日曜日から一泊二日のドライブ旅行に出かけた。1日目は、世界遺産「旧富岡製糸場」の見学。信州中野ICから富岡ICまでは高速利用。日曜日とあって混雑を覚悟していたが、すんなりと一番近い市営駐車場に入ることができた。
入場料¥1000を払い中に入っていくと…
ちょうど12:30~のガイドツアー受付中。発券は13:00~になっているが、臨時に組まれたツアーに入ることができた。¥200でイヤホン・レシーバ付き約40分のガイドツアーは、タダ同然ですねー。
まずは、富岡製糸場のシンボルとも言える東繭倉庫から。明治5年に建てられた長さ104mの長ーい建物。木の枠組みの間にレンガ壁を入れる「木骨煉瓦造」という工法で建てられている。基礎には石が使われており、現在でも104mで上下2cmの誤差とか。当時でも高い建築技術があったのだろう。
煉瓦は「フランス積み」という縦横を交互に並べる積み方を採用している。見た目は綺麗だが強度的には劣るそうです。東京駅のように段ごとに縦横変える方が強いそうです。
当時の日本には煉瓦を焼く技術も職人もなかったので、瓦職人に技術を教えて焼かせたそうです。職人の銘が入っている煉瓦が積まれています。(中央の煉瓦右端に「Λ二」と刻まれている)
煉瓦の間は漆喰が使われています。
「お富ちゃん」というゆるキャラです。女子高生がボランティアで中に入ってます。そして、写真撮影も女子高生がしてくれます。
繰糸場です。東繭倉庫と同じ大きさ(104.4m×12.3m)です。
トラス構造を用いた梁を採用しているため、内部には柱がありません。このおかげで、機械を新型に入れ替えても建物をそのまま使用できたため、取り壊されず操業開始した明治5年から操業終了の昭和62年まで現役を貫くことができたのです。
「ニッサンHR型自動繰糸機」は昭和41年から操業終了まで活躍。こんなところにも自動車メーカーの技術があったのですね。そういえばトヨタやスズキは自動織機から始まってますね。
ガイドのおじさんの説明があるとわかりやすいです。一人で回っていても半分もわかりません。ガイドツアーに参加して良かった。
蚕が繭づくりをしていました。これは、見学者用の展示物です。
そして、座繰り実演。あの自動繰糸機分の仕事をするためには、このおばさんが何百人必要なのでしょうか?いや、何千人?何万人?
3時間弱の見学を終え、宿泊地の伊香保温泉方面へと向かいます。(続)