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階層型とフラット型、どちらが優れている?

2018年12月23日 | コンサルティング

ほとんどの企業や役所には階層があり、「一般職、主任、係長、課長、次長、部長」といった役職がそれぞれの階層に対応しています。一方、比較的新しい会社やIT系の企業では意図的に複数の階層を取り払い、フラットな組織構造を持つところもあります。

フラット型は組織がシンプルな構造になっているため、規則が少なく、権限委譲が進んでいるため素早い意思決定ができます。判断を誤っても、すぐに方向転換できる身軽さがあります。

それに対して、階層型組織は意思決定に関わる人が多くなるため、意思決定に時間がかかります。また、間違った判断であっても、上意下達(トップダウン)によって通ってしまう、というデメリットもあります。

変化の激しい現代においては、どう考えてもフラット型の方が良さそうです。

しかし、人材を育てるという点からみると「階層型組織」の方が優れています。

階層を一段ずつ上がっていくたびに、徐々に権限と責任を負わせていくやり方は時間がかかりますが、「凡人」を一人前にするためにはこの方法がベストです。

優れた人材を多く確保できるならば、フラット型組織の方が良い結果を生みます。もし、あなたの会社が優れた人材の宝庫だとしたら「役職」なんて必要ありません。成果に報いる仕組みだけ作っておけば良いのです。

そうではなく、あなたの会社が凡人の集団だとしたら、階層構造のもとで時間をかけて育ててください。

ひと皮むけた凡人の集団は意外と強いものです。

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