「すべての社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。
いつもはビジネスに関わる内容をお届けしているこのブログですが、ステイホーム週間に合わせて「お薦めの本」を紹介しています。
5冊目は、「SLEEP」 ショーン・スティーブン著/花塚恵訳です。
新型コロナウイルスへの対策には、まず免疫力を高めることが大切であると言われています。免疫力が高まれば、仮に感染しても免疫がウイルスを攻撃してくれ、無症状や軽症ですむとのことです。
免疫力を高めるためには栄養をバランスよく摂り、適度の運動をして、さらに睡眠をたっぷりとることが必要だと言われていますが、あなたはしっかり睡眠をとれていますか。
日頃、睡眠の重要性を認識しつつも仕事や家事に追われ、思うように睡眠時間が確保できていないという人も多いことでしょう。しかし、ステイホーム週間の今だからこそ、改めて「睡眠」を見つめ直すとともに、今後元の生活に戻った際にも質の良い睡眠が確保できるようにしたいものです。
そこで、今お勧めしたいのが「SLEEP」です。
この「SLEEP」では言うまでもなく、人間の根源的な生理的欲求である睡眠がいかに大切であるかを説いていますが、今日から簡単に取り入れられる様々な工夫がたくさん紹介されています。
この種の本はかねてよりたくさんありますが、この本の特色は紹介されている様々な事柄について、学術論文を引用しながら根拠を示しているところであり、そのため説得力があるように感じます。さらに、文章も平易で各々の事柄に事例が示されているため、大変読みやすく一気に読むことができます。
私が特に印象に残ったのは、「人間は習慣と住環境から成り立つ生き物だ。人間の脳はいつでもパターンを探している。ある環境におかれたときの行動をパターンとして認識すれば、その環境に身をおくだけで自動的にその行動をとれるようになる。同じ行動をしばらく続けると、『この時間にここへ行って、これをする』と意識しなくてもよくなる。何も考えずにその場所へ行き、自動的にその行動をとるようになる」との箇所です。
この観点で言うと、ついこの間まで当たり前のように過ごしていた私たちの日々の行動、習慣が不要不急の外出自粛やテレワークなどにより、大きく変わらざるを得なくなっています。
今、自分に合った新しい生活のリズムやパターンを見つけ出そうと、皆が試行錯誤の毎日を過ごしています。長年体に染みついたリズムやパターンを変えるのは正直大変ですし、環境の変化にストレスを感じ、不調になる方もいることでしょう。
それでも、もう少しすれば今の環境に合った生活リズムが新しい習慣として受け入れられるようになっていくはずです。それまで、何とか頑張りましょう。
大切な睡眠について話を戻すと、たとえばテレワークを強いられている今、職場ではないからと、ついつい仕事の開始が遅くなったりと一日のリズムが乱れたりしがちになります。その結果、睡眠時間に影響が出ている方が多いのではないかと心配されます。
まずは、テレワークの行動パターンをしっかり作り生活習慣として定着させること、それが快眠にもつながり、免疫力アップのためにも大切だと再認識したところです。