「すべての社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。さて、いつもはビジネスに関わる内容をお届けしているこのブログですが、ステイホーム週間に合わせて「お薦めの本」を紹介しています。4冊目はこの本です。
「世界でいちばん素敵な建築の教室」[監修]田所辰之助/川嶋勝
三才ブックスの「世界でいちばん素敵な教室」シリーズの中の1冊です。このシリーズの最も良いところは「お買い得!」という点です。この本は世界中にある美しい建築を160ページにわたるカラー写真で紹介しています。もちろん「教室」ですから、どのページを開いても素晴らしい建築をじっくり見て、解説を読んで学ぶことができます。
なによりも、よくある「世界の名建築案内」と違って、この本が優れているところは、わかりやすく、しかもしっかりとした建築技術の解説です。
たとえば40ページには、神護寺金堂(京都)の屋根を支える朱色の柱と梁(はり)の写真があります。その右のページには「『柱』と『梁』が建築構造の基本です。」という解説があります。そこにはQ&Aの形式で、柱と梁の構造の解説と模式図が載っています。ほかにも「免震構図」、「耐震構造」、「制震構図」の違いを図で説明してあったり、「トラス」、「ラーメン」などの構造についても知ることができたりもします。
また、「世界3大建築家」ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエの作品も見ることができます。いかに現代の建築がこの3大巨匠の影響を強く受けているかがわかります。
この1冊を読めば、世界の名建築と建築技術の初歩について知ることができます。何日もかけてじっくり読んでも良いし、何度読み返しても良い、大人だけではなく子供にも読ませたい、そんな本です。
これで1,650円(税込)は「お買い得!」と言わざるを得ません。