中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

社員99人以下の会社の人材育成に役立つ情報を発信しています。

図書館+蔦屋+スターバックス=?

2014年12月03日 | コンサルティング

図書館なのに蔦屋とスターバックスが併設!

これは、昨年話題になった佐賀県武雄市にある武雄図書館です。

公立図書館の指定管理者による運営は既に他市でも行われていますが、2012年に株式会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)を指定管理者にすると発表を聞き、とても興味を持っていました。

CCCが指定管理者であることだけでも興味がそそられますが、そこに蔦屋とスターバックスが併設されていると聞いたときには、そこはいったいどういう空間になるのだろうかと思っていました。

テレビや雑誌で紹介されるたびに、ますます気になっていましたが、この度、念願かなってようやく武雄図書館を訪れる機会に恵まれました。

実際に訪れてみると、まさに「百聞は一見に如かず」でした。

私は自称「図書館オタク」だと思っていて、今住んでいる区の図書館はもちろんのこと、大学図書館、そして近隣の図書館、並びに仕事で訪れた地方の図書館も含めてかなりの図書館に足を運んでいますが、武雄図書館はそれらとは全く別の空間でした。

まず、館内に一歩足を踏み入れると、コーヒーの良い香りがしてきます。スターバックスのコーヒーを片手に本をゆっくりと読んでいる人がいます。貸し出し本の書棚は、まるで、どこかのお宅にお邪魔したような感じで壁面にゆったりと並んでいます。

さらに、貸し出し本の横では、通常の本屋のように販売本がところ狭しとならんでいます。

中でも他の公立図書館との一番の大きな違いは、訪れた日が土曜日の夕方だったこともあるかとは思いますが、来館者数がとても多いのです。特に10代、20代の来館者が実に多く、まるでここが本のテーマパークであるかのような錯覚にとらわれました。

これは武雄図書館の大きな特色だろうと思いましたし、武雄市と東京近郊を単純に比較することは乱暴かもしれませんが、それでもやはり、いわゆる公立図書館の枠を超えていると思います。

まず、開館時間が朝の9時から21時までの12時間であり、休館日がありません。約5万の市民数でありながら、本の所蔵は20万冊です。貸し出しも在住、在勤に限っていませんし、1冊の貸し出しにつき、Tカードのポイントが3ポイントつきます。本が好きな方には実に充実した環境だと思いますし、全国から視察がひっきりなしに訪れているというのも頷けます。

さらには、図書館のみならず、GABA(かばいばあちゃん)など一躍有名になった元気なおばあちゃんの話題もあり、武雄市、そして佐賀県の話題には枚挙にいとまがありません。

その佐賀県、来年1月には知事選挙が行われ前武雄市長さんも出馬されるとのことですので、今後も武雄市、そして佐賀県の話題からは目が離せないようです。

(冒頭の写真は武雄市図書館のHPより)

 (人材育成社)