讃岐うどんやラーメン食べ歩きと、旅のブログ

讃岐うどんの食べ歩きが好きです。また国内・海外問わず旅が好きなので、ぼちぼち書いていこうと思います。

電池管ラジオ「大人の科学」学研教育出版(忘備録)

2022-08-25 20:00:00 | うどん・らーめん
 いつだったかも思い出せない昔、大人の科学付録の真空管(電池管)ラジオを作ったのである。B電源は、006Px5=45Vで、A電源(ヒーター用)は、単二電池1本というポータブルラジオです。


 006P(積層電池)は、100均で購入した。今使っている電池は、購入後5年くらいたつが、いまだに元気である。ヒーター用の単二乾電池も、同時期から使っているがへたることなく元気である。もっとも、メインのラジオではなく、たまーにしか使わないので、電池の減りが少ないとは思うのだが、意外に電池の持ちがいい。

 製作記事と、内蔵スピーカーが壊れて修理した記事は書きましたが、回路図と真空管の互換について、忘備録として残します。(余計な記述もあります)一日1ネタがモットーで、毎日新ネタを公開するため、下らない記事(自分で認識しています)も多数ありますが、後から「あれ、何だったな?」と思うとき、記事の検索機能で探して記憶を呼び起こすということも多々あります。(結構、役立ってます)また、誤字・脱字も発見したら直すようにはしています。

 回路図


 真空管の互換について

 1K2/1B2/2P2は中国名で、一般的には1T4/1S5/3S4となります。

 真空管は寿命があるため、真空管アンプは予備の球を用意しているのだが、この電池管は寿命が来るまで使うことはないだろうと思い、予備球は購入していません。

 真空管の寿命
・ヒーター切れ、またはフィラメント切れ:寿命で切れることがある。

・エミ減(エミッション減少):真空管の陰極(カソード)が劣化したり、真空度の低下により熱電子の放出が減り、増幅度が低下する。(2A3の真空管アンプキットではたびたび経験している。もともと付属の無印中華球は最悪で、香港のGoldenDragonやロシアのSOVTECもあまりもたなかった。最終的には米国の「Electro-Harmonix社」の2A3が一番良かった。(使ったうちです)やはり、使うなら信頼あるメーカー球がいいです。高周波増幅のパワー管も、使用していくうちにエミ減でパワーが出なくなります。出力が減ってきたので、一度球を取り外してチェックしたら、プレートキャップがぽろっと取れてしまったことがある。(製造不良じゃないのか?)半田付けして直したつもりだったが、少ししたら派手にばふっと音がして、空気が大量に流入しご臨終になりました。(どうせエミ減だったので、即交換すれば良かった)

・真空度が低下すると、管内の銀色の物体(ゲッター)が白くなり劣化していることが分かります。空気で満たされると、銀色の部分がすべて白くなり、完全にご臨終となります。

 直熱管について
 このラジオに使われている真空管は、直熱管といわれるタイプです。カソードが無く、フィラメントから熱電子を直接放出します。そのため、電源SW_ONとほぼ同時に動作します。まるでトランジスタラジオのような感覚です。

 音と選局について
 はっきり言って、どちらも悪いです。音は、ブーンというハム音が混じり、付属のラッパ型スピーカーでは蚊の鳴くような音なので、外部半導体アンプを接続しています。アンテナ方向を変えると感度やハム音が改善される可能性はありますが、本体が比較的大きいので困難です。

 選局用(LC)にはポリバリコンではなく、ブック型コンデンサを使っています。2枚の板の間隔を調整して、容量(C)を変えて、同調周波数を変えます。(Lは固定)そのため選局も良くなく、近くの周波数の局は分離しきれないこともあります。また、低い周波数・高い周波数の局は、対応しきれない場合もあります。一番強い局のみ、かろうじて聞こえる程度です。(地域によって差がある)音量調整はありません。正帰還を調整するVRがあるので、帰還量を調整することにより、音量の調整が可能です。1K2のプレートに接続されている10KΩのVRで調整します。正帰還を多くしていくと増幅度が上がり音が大きくなりますが、ある値を超えると発振状態(ピーとか、ギャーとか)になりますので、発振直前が一番高感度になります。発振直前で使うので、近くにAMラジオがあると妨害を与える場合もあります。

 どうして選局用に効率の悪いブック型コンデンサを使ったかというと、なるべく昔の回路を再現するためと聞いています。実用性は、わざと犠牲にしています。

 なぜ、昔の真空管ラジオなのか
 実用上は、ほぼ使い物にならない電池管ラジオですが、ノスタルジーと自己満足です。自分で作製したものが、曲がりなりにも「音が出た」という嬉しさでしょうか。学生時代「初歩のラジオ」を参考にした、2石レフレックスラジオから音が出た嬉しさに近い気がします。

 番外編
 真空管の管面には、通常型番が印字されているのですが、経年劣化により印字が消えてしまう場合がある。汚れたからといって真空管を拭いたら、きれいさっぱり印字が消える場合があります。回路図が無い場合は、将来真空管の交換に備えて型番を機器のどこかに記載するといいでしょう。また、出所不明の中華球には、最初から印字が無いものもあります。

 ラジオやアンプなどの保守用に、昔の真空管を多く持っていますが、何十年も経っているので、印字が不明瞭なものもあります。気がついた時には、完全に消える前に紙を貼ったり、紙箱に入れて型番を記載したりしています。白黒TV時代の真空管もありますが、これも型番不明のものが少なくなく、単なるコレクションになっているものもあります。なんとなく内部構造で予想はつきますが、ヒーター電圧は如何ともしがたいです。
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 写真の左端にいるのは、「Cookie Cop」さんです。頭を後ろに倒して、クッキーなどをいれて保管します。クッキーを食べようとして首を後ろに倒すと「Move away from cookie jar」と怒られます。今は、電池を入れていないので怒られませんが。
コメント
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