昨日に引き続き「前向き」と「肯定」について。
ポジティブシンキングは、日本語に訳せば「前向き思考」とでも言うのでしょうか。多くのビジネス本、自己啓発書ではポジティブシンキングを強く勧めています。
確かに仕事で失敗した時に「小さいことにくよくよするな!」と強く思い込めば、「幸せをよぶ法則」を手に入れることができます。なぜなら「思考は現実化する」からです。しょせん「ネガティブ思考は、高くつく」ことになりますし、「ポジティブな人だけがうまくいく」のです。 注:「 」の中はすべて自己啓発書のタイトルです。
「前向き思考」の方々にはお叱りを受けそうですが、私にとって「ポジティブ」は人工的な感じがする言葉です。もっとも、ビジネスそのものが人工物ですから、それはそれで良いのかもしれませんね。
一方で、「肯定」とは「起きたことに対して良い、悪いを区別することなく、自然のこととして受け入れる」ことです。
マザー・テレサの言葉に「I love you, because you are you」というのがあります。
この言葉をはじめて聞いたときに、私は、親が子供に対して持つ自然な感情を思い出しました。
たとえ成績が悪くても、足が遅くても、怖がりでも、受験に失敗しても、ふられても、友達に裏切られても、ころんでも、泣いても、病弱でも、親はこう言います「I love you, because you are you」。
受け入れるということは、そういうことです。
ビジネスにだって「肯定」があっても良いじゃないですか。
(人材育成社)