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夢の深層心理

2015年10月14日 | コンサルティング

皇太子殿下「パーティの時に髪留めをつけると、雅子(妃殿下)の髪に癖がついてしまって困っています。何とかならないものでしょうか。良い方法はありませんか?」

私   「そうですか。それでは、いろいろ調査してみます。きっと良い方法があると思います」

皇太子殿下「結果が出たら必ず知らせてください。期待して待っていますから」

 これは、先日私の見た夢の中での皇太子殿下との会話です。恐れ多くも、皇太子殿下に声をかけていただいたことに心臓がドキドキし、私の調査結果を「期待して待っていますから」とのお言葉に、「殿下が私の調査結果を期待して待っていてくださる、ということは、もう一度お目にかかることができるということかしら」と天にも昇るようなワクワクした気持ちになったところで目が覚めました。

それにしても、一体どうしてこのような夢を見たのだろうと思いました。

実は、私はこの10日間ほど頭皮に炎症をおこし、フケと脱毛に悩まされていました。診察した皮膚科の医師からは、1か月くらいで治りますよと言われたものの、肩にフケが落ちていたり、頭部の一部が薄毛になってしまっていることがとても気になっていました。

自分としては、いずれは治るのだし、まあ1か月は仕方がないと思っていたつもりでしたが、頭のことがこういう形で夢に出てくるとは、どうやら自分で思っていた以上に気にしていたようです。

 こうした夢と心理状態との因果関係には以前から興味を持っていたのですが、改めて考えてみると、人は夢を見ている間はそれがあたかも現実であるかのように感じていて、目が覚めた時にそれが現実ではないことを悟るわけですが、この両者の間には意味があるように思っています。

夢はあくまで現実ではないですし、逆に夢に見たことが必ずしも現実になるわけではないと思いますが、全てではないにしても夢と現実の間には何らかの意味や関係性があるのではと思っています。

 私の経験上、自分が夢を見た時はその前に夢の内容に関連する事柄があったケースがかなりの確率であります。楽しかったことや逆に嫌なことなど様々な事柄があるわけですが、目が覚めてからなぜそのような夢を見たのかを考えることは、自分がその事柄を無意識にでもどれほど考えていたのかを認識することにつながるのだと思います。

そして、こうして自分自身の無意識の声との対話を繰り返していくうちに、心の奥底にある悩みなどを整理することもできるのではないかと考えています。

ですから「たかが夢」と考えずに、時々は「なぜそのような夢を見たのか?」ときちんと振り返ってみることも必要なのではないでしょうか。

 今回の私の事例のように夢の原因となる事柄が短期間で解決できる(多分)場合はともかく、長期間にわたるストレッサーが原因の場合は深刻な事態かもしれませんから、意識的にストレッサーをなくすような問題解決が必要なのだと思います。

 それにしても、冒頭のやりとりは今でもリアルに思い出されます。今回夢であっても皇太子殿下と会話をさせていただける機会を得られた私はかなり幸せな者かもしれません。

 (人材育成社)