとはっきりわかります。
<1代目>
<2代目>
どうですか・・・1代目は濃淡はありますが全体的に細い溝が切ってありますよね。それに比べ2代目は最後の大きく見える溝まではレンズ側から同じように細い溝が切られていますがつや消し塗料が塗布されているのがはっきりと見て取れます。
同時に同じ光源からの光の具合を見てみました...
単純なテストなので断言は難しいですが、左の2代目の光り方ははっきりソフィスティケートされというか分散しているのがわかりますが、右の1代目ははっきり光の筋が見られます・・・明るさの度合いも全然違います。
2台めがしっかりと対策を施されて出荷されているのがよくわかりますね。結構中華製の品質がここ最近高くなってきているのも事実だと思います、私など三脚もSIRUIのものを使ってますが非常に良くできており自由雲台ともども使い勝手も良いです(そして比較的安いです)。
ネット上ではこのK&F Conceptのアダプターについて「やはり中華製か・・・」「安かろう悪かろうでは・・・」などの声も聞きますが、こうしてみるとなかなかやるものだと思いますね。「安心の日本製」では焦点工房などの自社製品でもこうした艶消し塗装を当然のごとく施していますがやはり少しお高いですね。
ただしこのK&F Conceptのアダプター(中華製全般に言えるらしいが)についてはオーバーインフ気味に作成しているということ・・・これはオールドレンズなど精度が落ちたりして無限遠が出なくなることに対してはとてもありがたいことですよね・・・ところがこのオーバーインフの精度がまちまちだと困りものなんですよね。
私の場合など上の二つについてそれが該当しています。あの大好きなplanar T*1.4/50 ZFなどを使っていて1代目はしっかりピントを∞に回しきってぴったり無限遠が出ていたのですが、2代目は微妙に行き過ぎます。∞と10mの間くらいに無限遠が出ます。こういうのが「当たればラッキー」的な買い物だとちょっとねえ~と言いたくなりますが、2千円台ということで(まして使えないわけではないので)しょうがないのですかねえ・・・。
そこで1代目に艶消し塗装を施したらどうかと探ってみると・・・『アクリル・ガッシュ』というものがありました。細かい話は省略しますが、ベース塗料を施さなくてもこの1代目に直接塗布できそうなのです。
Amazonで調達しました(筆は別)、この記事を書いている現在で¥333という値段でPrimeではないのにすぐに配送されてきましたよ。
近いうちに1代目に塗ってみよう・・・その時はまたレポートしてみたいと思います。
カメラ : Nikon Coolpix 7100
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます